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2017-08

ウォーロード/男たちの誓い - 2013.01.13 Sun

中国では清末四大奇案の一つとして有名な馬新貽暗殺事件をベースとした物語。

清朝末、太平天国の乱を背景に義兄弟の契りを交わした3人の男達の
友情や夢や裏切りを描いたもの。


★★★ネタバレあり★★★


男達の物語だけれど女性が1人絡む。

…のは良いんだけど
どうして女はこーいう役回りになってしまうのだろう?
何かちょっと悲しい。

その女性リィエンはアルフの妻なのにパンと通じてしまう。

貧しさ故に売られたリィエンをアルフが助けたのがそもそもの始まり。
そのことをパンに話すリィエンはアルフを「幼馴染」と呼んだ。
恋人とか好きな人とか言わずに…今の夫とも言わずに。

何度も家出しては舞い戻る…というのを繰り返しているとも言っていた。
アルフに恩義とか「情」とかは感じていても愛してはいなかったのかも?
いつも満たされない思いを抱えていたのかも?

パンと再会した時、夢中で彼のいる場所へ走っていく彼女は
まさに恋する乙女で、可愛いとは思った。

でも、ハッキリ不倫関係に陥ってしまってからは
何だか、ふてぶてしさも感じてしまった。
それでも、まだ少しは同情もしていた。
抑えても抑えても惹かれてしまうことはあるものだ…と。

でも、ウーヤンに殺されそうになった時
必死で言い逃れしジタバタするところは
やっぱり女の醜さだな…と
何とも虚しい思いがした。

ま、同じ女として、同じ状況になったら同じことしそうな気はするけど(^^;)


固く結ばれていたはずの男達にズレが生じ始めたのは

…いや、3人3様、
立場も性格も異なるのだから最初から全く一致していたとは言い難い。
それでも同じ方向を向いていたはずの彼らの間に
知らず知らず広がっていた溝があろことに気付いたのは

蘇州城での戦いの時。

私は単純な人間だから>分かってるって?
しかも遠い先よりも、すぐ目の前の出来事に心惑わされてしまう方だから
このエピにおいては断然アルフに共感した。

つーか
キリスト教を信奉する太平天国軍なだけに
蘇州城主は自分の命を犠牲にして4000人の部下達を救おうとした。
そんな彼の気持ちには何としても何としても答えてやりたい、やらなければ…と思った。

だから、彼らを皆殺しにするというパンの決断には怒りを感じた。

でも、パンはパンで屈辱に耐え僅かな食糧を確保してきたのだ。
前進するためには切り捨てるしかない…という理屈は分かる。

涙を流しながらパンに従うウーヤン
ここでは一番正しい判断をしたと言えるのかな。


その前に、同じ軍の若者達が女性達に暴行した時は
元盗賊のアルフは見逃そうとしたのに対し
貧しい者が平和に暮らせる世の中を作りたいとの理想を掲げるパンは
若者達の処刑を命じた。

ある意味、正反対の行為に見えたけど
つまりは、足元のアレコレではなく遠い先をパンは見据えているということだね。

そんなパンの理想にアルフも同調したけれど
熱い心を持つアルフには足元のアレコレだって見逃せない。


ではパンは常に正しかったかというと、そんなことはない。
リィエンの件が象徴している。

彼がアルフ暗殺を企てたのはリィエンのためだとウーヤンは解釈し
リィエンを殺すことにしたわけだけれど
その解釈は完璧に正解ではないけど、間違いでもないと思う。

理想の実現のために権力を得ようとしたパンだけれど
いわゆる権力欲だってあったと思うし
アルフ個人に対してはリィエン絡みの複雑な思いがなかったとは言えないよね。

それに、いくら先のことのために今を切り捨てると言っても
彼の決断はあまりに冷酷過ぎる気がする。
同じ“必要な犠牲”でも、蘇州城主のそれとは正反対で
自らを捨てるのではなく他人の屍の上を歩いて行くこと。


そう思う私は甘いのだろうけどね。
でも、遠い先で理想を遂に実現させ
今迄の犠牲の何百何千倍の人々を幸福にできたとしても
それで過去の人達をも救えたことにはならないと思うんだけど…



でも、もしかしたら
これはパンが歩むべき道を挫折してしまう悲劇
…なのかもしれない。
そういう見方も出来る。



結局のところ
パン自身もまた捨て駒扱いだった。
自分が目指した権力の座に既にある人々により簡単に切り捨てられてしまったのだし。


それにしても
パン@ジェット・リーのシリアスな演技もなかなかだし
アルフ@アンディ・ラウも熱演していたし魅力的だったけど
ウーヤン@金城武が、やっぱ良いなあ。

もう、アップになる度に一服の清涼剤の様。
実に美しいのですわ>ミーハー

勿論、キャラ的にもね
パンとアルフの間に立っているところが良いよね。
各エピの中で、正反対の2人の考えを選択し支持する。
ナレーションが彼なのも、そこを強調している。

そんな彼が独自に行動したことで物語は終わる。




『投名状/The Warlords』 2007年/中国・香港
監督:ピーター・チャン
出演:ジェット・リー(パン・チンユン)
    アンディ・ラウ(ツァオ・アルフ)金城武(ジアン・ウーヤン)





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