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2023-09

『四十九日のレシピ』【第4話】 - 2011.03.29 Tue

第4話(最終話)『家族の処方箋』


人と人とのファンタジーだと思っていたら、文字通りのファンタジーだった。

ダーリンと百合っちと、オッカみたいなイモとハルミで
4人家族が一時的に再生される物語だと思っていたら、
本当の意味での家族でもあったのね。


四十九日の大宴会の前に去って行くハルミ。
「遠い」
「迎えに来るよ」
ラストまで観終った後で思い出してみると、これって意味深な台詞。

でも、それは、ずっと先のお話だよね。
ラスト近く、釣りをしながら空に向かって呟くダーリンの言葉が答だね。


ハルミが万里子さんの白い石を仏壇の前でいじっていたのも意味あり。
だって彼女も家族だから蚊帳の外じゃおかしいもの。
私は割とそういう点が気になう性質なので、ここのところが良かった。

万里子さんもずっと皆を見守っていたんだね。
ハルミは彼女の所へ帰るんだな。
懐かしい車に乗って。
車まで持ち主を気遣って来てくれたんだと思うと素敵だね。

先回、ハルミはお父さんの所に帰ると言っていたような気がするけど
もしそうなら、それって神様ってことかな?


まあ、正直言うと、少しばかり出来過ぎ?と思うところもないではなかった。

百合っちと夫の問題は簡単に片付いちゃったし。
でもまあ、本当の家族が助けに戻ってくれたのだから
そのくらいの奇跡は起きても不思議ではないのかもしれない。

認知もしてお金も払って…ってところが面白くない気もする。
でもまあ、子供が他の男性の子供だったとしても
浩之さんが亜由美さんに一時的とはいえ安らぎを求めたのは事実だから
何も責任取らなかったら却って嫌な印象が残っただろう。

で、以前よりも条件の悪い男になったのに
百合っちに帰ってくれと言うのも虫が良いって気もする。
でもまあ、彼が示せる誠実さとしたら、そのくらいしかなかったろうし、
そのことで、今度は百合っちの愛や覚悟が試されるわけだし、
それに、ある意味、百合っちの負い目が解消されたと言えるかも?>即物的な見方?

あの亜由美さんがアッサリ諦めたのも腑に落ちない気もする。
でもまあ、あのまま続いたら不幸になるばかりなのは目に見えていたよね。
本当はそれに気付いているからこそ、彼女はあんなに感情的になっていたのだろう。
破滅的とさえ言える様子だったものね。

そして何より、イモとハルミの正体が…
私が個人的に霊魂不滅説を信じてないから、というのもあるかもしれないけど(笑)
ああいうオチにしちゃうのって、もしかして安易じゃないか…という懸念もある。

私的には伯母さんが戻ってきたことで十分に凄い奇跡だと思ったし、
オッカの生き方自体が素敵なファンタジーだったから
オッカに世話になった女性達がやって来て足跡帳が埋まったってことだけで
アザトくなる一歩手前の奇跡と感じ、それで十分だと思った。
そこへ持ってきてイモとハルミは実は…となるのは、too muchかなって気もした。

でもまあ、IMOTOとOTOMIの反転の鮮やかさが素敵だったから許す>何様

イモもハルミも、そうなる前の言動に少しばかり矛盾を感じるけれど
演技ではなく、もしかしたら、本当にそうした背景を持つ別の人間の姿を借りてきた
ってことかもしれないね。


それにしても…
子供を亡くした人、
子供を残して亡くなった人、
子供を持たないことに決めた人、
不妊に苦しむ人、
不倫の末の妊娠をした人、
独身のまま子供も持たなかった人
子供に関係した色々な生き方が示された。

大きく分けて、
自分の血を分けた子供を持てた人と持てなかった(持たなかった)人に二分されるけど
どちらも苦労や悩みもあれば幸福もある。
そういうのが示されたのが良かった。

実の子であれ他人であれ
踏切板になれるような生き方が素敵なんだな。


ちゅーことで、やはり素晴らしいドラマだったってことでファイナルアンサー(古

物語よりも各人物の言葉にならない心情がひしひしと伝わってきて
切ないんだけれども温かくて、
自然に涙が流れてくるのだった。




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● COMMENT ●

原作は

もうちょっとぼかした感じだったんで、イモとハルミについては、そこがちっと残念でしたね。原作の「『イモ=オッカ、ハルミ=生まれるはずだったハルミ』かもしれない」感が絶妙だったので。ただ、うちの親は「一応ぼかしてある」って印象持ったみたいで、ネット見てるとそういう感想もあるので、まだ「確定」ではないのかもしれません。



ただ、役者さんの演技力が素晴らしかったですね。特に、イモ役の徳永さんが、イモの設定年齢らしい表情と、ゆりっちに対する時の「オッカモード」入った時と、その切り替えが見事でした。



ハルミが、実の母の万里子さんとではなく、あえてイモ=オッカと来た、っていうのは、5人で家族って感じでしたね。

素晴らしいドラマでしたね。

わたしがボーッとしているせいなのか、イモとハルミの正体は、結構ダブルテイクの印象で見ていました。



ドラマ内で、イモは親にネグレクトされていたと語っていたし、

ハルミもブラジルにいる親とのエピソードをチラリと披露していたので、

どちらも、『オッカ』や『百合っちの弟のハルミ』とは少し違う人物像を付与されている感じがしたのです。



最後に『イモ=オッカ』『ハルミ=生まれるはずだったハルミ』というタネアカシ的な場面を入れたのは、

百合っちやパパから見たら、そんな風に見えたのかも、

という視点を視聴者に与えたのかな、なんて思って見ておりました。



どちらにしても、見た後に不思議な力をもらえるドラマでしたよね。



震災の後で最終回の放送を見たのですが、

そういう意図で作られたのではないかもしれないことを百も承知で、

「どんなに泣きそうな事態でも、見方を変えるとスッと乗り越える力が湧いてくるよ」

というメッセージをくれるドラマだったなと思います。

想像力無いので

 イモトもハルミも最初から最後まで実在の人として観てましたw



 黄色いワーゲンはちゃんと橋を渡って走って行ったし…ガラスには泡でちゃんと字が書いてあったし…いや、それがファンタジー、ってことなんですね。自分どこまで想像力貧困なんだかw



 川をはさんで彼岸と此岸、いきなりおとうさんから向こう側に行きかかったところから、ぐっと引き込まれるドラマでした。



 観た人がそれぞれ自分の思った通りに感じて、幾通りも見方ができるドラマって、すばらしいと思います!!!



 

双子星さん ☆

ありがとうございます。

やはり原作を読んでみるべきですね>原作付ドラマを観終わるといつも思うのですが実行に至ることが少ない私

役者さん達、本当に皆素敵でしたですよね…表情や佇まいで語っていましたね。

どこぞの朝ドラじゃないけど行間を読むというのはこーいうことかと思います(笑)

ちゃんと「5人」と感じられるところが良かったですね>私はいつも、こーいうところに引っかかる方なので(笑)

Crimsonさん☆

ありがとうございます。

そうそう、イモもハルミもそれぞれ抱えているものがあるように描かれていましたよね。

それは本物のオッカやハルミと100%重なるものではないと思い、私もそこが引っかかったのですが、

視点を考慮に入れるべきものなのかもしれないですね>単純に「そうだったのか」で終わらせるのでなく

私も最終回は震災後に観まして、とても心に染み入るような気持ちでした。

hyoutangaidenさん ☆

ありがとうございます。

私もそうでした~だから最終回はちょっとビックリ>そう来たか、って感じ

ここは賛否両論じゃないのかな、って気がします>実際にそうした意見を聞いたわけではないけど

「IMOTO」「OTOMI」には、やられた!って思ったんですが、逆にこれが引っ掛けという見方もできるかもしれません。

ここは、それぞれが色々な解釈をして良い部分なのかも…ているか、そこに感動どころがあるのかも?という気がします。


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