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2017-08

ごめん、愛してる - 2012.09.16 Sun

「生きているのに死ぬほど孤独だった彼を放っておけなかった」


TV放映の際、録画予約したのだけれどレコーダーの調子が悪くて何話か失敗
またTV放映した時にまた録画予約したのだけれどレコーダーが遂に壊れて失敗
後にレンタル店で借りようとしたけれど行くたびに貸し出し中
…と、タイミングが悪かったため今回ようやく観ることができました(笑)

前知識としては

*ソ・ジソプ主演
*彼が演じる主人公は頭部に弾丸が埋まったまま、いつ死ぬか分からない状態
*悲しい結末に立ち直れない視聴者続出で、原題の頭文字を取って
「ミサ廃人」と呼ばれている

という程度。

何だか暗そう…と思い
観たいという気持ちと観るのが怖いという気持ちがせめぎ合い
ついつい避け気味だったのも事実。
(哀れのレコーダーはそんな私に気分を察知したのかも?)

まあ、そんなわけで遂に観ました。
いやあ、面白かったです!


当然、ラブストーリーが主体だと思っていたのだけれど
復讐譚に重きが置かれていて、やはり韓国モノらしいですね。

その対象は自分を捨てた母親で、現在の彼女には溺愛する息子もいるので
愛情や嫉妬も絡む複雑なもの…

そんな主人公ムヒョクを演じるソ・ジソプの
乱暴だったり繊細だったり怒りに燃えたり弱気になったり…
微妙に変わる表情演技が良かったです。


ムヒョクは赤ちゃんの時に親に捨てられ、
施設からオーストラリアへと養子に出されたという設定。

『冬の小鳥』そして『Alone』を思い出します。

同じ境遇の若者達の多くが実親への恨みや憎しみを抱えている中
ムヒョクはミルクを買う余裕もないほど苦しい状況だったのだろうと思いやり、
だから自分がお金を稼いで韓国に戻り親に家を買ってやるのだ…
と明るく言っていました。

この設定と台詞で彼の本質が素直に伝わってきて
見た目はチンピラなんだけど大いに好感が持てました。
それだけ愛情に溢れた人で
だからこそ、ああいう物語になったのですよね。

その後、自分で言っていた「5年後」がやって来ても、
相変わらずチンピラのまま…
観光客を騙して車に乗せ身ぐるみ剥いで路上に放り出すという
しょーもない犯罪で何とか日々を暮している、しょーもない男。
しかも、画面に出てくるその犯罪シーンでの被害者は日本人(^^;)

なのに彼に対し嫌悪感が湧かないのは、最初の印象が強いからでしょう。

実を言うとジソプ氏ってビジュアル的にちょっと苦手だったんです>スミマセンスミマセン
でも、ムヒョクはめちゃカッコイイ!
絵に描いた様な二枚目ってのじゃなくて弱さを曝け出しているところが逆に素敵。


ヒロインのウンチェを演じるイム・スジョンも魅力的です。
これまた絵に描いた様な美女ってのではなくて年齢よりずっと子供っぽい。
その子供っぽさが素敵。

無垢さを表現しようとして鈍感でKYなキャラになってしまう…
ってのはよくある失敗(例:朝ドラ)
でも、ウンチェはそういうアザトサはなく、
ブリッコどころか物事をちゃんと考えてる感があって
とても自然な可愛さがあると思います。


印象的だったのは
初回でユンを助けて顔に怪我したウンチェが終盤でムヒョクの前で顔を怪我するところ。
前者ではユンに、後者ではムヒョクに手当してもらうところが象徴的。
それに前者では、直接的にはユンを助けて怪我するわけだけど
その原因となったのは(お互い気付かないままだったけど)ムヒョクだったんですよね.


ユン(ジョン・ギョンホ)が後半になってウザい奴になったのがちょっと残念だったんですが
最初から自覚がないだけで本当はウンチェが好き感は溢れていたし
元々恵まれた環境にあり母親ともベタベタ状態のお坊ちゃまに描かれていたので
あんな風に壊れるのももっともだと思えたし
何より最終回で明かされた“事実”によりストンと納得行ったのでした。

壊れるしかなかったってところもあるけど、
何より意識的に壊れてみせたんだろうなって感じで…

ユンと母親の過剰なまでのベタベタぶりには引いたし
幾ら家族関係を重視する韓国であっても、あれじゃ幾ら何でも…という気もしてたので
そこのところもまたストンと納得行きました。

こんなところも伏線にしてたなんて、さすがだなという感じです。


ラストはやはり泣けました。

いや、もう、ラーメンのシーンで涙が出てきて
後はもう泣きっ放し。

ムヒョクの母親が結局は悪い人ではなかった、という結末は
賛否両論かなあ…という気もしなくもないけど…
でも、復讐は無駄だったということが彼の唯一の救いになったんだろうから
あれで良かったんでしょうね。

愛の正反対は無関心。
ムヒョクは愛することと憎むこと、
両方の感情で母親を精一杯愛したと言えるのでしょう。

その分、ウンチェの父親が悪役になってしまったけど(^^;)
結局は彼は娘の決断により報いを受けたのですよね。

でも、ウンチェはそんな父親の罪をも引き受けて
「報いは私が受けます」と言い残したわけで

男女と親子と
色んな“”を描き、一つの答を出した物語だと言えるのかも。



*機会があったら一話ずつの感想も書いてみたいと思っています



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