ミネハハ 秘密の森の少女たち - 2013.02.03 Sun
高い塀で囲まれた“学校”に赤ん坊の時から閉じ込められ
外界とは一切の接触もないまま成長する少女達。
★★★ネタバレあり★★★
取り合えず『エコール』を観てみよう!
という気持ちになった(笑)
原作は同じ。
といっても未読なので>いつものことだが(^^;)
どちらが原作に忠実なのか、どちらもアレンジが激しいのか分からないけど
聞くところによると『エコール』は
ミステリアスというか、真相を明らかにしないまま終わってしまうらしいのだが
こちらの『ミネハハ』はアカラサマというか“まんま”。
『エコール』はロリコンとの見方もある通り
登場してくる少女達は年長でも12歳までらしいのだけど
『ミネハハ』は中心となる少女達は、少女というより大人に近い。
まあ、せいぜい高校生くらい?
恐らくラストシーンのためだろう。
幼女だったら非常にマズイから(^^;)
つまり、真相はハッキリ描いている。
その真相に向かってまっしぐらに話は進んで行く。
その衝撃度を見せたいのだろうとは思うのだけど>『エコール』への答?
結構最初の方からバレバレなので
捻りがないな…と思ってしまう。
その真相の向こうにあるものを見たかったと思う。
つーか、細かいところは謎のまま。
謎のままの方が効果的な作品もあるけれど
今作の場合どっちかっちゅーと辻褄を放置したって感じ>言い過ぎ?
映像は美しい。
緑に囲まれ
ミネハハ(笑う水)と名付けられた滝が流れ
石像で飾られたクラシカルな建物の中で
白いドレスを纏った少女達。
なんだけど
少女達は…
あんまり綺麗とは思えなかっ…>スミマセンスミマセン
最終的に選ばれるヒダラより
彼女に恋愛感情を抱くイレーネの方が
満島ひかりにちょい似で可愛いと思ってしまった。
映画の中では
ヒダラ=美しい
イレーネ=美しくない
という図式。
ヒダラ=金髪&ぽっちゃり
イレーネ=黒髪&痩せ型
なので、まあ、そーいうことなのかもね(^^;)
物語は秘密に殺人に同性愛
そして、それらが集約された“真相”
もうちょいサスペンス要素を盛り上げるか
ホラーにしてしまうか
耽美主義に徹するか
してしまった方が良かった様な気が…
はっ
もしかしたら、それが『エコール』だったりして?
(作られたのは『エコール』の方が先だけどね)
同性愛に関しては
女ばっかりの環境なのだから仕方ない
年頃なんだから仕方ない
と思うけど
無垢な少女の世界で互いの魂に惹かれ合って
…みたいな描き方なら美しかったかもしれないのに
そういう精神性のものではなく
年頃ゆえに性欲が芽生えてきて
それの向かう場所が女性しかいないだけで
いわば疑似恋愛
…という風に受け取れて>私だけ?
何ちゅーか
うっとりする様な憧れの少女世界
というイメージとはちょい違った。
いやまあ、自分自身も女なので
少女って、そんなに美化出来る様なものではござんせん!
なんて実も蓋もない思いが消せないからかもしれないけどね(^^;)
本当は、それを消せるほどの“世界”を見せてほしかったんだな。
でも、そういう物語ではなかった。
無垢な少女達が未知の世界に触れる
…というものではなく
純粋培養された少女達でさえ性欲は抑えられないのなら
お金と暇を持て余している大人の男達は尚更だよな
…って感じで>ぉ
あの“真相”は衝撃ではなく必然っていうか
所詮そんなもんでしょ、人間なんて!
ってところ(悲
それにしても
幾ら男爵だからって
あそこまで手間暇かけて磨き上げて
結局あれだけの使い道?
しかも選ぶのは一人だけじゃ
残りはどうするのだろう?
映画やドラマとかで観た限りでは、
日本の芸者とか韓国のキーセンとかだって
随分と苦労して芸や教養を身に付けなければならないし
ちゃんと自覚して、それなりの誇りや目標を持って励んでいる様子。
こちらの少女達は何も知らされないままなわけで
教えられるのはバレエと礼儀作法程度で
頑張るのは外の世界に出たいから…って感じ。
そこが哀れ…と涙するところなのかもしれないけど
何だか“製造工場”という言葉が浮かんできてしまった(酷
でもって、その品質云々は
実は大して意味なし…みたいな。
結局、好みの問題みたいに見えちゃう上に
あれでオシマイなわけじゃん?>即物的
オープニングは血を流して踊るトウシューズのアップ。
爪先から血がだんだん滲んでくるところは、かなりハッとする。
美しくもあり怖くもあり、って感じで
映画全体の中で一番良い出来っていうか
これだけで良かったんじゃないの!?
と言えなくもない>いや、言い過ぎ
つーか
これ単体ならそうなんだけど
ラストでヒダラが自分の股間に手を触れ
その手が血に染まるシーンと重なってしまって
やっぱ、ナンダカナ…と思う。
じゃあ、駄作かっていうと
印象に残って消えないし
妙な魅力はあると思う。
まあ、取り合えず
『エコール』を観てみるつもり(笑)
『The Fine Art of Love:Mine Ha-Ha』 2005年/イタリア・イギリス・チェコ
原作:フランク・ヴェデキント
監督:ジョン・アーヴィン
出演:ジャクリーン・ビセット(校長)、ハナ・テイラー・ゴードン(イレーネ)
メアリー・ナイ(ヒダラ)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆

やっくんち
原作

中古

これも中古

外界とは一切の接触もないまま成長する少女達。
★★★ネタバレあり★★★
取り合えず『エコール』を観てみよう!
という気持ちになった(笑)
原作は同じ。
といっても未読なので>いつものことだが(^^;)
どちらが原作に忠実なのか、どちらもアレンジが激しいのか分からないけど
聞くところによると『エコール』は
ミステリアスというか、真相を明らかにしないまま終わってしまうらしいのだが
こちらの『ミネハハ』はアカラサマというか“まんま”。
『エコール』はロリコンとの見方もある通り
登場してくる少女達は年長でも12歳までらしいのだけど
『ミネハハ』は中心となる少女達は、少女というより大人に近い。
まあ、せいぜい高校生くらい?
恐らくラストシーンのためだろう。
幼女だったら非常にマズイから(^^;)
つまり、真相はハッキリ描いている。
その真相に向かってまっしぐらに話は進んで行く。
その衝撃度を見せたいのだろうとは思うのだけど>『エコール』への答?
結構最初の方からバレバレなので
捻りがないな…と思ってしまう。
その真相の向こうにあるものを見たかったと思う。
つーか、細かいところは謎のまま。
謎のままの方が効果的な作品もあるけれど
今作の場合どっちかっちゅーと辻褄を放置したって感じ>言い過ぎ?
映像は美しい。
緑に囲まれ
ミネハハ(笑う水)と名付けられた滝が流れ
石像で飾られたクラシカルな建物の中で
白いドレスを纏った少女達。
なんだけど
少女達は…
あんまり綺麗とは思えなかっ…>スミマセンスミマセン
最終的に選ばれるヒダラより
彼女に恋愛感情を抱くイレーネの方が
満島ひかりにちょい似で可愛いと思ってしまった。
映画の中では
ヒダラ=美しい
イレーネ=美しくない
という図式。
ヒダラ=金髪&ぽっちゃり
イレーネ=黒髪&痩せ型
なので、まあ、そーいうことなのかもね(^^;)
物語は秘密に殺人に同性愛
そして、それらが集約された“真相”
もうちょいサスペンス要素を盛り上げるか
ホラーにしてしまうか
耽美主義に徹するか
してしまった方が良かった様な気が…
はっ
もしかしたら、それが『エコール』だったりして?
(作られたのは『エコール』の方が先だけどね)
同性愛に関しては
女ばっかりの環境なのだから仕方ない
年頃なんだから仕方ない
と思うけど
無垢な少女の世界で互いの魂に惹かれ合って
…みたいな描き方なら美しかったかもしれないのに
そういう精神性のものではなく
年頃ゆえに性欲が芽生えてきて
それの向かう場所が女性しかいないだけで
いわば疑似恋愛
…という風に受け取れて>私だけ?
何ちゅーか
うっとりする様な憧れの少女世界
というイメージとはちょい違った。
いやまあ、自分自身も女なので
少女って、そんなに美化出来る様なものではござんせん!
なんて実も蓋もない思いが消せないからかもしれないけどね(^^;)
本当は、それを消せるほどの“世界”を見せてほしかったんだな。
でも、そういう物語ではなかった。
無垢な少女達が未知の世界に触れる
…というものではなく
純粋培養された少女達でさえ性欲は抑えられないのなら
お金と暇を持て余している大人の男達は尚更だよな
…って感じで>ぉ
あの“真相”は衝撃ではなく必然っていうか
所詮そんなもんでしょ、人間なんて!
ってところ(悲
それにしても
幾ら男爵だからって
あそこまで手間暇かけて磨き上げて
結局あれだけの使い道?
しかも選ぶのは一人だけじゃ
残りはどうするのだろう?
映画やドラマとかで観た限りでは、
日本の芸者とか韓国のキーセンとかだって
随分と苦労して芸や教養を身に付けなければならないし
ちゃんと自覚して、それなりの誇りや目標を持って励んでいる様子。
こちらの少女達は何も知らされないままなわけで
教えられるのはバレエと礼儀作法程度で
頑張るのは外の世界に出たいから…って感じ。
そこが哀れ…と涙するところなのかもしれないけど
何だか“製造工場”という言葉が浮かんできてしまった(酷
でもって、その品質云々は
実は大して意味なし…みたいな。
結局、好みの問題みたいに見えちゃう上に
あれでオシマイなわけじゃん?>即物的
オープニングは血を流して踊るトウシューズのアップ。
爪先から血がだんだん滲んでくるところは、かなりハッとする。
美しくもあり怖くもあり、って感じで
映画全体の中で一番良い出来っていうか
これだけで良かったんじゃないの!?
と言えなくもない>いや、言い過ぎ
つーか
これ単体ならそうなんだけど
ラストでヒダラが自分の股間に手を触れ
その手が血に染まるシーンと重なってしまって
やっぱ、ナンダカナ…と思う。
じゃあ、駄作かっていうと
印象に残って消えないし
妙な魅力はあると思う。
まあ、取り合えず
『エコール』を観てみるつもり(笑)
『The Fine Art of Love:Mine Ha-Ha』 2005年/イタリア・イギリス・チェコ
原作:フランク・ヴェデキント
監督:ジョン・アーヴィン
出演:ジャクリーン・ビセット(校長)、ハナ・テイラー・ゴードン(イレーネ)
メアリー・ナイ(ヒダラ)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆

やっくんち
原作

中古

これも中古

スポンサーサイト
● COMMENT ●
トラックバック
http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/919-22e4ce79
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)