fc2ブログ
topimage

2023-09

ミネハハ 秘密の森の少女たち - 2013.02.03 Sun

高い塀で囲まれた“学校”に赤ん坊の時から閉じ込められ
外界とは一切の接触もないまま成長する少女達。


★★★ネタバレあり★★★


取り合えず『エコール』を観てみよう!
という気持ちになった(笑)

原作は同じ。

といっても未読なので>いつものことだが(^^;)
どちらが原作に忠実なのか、どちらもアレンジが激しいのか分からないけど
聞くところによると『エコール』は
ミステリアスというか、真相を明らかにしないまま終わってしまうらしいのだが
こちらの『ミネハハ』はアカラサマというか“まんま”。

『エコール』はロリコンとの見方もある通り
登場してくる少女達は年長でも12歳までらしいのだけど
『ミネハハ』は中心となる少女達は、少女というより大人に近い。
まあ、せいぜい高校生くらい?

恐らくラストシーンのためだろう。
幼女だったら非常にマズイから(^^;)


つまり、真相はハッキリ描いている。

その真相に向かってまっしぐらに話は進んで行く。
その衝撃度を見せたいのだろうとは思うのだけど>『エコール』への答?
結構最初の方からバレバレなので
捻りがないな…と思ってしまう。

その真相の向こうにあるものを見たかったと思う。
つーか、細かいところは謎のまま。
謎のままの方が効果的な作品もあるけれど
今作の場合どっちかっちゅーと辻褄を放置したって感じ>言い過ぎ?


映像は美しい。

緑に囲まれ
ミネハハ(笑う水)と名付けられた滝が流れ
石像で飾られたクラシカルな建物の中で
白いドレスを纏った少女達。

なんだけど

少女達は…
あんまり綺麗とは思えなかっ…>スミマセンスミマセン

最終的に選ばれるヒダラより
彼女に恋愛感情を抱くイレーネの方が
満島ひかりにちょい似で可愛いと思ってしまった。

映画の中では
ヒダラ=美しい
イレーネ=美しくない
という図式。

ヒダラ=金髪&ぽっちゃり
イレーネ=黒髪&痩せ型
なので、まあ、そーいうことなのかもね(^^;)


物語は秘密に殺人に同性愛
そして、それらが集約された“真相”

もうちょいサスペンス要素を盛り上げるか
ホラーにしてしまうか
耽美主義に徹するか
してしまった方が良かった様な気が…

はっ

もしかしたら、それが『エコール』だったりして?

(作られたのは『エコール』の方が先だけどね)


同性愛に関しては
女ばっかりの環境なのだから仕方ない
年頃なんだから仕方ない

と思うけど

無垢な少女の世界で互いの魂に惹かれ合って
…みたいな描き方なら美しかったかもしれないのに

そういう精神性のものではなく
年頃ゆえに性欲が芽生えてきて
それの向かう場所が女性しかいないだけで
いわば疑似恋愛
…という風に受け取れて>私だけ?

何ちゅーか

うっとりする様な憧れの少女世界
というイメージとはちょい違った。

いやまあ、自分自身も女なので
少女って、そんなに美化出来る様なものではござんせん!
なんて実も蓋もない思いが消せないからかもしれないけどね(^^;)


本当は、それを消せるほどの“世界”を見せてほしかったんだな。
でも、そういう物語ではなかった。

無垢な少女達が未知の世界に触れる
…というものではなく

純粋培養された少女達でさえ性欲は抑えられないのなら
お金と暇を持て余している大人の男達は尚更だよな
…って感じで>ぉ

あの“真相”は衝撃ではなく必然っていうか
所詮そんなもんでしょ、人間なんて!
ってところ(悲


それにしても
幾ら男爵だからって
あそこまで手間暇かけて磨き上げて
結局あれだけの使い道?

しかも選ぶのは一人だけじゃ
残りはどうするのだろう?

映画やドラマとかで観た限りでは、
日本の芸者とか韓国のキーセンとかだって
随分と苦労して芸や教養を身に付けなければならないし
ちゃんと自覚して、それなりの誇りや目標を持って励んでいる様子。

こちらの少女達は何も知らされないままなわけで
教えられるのはバレエと礼儀作法程度で
頑張るのは外の世界に出たいから…って感じ。

そこが哀れ…と涙するところなのかもしれないけど
何だか“製造工場”という言葉が浮かんできてしまった(酷

でもって、その品質云々は
実は大して意味なし…みたいな。

結局、好みの問題みたいに見えちゃう上に
あれでオシマイなわけじゃん?>即物的


オープニングは血を流して踊るトウシューズのアップ。

爪先から血がだんだん滲んでくるところは、かなりハッとする。
美しくもあり怖くもあり、って感じで
映画全体の中で一番良い出来っていうか
これだけで良かったんじゃないの!?
と言えなくもない>いや、言い過ぎ

つーか

これ単体ならそうなんだけど
ラストでヒダラが自分の股間に手を触れ
その手が血に染まるシーンと重なってしまって
やっぱ、ナンダカナ…と思う。


じゃあ、駄作かっていうと
印象に残って消えないし
妙な魅力はあると思う。

まあ、取り合えず
『エコール』を観てみるつもり(笑)



『The Fine Art of Love:Mine Ha-Ha』 2005年/イタリア・イギリス・チェコ
原作:フランク・ヴェデキント
監督:ジョン・アーヴィン
出演:ジャクリーン・ビセット(校長)、ハナ・テイラー・ゴードン(イレーネ)
   メアリー・ナイ(ヒダラ)




☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆
楽天バナー

☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆
やっくんち
やっくんち

原作


中古


これも中古

スポンサーサイト



● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/919-22e4ce79
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

超能力者 «  | BLOG TOP |  » 三本の矢>『純と愛』第103話

プロフィール

ひじゅに

Author:ひじゅに
ひじゅに

朝ドラを中心にドラマや映画の感想、
K-POP歌詞訳やイラスト、
猫や食べ物の話題など
何だかんだと書いています。
HNの由来は韓国のロッカー
ムン・ヒジュン(笑)
楽天ブログで何年かやってきましたが、
今後こちらと並行して行くつもりです。
「やっくん」名でHPもやってます。
どうぞヨロシク☆

★楽天ブログ
もう…何がなんだか日記
楽天バナー

★HP(ブログ各記事のINDEXも)
やっくんち
やっくんち

最新記事

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ

らんまん (25)
舞いあがれ! (19)
ちむどんどん (18)
カムカムエブリバディ (14)
おかえりモネ (9)
おちょやん (93)
エール (186)
スカーレット (153)
相棒 (127)
なつぞら (156)
まんぷく (151)
わろてんか (152)
半分、青い。 (154)
ひよっこ (157)
べっぴんさん (152)
とと姉ちゃん (154)
あさが来た (157)
まれ (156)
マッサン (150)
ちゅらさん (8)
花子とアン (156)
ごちそうさん (151)
あまちゃん (156)
純と愛 (151)
梅ちゃん先生 (157)
カーネーション (151)
おひさま (156)
NHK朝ドラ-2 (74)
朝ドラについて考える (24)
韓国映画 (31)
香港・中国映画 (11)
日本映画 (14)
欧米映画 (10)
007シリーズ (14)
その他の映画 (1)
八重の桜 (53)
平清盛 (50)
陽だまりの樹 (11)
JIN-仁- (11)
ドラマ-1- (32)
ドラマ2 (7)
ドラマ-3- (17)
ドラマ-4- (4)
単発ドラマ (9)
欧米ドラマ (20)
韓国ドラマ‐1‐ (3)
MV&歌詞訳(主にヒジュン) (3)
MV&歌詞訳(パク・ヒョシン) (5)
MV&歌詞訳(QUEEN) (16)
MV&歌詞訳(エド・シーラン) (11)
MV&歌詞訳(その他) (28)
レトルト&キヨ その他 (1)
お気に入り動画 (3)
K-POP(主にヒジュン) (1)
食べ物・飲み物 (73)
動物 (31)
イラストetc. (3)
風景、植物 (4)
日常あれこれ (61)
夢 (1)
バトン (8)
鬼滅の刃 (2)
小説&マンガreview (5)
アニメ (12)
韓国ドラマ-2- (2)
ドラマ以外のTV番組&DVD等 (1)
ラーメンetc. (6)

月別アーカイブ

フリーエリア

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR