君に届け - 2011.10.31 Mon
TVで観たのと原作は未読なのとで
感想を書くには片手落ちってヤツかとは思うのですが
それなりに思うところはあったので書いてみます。
爽やかな子という意味の爽子という名前を持ちながら
人間関係が苦手で緊張のあまり暗い対応をしてしまうので
「貞子」と渾名を付けられ敬遠されている女の子と、
爽やかさの塊のような人気者の美少年との
爽やか学園ラブストーリーです。
ちょっと冴えない女の子を何故か美少年が一途に愛してくれる―
というのは少女マンガの永遠のテーマですね(笑)
まさに王道って感じですけど、
噂によると原作はもうちょっと個性的な作りだとかいう話なので
そういう意味では原作ファンにはあまり嬉しい映画化ではないのかも?
原作を知らないまま観ると、
ベタだけど、それだけに受け入れやすい物語だし
配役がイメージ通りか否かも気にしなくて良いので
それなりに楽しめると思います。
まずヒロインの多部ちゃんは
長い黒髪がまんま貞子でも上目遣いが怖くても、やっぱり可愛いので
敬遠されるどころか普通にモテるだろ!?
という気もしますが、
他の女の子達と並ぶと浮いてるっていうか、別ジャンルって感じで>ぇ
“違い”度というのは存在だけでバッチリ出ていると思います。
まあ実際、爽子はブスというわけではなく頭も良いし真面目な良い子なのですからね。
ただ、胡桃ちゃんとの絡みでは
幾ら何でもイマドキの子がそんなに鈍感なわけないだろっ!
という気もしますが、まあ純情過ぎて鈍感なのはヒロインには付き物の資質なので
あまり問わないでおきましょう(笑)
三浦春馬は原作の風早と比べてどうかは分からないけど
単体で見れば十分に少女マンガチックな美少年なので、
もう存在しているだけで良い!許す!って感じです>ぇ
そんな彼が実に都合良く爽子を好きになるわけですが
彼女の笑顔を、他の誰も見たことがなかった(見ようともしていなかった)時に
一番最初に見た人物だった…というのが分かるので、それほど不自然ではないかも。
それに、ゴミの分別や黒板拭き等の細かい仕事を黙々と自発的に行っている彼女を
度々見つめている姿も映りますから。
脇では蓮佛美沙子が良いですね。
髪を染めてちょっと強がっている彼女が屋上に立っていたりすると
個人的に好きなドラマ上位に入る『Q10(キュート)』を思い出します。
―と、ここまで書くとまるで絶賛しているように見えますね(笑)
でも、実は、それほど良い出来の作品とは思いませんでした>スミマセンスミマセン
何つーかね…
台詞が多過ぎ(^^;)
物語も各人物の心情も説明し過ぎ(――;)
「君に届け」というタイトルからして
気持ちは表現しなければ相手には伝わらない…
自己完結していてはいけない、心を届けるべき…
というのがテーマらしいんですが
それを台詞にしちゃダメじゃん。
つーか、全てが台詞で進行していくんです。
ラジオ・ドラマか!?って感じです。
原作がこの点どうかは知らないですけど
マンガなら成り立つかな、とは思います。
吹き出しも絵の一部ですから。
勿論、吹き出しで人物や風景の絵が埋没していたらやり過ぎですけど。
映画は、そこの基準がマンガよりも厳しいと思います。
まあ、割と見かける台詞が極端に少ないドキュメンタリー風の映画も
個人的にあまり好きではないので、入れ加減はセンスの問題なのでしょうね。
物語的にも
他者とのコミュニケーションに問題を抱えている爽子が
風早達との出逢いで変わっていく様を描くのに
最初から言葉で全て説明してしまっては説得力ないし
感動も薄れてしまうと思います。
もう少し、多部ちゃんを始めとする役者達を信頼しても良かったんじゃないかな。
そうしたらきっと、
もっと瑞々しく、もっと詩的な、もっと普遍で、もっと心に響く
爽やかな作品になっていた気がするんだけどな…
『君に届け』 2010年/日本
原作:椎名軽穂
監督:熊澤尚人
出演:多部未華子(黒沼爽子)三浦春馬(風早翔太)
蓮佛美沙子(吉田千鶴)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆

やっくんち
感想を書くには片手落ちってヤツかとは思うのですが
それなりに思うところはあったので書いてみます。
爽やかな子という意味の爽子という名前を持ちながら
人間関係が苦手で緊張のあまり暗い対応をしてしまうので
「貞子」と渾名を付けられ敬遠されている女の子と、
爽やかさの塊のような人気者の美少年との
爽やか学園ラブストーリーです。
ちょっと冴えない女の子を何故か美少年が一途に愛してくれる―
というのは少女マンガの永遠のテーマですね(笑)
まさに王道って感じですけど、
噂によると原作はもうちょっと個性的な作りだとかいう話なので
そういう意味では原作ファンにはあまり嬉しい映画化ではないのかも?
原作を知らないまま観ると、
ベタだけど、それだけに受け入れやすい物語だし
配役がイメージ通りか否かも気にしなくて良いので
それなりに楽しめると思います。
まずヒロインの多部ちゃんは
長い黒髪がまんま貞子でも上目遣いが怖くても、やっぱり可愛いので
敬遠されるどころか普通にモテるだろ!?
という気もしますが、
他の女の子達と並ぶと浮いてるっていうか、別ジャンルって感じで>ぇ
“違い”度というのは存在だけでバッチリ出ていると思います。
まあ実際、爽子はブスというわけではなく頭も良いし真面目な良い子なのですからね。
ただ、胡桃ちゃんとの絡みでは
幾ら何でもイマドキの子がそんなに鈍感なわけないだろっ!
という気もしますが、まあ純情過ぎて鈍感なのはヒロインには付き物の資質なので
あまり問わないでおきましょう(笑)
三浦春馬は原作の風早と比べてどうかは分からないけど
単体で見れば十分に少女マンガチックな美少年なので、
もう存在しているだけで良い!許す!って感じです>ぇ
そんな彼が実に都合良く爽子を好きになるわけですが
彼女の笑顔を、他の誰も見たことがなかった(見ようともしていなかった)時に
一番最初に見た人物だった…というのが分かるので、それほど不自然ではないかも。
それに、ゴミの分別や黒板拭き等の細かい仕事を黙々と自発的に行っている彼女を
度々見つめている姿も映りますから。
脇では蓮佛美沙子が良いですね。
髪を染めてちょっと強がっている彼女が屋上に立っていたりすると
個人的に好きなドラマ上位に入る『Q10(キュート)』を思い出します。
―と、ここまで書くとまるで絶賛しているように見えますね(笑)
でも、実は、それほど良い出来の作品とは思いませんでした>スミマセンスミマセン
何つーかね…
台詞が多過ぎ(^^;)
物語も各人物の心情も説明し過ぎ(――;)
「君に届け」というタイトルからして
気持ちは表現しなければ相手には伝わらない…
自己完結していてはいけない、心を届けるべき…
というのがテーマらしいんですが
それを台詞にしちゃダメじゃん。
つーか、全てが台詞で進行していくんです。
ラジオ・ドラマか!?って感じです。
原作がこの点どうかは知らないですけど
マンガなら成り立つかな、とは思います。
吹き出しも絵の一部ですから。
勿論、吹き出しで人物や風景の絵が埋没していたらやり過ぎですけど。
映画は、そこの基準がマンガよりも厳しいと思います。
まあ、割と見かける台詞が極端に少ないドキュメンタリー風の映画も
個人的にあまり好きではないので、入れ加減はセンスの問題なのでしょうね。
物語的にも
他者とのコミュニケーションに問題を抱えている爽子が
風早達との出逢いで変わっていく様を描くのに
最初から言葉で全て説明してしまっては説得力ないし
感動も薄れてしまうと思います。
もう少し、多部ちゃんを始めとする役者達を信頼しても良かったんじゃないかな。
そうしたらきっと、
もっと瑞々しく、もっと詩的な、もっと普遍で、もっと心に響く
爽やかな作品になっていた気がするんだけどな…
『君に届け』 2010年/日本
原作:椎名軽穂
監督:熊澤尚人
出演:多部未華子(黒沼爽子)三浦春馬(風早翔太)
蓮佛美沙子(吉田千鶴)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆

やっくんち
![]() 【送料無料】君に届け プレミアム・エディション 【初回生産限定】 |
![]() 【送料無料】君に届け Vol.1 |
![]() 【送料無料】君に届け(1) |
スポンサーサイト
● COMMENT ●
トラックバック
http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/358-bce259cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)