MW-ムウ- - 2020.10.03 Sat
以前、宇多丸さんが玉木宏さんのことを
「手塚顔だ」と言っていたので
それを確認したくて観た(笑)
その割には今頃…だけどね。
☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★
冒頭で、沖之真船島での出来事が描かれる。
そこから全てが始まるわけだから、そこでの残虐な様子を先に持ってくるのは
観客に印象付けるという意味で良いのかな…と思って観ていたんだけど
主人公@結城&賀来である子供達の描かれ方が違う…違い過ぎる。
ここで既に嫌な予感がした(笑)
次いで、タイを舞台にした誘拐事件。
それなりに面白くは観たのだけど
よくある展開だったし、スピード感とか迫力はというと…う~ん…という感じ。
つーか、これって『MW-ムウ-』なの?
石橋凌さん主演の熱血刑事ドラマ2時間SP
ってのなら納得するけど>ぉ
キャッチコピーは
「世界を変えるのは、破壊か、祈りか」
う~ん…そんなに「祈り」は強調されていなかった気がするのだけど…
賀来が神父だというだけで。
しかも、その設定にあまり必然性はない様な>スマソ
原作では主人公の結城と賀来は同性愛の関係にあるけれど
それが、この映画ではまるっと省略されている。
演じる2人は演じる気満々だったのに
スポンサーが反対してダメになったとか何とか…
まあ、ここは事前に聞いていたので、そこは割り切って観たのだけどね。
でも、それにより2人の関係が弱まって
色んな設定に必然性がなくなっているのは事実。
恋愛感情が絡むからこそ
離れるに離れられない…という理屈を超えた関係になるのにね。
映画では賀来が死んだかと思われた時
「玩具をなくした」
という様なことを結城が呟くのだけど
(呟く玉木宏さんは素敵なのだけど)
ちゅーことは、結城にとっては賀来は
大して重要な存在ではなかったことになってしまう。
ここは、原作における谷口澄子と重ねているのだろう。
でも、賀来と澄子じゃ結城の中の立ち位置が全然違うじゃん。
そもそも、賀来への思いがあるから澄子をあんな風に扱ったわけで。
賀来の存在、賀来への思い
結城の中に残る唯一の人間的部分だったので
そこを省いてしまったことで、この映画の出来は決まってしまった様なもの。
つーかさ
これは、あらゆる悪徳を描いていて
それは結城だけのものではなく
彼と対極にあるはずの賀来もまた罪を背負っている
…ってところが面白いと思う。
結城を変えたきっかけの一つだし
聖職者となった現在も、淫行及び同性愛を行っている。
同性愛を悪と言ってしまうとLGBT運動をしている人達に叱られるだろうけど
聖書はハッキリと禁じているので、そこに賀来が神父という設定が生きる。
そこのところも、映画は台無しだよなあ…
何より、この悪徳というものが
最初は誘拐とかレイプとか殺人とか…いわば個人的なものだったのが
大きくなるにつれて政治的なものになっていく。
悪が育つと政治になる。
その大きさ、底の深さ、与える影響、背後にあるもの…あらゆる面で。
そこが凄いと思う。
初めて読んだ時
手塚治虫って、本当に人間とか世界とかの本質を分かっているなあ!
と感銘を受けた。
この映画は、そこを卑小なものとしてしまったと思う。
残酷なシーンが多いのでRG12指定を受けたそうだけど
原作はもっと残酷ですから。
まあ、要はイマイチってことです(笑)
設定が弱いとか、欠けているとかいうだけでなく
お話そのものがナンダカナ…
やはり
石橋凌さん主演の熱血刑事ドラマ2時間SP
…にしとけば良かったんじゃ?
それでいけば
玉木宏さんは十分にカッコ良かったし
美しく色っぽくもあった。
手塚顔か否かは賛否両論?(笑)
山田孝之さんは、彼の持ち味からすると
この役はちょっと物足りなかったな。
(原作通りなら、かなり見応えがあっただろうと思う)
ま、言えることは
手塚治虫、なめんなよ!
ってことでせうか(笑)
監督:岩本仁志
原作:手塚治虫
脚本:大石哲也、木村春夫
音楽:池頼広
主題歌:flumpool「MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜」(A-Sketch)
劇中歌:SWANKY DANK「For You」(UNITED NOTES)
出演:
玉木宏(結城美智雄)山田孝之(賀来裕太郎)
石橋凌(沢木和之)林泰文(橘誠司)石田ゆり子(牧野京子)山本裕典(溝畑智史)
品川徹(望月靖男)山下リオ(渡辺美香)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

DVD
原作
文庫版> 全巻セット
「手塚顔だ」と言っていたので
それを確認したくて観た(笑)
その割には今頃…だけどね。
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冒頭で、沖之真船島での出来事が描かれる。
そこから全てが始まるわけだから、そこでの残虐な様子を先に持ってくるのは
観客に印象付けるという意味で良いのかな…と思って観ていたんだけど
主人公@結城&賀来である子供達の描かれ方が違う…違い過ぎる。
ここで既に嫌な予感がした(笑)
次いで、タイを舞台にした誘拐事件。
それなりに面白くは観たのだけど
よくある展開だったし、スピード感とか迫力はというと…う~ん…という感じ。
つーか、これって『MW-ムウ-』なの?
石橋凌さん主演の熱血刑事ドラマ2時間SP
ってのなら納得するけど>ぉ
キャッチコピーは
「世界を変えるのは、破壊か、祈りか」
う~ん…そんなに「祈り」は強調されていなかった気がするのだけど…
賀来が神父だというだけで。
しかも、その設定にあまり必然性はない様な>スマソ
原作では主人公の結城と賀来は同性愛の関係にあるけれど
それが、この映画ではまるっと省略されている。
演じる2人は演じる気満々だったのに
スポンサーが反対してダメになったとか何とか…
まあ、ここは事前に聞いていたので、そこは割り切って観たのだけどね。
でも、それにより2人の関係が弱まって
色んな設定に必然性がなくなっているのは事実。
恋愛感情が絡むからこそ
離れるに離れられない…という理屈を超えた関係になるのにね。
映画では賀来が死んだかと思われた時
「玩具をなくした」
という様なことを結城が呟くのだけど
(呟く玉木宏さんは素敵なのだけど)
ちゅーことは、結城にとっては賀来は
大して重要な存在ではなかったことになってしまう。
ここは、原作における谷口澄子と重ねているのだろう。
でも、賀来と澄子じゃ結城の中の立ち位置が全然違うじゃん。
そもそも、賀来への思いがあるから澄子をあんな風に扱ったわけで。
賀来の存在、賀来への思い
結城の中に残る唯一の人間的部分だったので
そこを省いてしまったことで、この映画の出来は決まってしまった様なもの。
つーかさ
これは、あらゆる悪徳を描いていて
それは結城だけのものではなく
彼と対極にあるはずの賀来もまた罪を背負っている
…ってところが面白いと思う。
結城を変えたきっかけの一つだし
聖職者となった現在も、淫行及び同性愛を行っている。
同性愛を悪と言ってしまうとLGBT運動をしている人達に叱られるだろうけど
聖書はハッキリと禁じているので、そこに賀来が神父という設定が生きる。
そこのところも、映画は台無しだよなあ…
何より、この悪徳というものが
最初は誘拐とかレイプとか殺人とか…いわば個人的なものだったのが
大きくなるにつれて政治的なものになっていく。
悪が育つと政治になる。
その大きさ、底の深さ、与える影響、背後にあるもの…あらゆる面で。
そこが凄いと思う。
初めて読んだ時
手塚治虫って、本当に人間とか世界とかの本質を分かっているなあ!
と感銘を受けた。
この映画は、そこを卑小なものとしてしまったと思う。
残酷なシーンが多いのでRG12指定を受けたそうだけど
原作はもっと残酷ですから。
まあ、要はイマイチってことです(笑)
設定が弱いとか、欠けているとかいうだけでなく
お話そのものがナンダカナ…
やはり
石橋凌さん主演の熱血刑事ドラマ2時間SP
…にしとけば良かったんじゃ?
それでいけば
玉木宏さんは十分にカッコ良かったし
美しく色っぽくもあった。
手塚顔か否かは賛否両論?(笑)
山田孝之さんは、彼の持ち味からすると
この役はちょっと物足りなかったな。
(原作通りなら、かなり見応えがあっただろうと思う)
ま、言えることは
手塚治虫、なめんなよ!
ってことでせうか(笑)
監督:岩本仁志
原作:手塚治虫
脚本:大石哲也、木村春夫
音楽:池頼広
主題歌:flumpool「MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜」(A-Sketch)
劇中歌:SWANKY DANK「For You」(UNITED NOTES)
出演:
玉木宏(結城美智雄)山田孝之(賀来裕太郎)
石橋凌(沢木和之)林泰文(橘誠司)石田ゆり子(牧野京子)山本裕典(溝畑智史)
品川徹(望月靖男)山下リオ(渡辺美香)
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