マルタのやさしい刺繍 - 2016.02.26 Fri
スイスの小さな村で
夫を亡くしたばかりの80歳のマルタが
昔の夢だった手作り&刺繍入りランジェリーの店を開くまでのお話―
お年寄りがメインの物語だと
どうしても“死”が付きまとうものが多いと思われる。
どうもそれは苦手。
でも、今作はそうではないので良かった。
勿論、一般的な見方からして
お年寄りの方が“死”は身近なものだろうし
そうして人間という存在や人生の悲哀を描くのは“あり”
でもさ
80歳からでも90歳からでも
新たな夢に向かって進んでいくなんて
もっともっと素敵だよね?
まあ、マルタの場合
行く手を阻むのは年齢よりも
派手な下着なんてハシタナイ!
…という古い概念だというのが、ちょっと面白い。
しかもそう主張するのは
マルタの息子@牧師と
友人の息子@村の有力者。
マルタの息子は不倫中だし
友人の息子は村での権力を追い求めている。
夢というよりも
もっとドロドロした現実的な欲望に囚われている。
友人は息子に頼らず自分の足で歩こうと
自動車免許取得に挑戦するし
別の友人はマルタの店を宣伝&販売経路を広げるために
インターネットを学び始めるし
ついでに新しい恋もゲットするし
さらにもう一人の友人は
そもそもマルタに店を開くことを勧めてくれた人だし
モデルまで勤めてくれる。
このおばあちゃま達が集まって
アップルパイとキルシュ(?)片手にお喋りする姿が
とても可愛い。
ちゅーことで
単純な勧善懲悪。
分かり易い構図。
だから最後は少しスカッとして終わる。
でも、本音を言うと
スカッと具合は足りない感じ。
そこがちょいと残念(^^;)
マルタの息子は改心するんだけど
お話的には2人の悪役の片方が善の側につく
というのはバランスが良いと思うし
主役@マルタの息子が悪のままで終わったら
後味悪いと思うし
そういう意味では正解なんだろうけど…
彼は牧師でありながら不倫という罪を犯していたわけだし
母親@マルタに対してもさんざん嫌がらせしてきたんだしなあ…
まあ、世の聖職者は私生活ドロドロなのが多いらしいけど
それを告発するとかいう感じじゃないものなあ。
不倫相手とハッピーエンドになっちゃうんだもの。
奥さん、結構良い人っぽかったのになあ。
それとも、皮肉として描いているのかな?
それに、マルタの友人の一人が亡くなるのだけど
心臓の発作とか何とかでアッサリ済ませちゃってたけど
その直前に彼女はマルタの息子に罵倒されたんだよ?
それが何故、問われないわけ?
しかも、不倫相手は彼女の娘なんだものなあ…
…と
私的には気になる部分もあったけれど(笑)
全体的には楽しく可愛い映画でした。
『Die Herbstzeitlosen』 2006年/スイス
監督/原案:ベティナ・オベルリ
脚本:ザビーネ・ボッホハンマー
撮影:ステファン・クティ
音楽:ルック・ツィメルマン、シュトゥーベムースィヒ・レヒシュタイナー
出演:
シュテファニー・グラーザー(マルタ)
ハイジ・マリア・グレスナー(リージ)
アンネマリー・デューリンガー(フリーダ)
モニカ・グブザー(ハンニ)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

DVD

アップルパイ

オ・ドゥ・ヴィ キルシュ

夫を亡くしたばかりの80歳のマルタが
昔の夢だった手作り&刺繍入りランジェリーの店を開くまでのお話―
お年寄りがメインの物語だと
どうしても“死”が付きまとうものが多いと思われる。
どうもそれは苦手。
でも、今作はそうではないので良かった。
勿論、一般的な見方からして
お年寄りの方が“死”は身近なものだろうし
そうして人間という存在や人生の悲哀を描くのは“あり”
でもさ
80歳からでも90歳からでも
新たな夢に向かって進んでいくなんて
もっともっと素敵だよね?
まあ、マルタの場合
行く手を阻むのは年齢よりも
派手な下着なんてハシタナイ!
…という古い概念だというのが、ちょっと面白い。
しかもそう主張するのは
マルタの息子@牧師と
友人の息子@村の有力者。
マルタの息子は不倫中だし
友人の息子は村での権力を追い求めている。
夢というよりも
もっとドロドロした現実的な欲望に囚われている。
友人は息子に頼らず自分の足で歩こうと
自動車免許取得に挑戦するし
別の友人はマルタの店を宣伝&販売経路を広げるために
インターネットを学び始めるし
ついでに新しい恋もゲットするし
さらにもう一人の友人は
そもそもマルタに店を開くことを勧めてくれた人だし
モデルまで勤めてくれる。
このおばあちゃま達が集まって
アップルパイとキルシュ(?)片手にお喋りする姿が
とても可愛い。
ちゅーことで
単純な勧善懲悪。
分かり易い構図。
だから最後は少しスカッとして終わる。
でも、本音を言うと
スカッと具合は足りない感じ。
そこがちょいと残念(^^;)
マルタの息子は改心するんだけど
お話的には2人の悪役の片方が善の側につく
というのはバランスが良いと思うし
主役@マルタの息子が悪のままで終わったら
後味悪いと思うし
そういう意味では正解なんだろうけど…
彼は牧師でありながら不倫という罪を犯していたわけだし
母親@マルタに対してもさんざん嫌がらせしてきたんだしなあ…
まあ、世の聖職者は私生活ドロドロなのが多いらしいけど
それを告発するとかいう感じじゃないものなあ。
不倫相手とハッピーエンドになっちゃうんだもの。
奥さん、結構良い人っぽかったのになあ。
それとも、皮肉として描いているのかな?
それに、マルタの友人の一人が亡くなるのだけど
心臓の発作とか何とかでアッサリ済ませちゃってたけど
その直前に彼女はマルタの息子に罵倒されたんだよ?
それが何故、問われないわけ?
しかも、不倫相手は彼女の娘なんだものなあ…
…と
私的には気になる部分もあったけれど(笑)
全体的には楽しく可愛い映画でした。
『Die Herbstzeitlosen』 2006年/スイス
監督/原案:ベティナ・オベルリ
脚本:ザビーネ・ボッホハンマー
撮影:ステファン・クティ
音楽:ルック・ツィメルマン、シュトゥーベムースィヒ・レヒシュタイナー
出演:
シュテファニー・グラーザー(マルタ)
ハイジ・マリア・グレスナー(リージ)
アンネマリー・デューリンガー(フリーダ)
モニカ・グブザー(ハンニ)
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