『四十九日のレシピ』【第1話】 - 2011.02.25 Fri
第1話『思い出の味』
製作と演出が『つばさ』と同じ人達だということと
主役が『ちりとてちん』でヒロインの母親役を好演した和久井映見だということ以外
何の前知識もないままに観た。
真瀬父子を演じた宅間孝行&畠山彩奈(大きくなった)も出演しているし
「イモ」という呼び名の女の子も登場するし(笑)
『つばさ』を思い出させる要素は多いのだけれど、
喜ぶ間もなく、あっという間に頭から抜け落ちていった。
和久井映見も、程良いオバサンぽさが素敵だった母親のイメージは消え失せ
不妊と夫の不倫相手の妊娠に傷ついた百合っちという30代の女性になりきっていて、
先入観を持たず純粋な気持ちで、独立した物語世界に入っていくことができた。
「じゃあ、あそこ切っちゃえ!」
ベンチにポツンと座った女の子。
地面に散った、顔が描かれたおにぎりやタコさんウィンナや星型の玉子焼き。
女の子の、継母の、父親の心が伝わってきて泣きそうになった。
都合良過ぎな夫の言葉>でも気持ちは分かる(^^;)
指輪を外す妻>こっちも気持ちは分かる(――;)
ゴミの山に横たわる父親
睡眠薬(?)を一瓶飲み込むも吐き出してしまう姿
牛乳を飲み干して唇に垂れる様子
もうすっかり、そこに生きて存在している人に思えた。
掴みはOKっていうか(笑)
もう各人物の心情がビンビンと響いてきて、切なくなった。
イモが登場したところで、ちょっと冷めそうになったけど
上記↑の台詞で惚れた(笑)
父娘の状況はリアルで辛い。
イモは、その中に飛び込んで光を当て物語を動かしていく役目なんだろう。
つまりは、これってファンタジー。
亡くなったオッカと残されたレシピも、まさにファンタジー。
それにしても、オッカとは…
「お母さん」と素直に呼べない百合っちが、名前の「乙美」と「お母さん」を足して略して
イマイチ開けない心と遠慮と照れと…複雑な思いを託してつけた呼び名なんだけど
「おっかあ」と似た響きだというのが、何か絶妙な感じだな。
百合っちが置かれた状況は、同じ女性として胸がヒリヒリする。
父親がシラスを持って夫に逢いに行く姿は本当に泣ける。
伯母や義姉の言葉は冷たく、悪役の様に見えるけど
まあ、あれが世間一般の見方ってヤツだろうしな…
人間なんて誰でも自己中だし、全ての状況が見えているわけではないし
あちらの立場に立たされれば、ああいう言葉も出てきちゃうものかもな…って気もする。
不倫相手にしたって、シングルマザーだそうだから
誰かに頼りたいという気持ちが強かったのだろうな…なんて思えてしまうし。
だからって怒りを感じないわけじゃないんだけど(笑)
ともかく、無理ある設定じゃないし人物でもないし
寧ろリアル。
リアルだから胸が痛い。
そうした、しっかりした土台がまず作られているから
決して説明過多ではなく自然でもあるから
その上にこれから描かれていくであろう“ファンタジー”にワクワクする。
ラストの川のシーンは、
自殺と誤解するところも、クーラーボックスからシラスがこぼれ落ちるところも
別になくても良いなあ…と思ってしまったけど
なかったらクライマックスがなくなってしまうなあ…と思い直した。
多分、他のドラマだったら、何てことのないシーンかも…
何てことのないシーンが、このドラマではドラマチックで説明的にさえ見えてしまうなんて
それだけ、このドラマが凄いってことかもな。
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やっくんち
製作と演出が『つばさ』と同じ人達だということと
主役が『ちりとてちん』でヒロインの母親役を好演した和久井映見だということ以外
何の前知識もないままに観た。
真瀬父子を演じた宅間孝行&畠山彩奈(大きくなった)も出演しているし
「イモ」という呼び名の女の子も登場するし(笑)
『つばさ』を思い出させる要素は多いのだけれど、
喜ぶ間もなく、あっという間に頭から抜け落ちていった。
和久井映見も、程良いオバサンぽさが素敵だった母親のイメージは消え失せ
不妊と夫の不倫相手の妊娠に傷ついた百合っちという30代の女性になりきっていて、
先入観を持たず純粋な気持ちで、独立した物語世界に入っていくことができた。
「じゃあ、あそこ切っちゃえ!」
ベンチにポツンと座った女の子。
地面に散った、顔が描かれたおにぎりやタコさんウィンナや星型の玉子焼き。
女の子の、継母の、父親の心が伝わってきて泣きそうになった。
都合良過ぎな夫の言葉>でも気持ちは分かる(^^;)
指輪を外す妻>こっちも気持ちは分かる(――;)
ゴミの山に横たわる父親
睡眠薬(?)を一瓶飲み込むも吐き出してしまう姿
牛乳を飲み干して唇に垂れる様子
もうすっかり、そこに生きて存在している人に思えた。
掴みはOKっていうか(笑)
もう各人物の心情がビンビンと響いてきて、切なくなった。
イモが登場したところで、ちょっと冷めそうになったけど
上記↑の台詞で惚れた(笑)
父娘の状況はリアルで辛い。
イモは、その中に飛び込んで光を当て物語を動かしていく役目なんだろう。
つまりは、これってファンタジー。
亡くなったオッカと残されたレシピも、まさにファンタジー。
それにしても、オッカとは…
「お母さん」と素直に呼べない百合っちが、名前の「乙美」と「お母さん」を足して略して
イマイチ開けない心と遠慮と照れと…複雑な思いを託してつけた呼び名なんだけど
「おっかあ」と似た響きだというのが、何か絶妙な感じだな。
百合っちが置かれた状況は、同じ女性として胸がヒリヒリする。
父親がシラスを持って夫に逢いに行く姿は本当に泣ける。
伯母や義姉の言葉は冷たく、悪役の様に見えるけど
まあ、あれが世間一般の見方ってヤツだろうしな…
人間なんて誰でも自己中だし、全ての状況が見えているわけではないし
あちらの立場に立たされれば、ああいう言葉も出てきちゃうものかもな…って気もする。
不倫相手にしたって、シングルマザーだそうだから
誰かに頼りたいという気持ちが強かったのだろうな…なんて思えてしまうし。
だからって怒りを感じないわけじゃないんだけど(笑)
ともかく、無理ある設定じゃないし人物でもないし
寧ろリアル。
リアルだから胸が痛い。
そうした、しっかりした土台がまず作られているから
決して説明過多ではなく自然でもあるから
その上にこれから描かれていくであろう“ファンタジー”にワクワクする。
ラストの川のシーンは、
自殺と誤解するところも、クーラーボックスからシラスがこぼれ落ちるところも
別になくても良いなあ…と思ってしまったけど
なかったらクライマックスがなくなってしまうなあ…と思い直した。
多分、他のドラマだったら、何てことのないシーンかも…
何てことのないシーンが、このドラマではドラマチックで説明的にさえ見えてしまうなんて
それだけ、このドラマが凄いってことかもな。
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● COMMENT ●
何気ない場面に
大和さん ☆
ありがとうございます。
私の場合、何故か最初の優花ちゃんシーンからウルウルきてしまいました。
『てっぱん』で疲れて乾いた心に程良く沁みたのかもしれませんね(笑)
泣けるにしても笑えるにしても、とにかく観て面白いドラマが欲しいですよね。
せめてツッコミが楽しめれば良いのに『てっぱん』はそれさえも難しいですから(^^;)
私の場合、何故か最初の優花ちゃんシーンからウルウルきてしまいました。
『てっぱん』で疲れて乾いた心に程良く沁みたのかもしれませんね(笑)
泣けるにしても笑えるにしても、とにかく観て面白いドラマが欲しいですよね。
せめてツッコミが楽しめれば良いのに『てっぱん』はそれさえも難しいですから(^^;)
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第二話には目を腫らしました。
何気ない場面なんですよ。
何気ないセリフが胸に染みたり笑えたり。
ひじゅにさんが朝ドラレビューで大河やドラマ10にちょっと触れただけですぐに反応がある。
それだけ朝ドラウォッチャーは「NHKのドラマ」に期待している=高いクオリティを望んでいる事がよく分かります。
高いクオリティといってもお金をかけた場面や派手な場面という意味ではなく、このドラマみたいに地味でもさりげない優しさとか暖かさが伝わる様なドラマを望んでいるんだと思います。
デカワンコみたいに派手で笑えてしんみり出来るドラマも絶賛しちゃいますけどねっ!
第二話のレビューも楽しみにしています。