初恋>『洞窟おじさん』第3話 - 2015.10.21 Wed
リリー・フランキー演じる中年時代に突入。
寅さんみたいなお話だった。
寅さんよりトボケたキャラだけど(笑)
「まさか惚れちゃった?」by桃園
少年時代、青年時代と洞窟で暮らし
おじさんになったら川辺で暮らしている一馬。
魚釣りでお金を稼ぎ
釣り仲間もでき
夜は密漁者から川を守る
川おじさん。
住まいは橋の下のバラック。
着るものも動物の皮ではなく
ちゃんとした服>だいぶ薄汚れているけど
監視員の腕章も。
先回、“野生生物”から“人間”に近付き始めたと思ったら
今や、見た目は典型的なホームレス。
つまり、表面上はすっかり人間。
今回は、内面がさらに人間に…というお話。
メインは先生と真佐子さんの2人との出逢い。
先生によって
一馬は文字を学び、ストリップまで学ぶ。
真佐子さんによって
一馬は初恋を知る。
ストリップから人に雇われて働くことも覚えるし
女の裸にも飽きるということも(笑)知るし
行きずりの女性により、それ以上のことも経験する。
ああ、本当に
良い意味だけでなく裏側的なことまで含めて
人間として成長していく一馬。
その途上で実兄に再会するという
奇跡の様な出来事が起こるのも
必然と言えるな。
両親が一馬を虐待していたのは
理由はなく息抜きなのだと
兄@次郎は言う。
次郎自身も子供だったわけだし
ここの事情はハッキリ分からないままってことなんだろう。
つーか
そこに意味を求めても仕方ないってことだね。
感動の再会どころか、実に淡々としていて
しかも2人は元々仲が良かったわけでもなく
家に招かれても3日しかいられない…
というのがリアル。
いや、リアルな出来事がベースなんだけども。
一馬はそこのところをクヨクヨ悩むのじゃなくて
甥姪と過ごした楽しい時間だけが重要で
自分も子供が欲しいという気持ちに至るところが良いね。
人同士の交流、温かさや愛…
そうしたものに到達したってことだし。
なのに、その直後
全てのものは失われてしまう。
先生も真佐子さんも去り
魚釣りは禁止される。
先生が残した読み仮名を振った手紙と
たどたどしい字で一馬が書いた返事@出さず仕舞い
一馬が直接考えを述べるのではなく
手紙の中身をナレーションの形で出すのでもなく
画面に手紙が映るだけにしたのが
却って雄弁に彼の気持ちを表していて
ここは泣けた。
先生も真佐子さんも一馬との出逢いによって
一歩踏み出す勇気を得る。
そして旅立っていく。
一馬は寂しく取り残される。
初恋は脆くも敗れる。
そこのところに寅さんを連想した>私だけ?
人との触れ合いを知ってしまった一馬は
もう洞窟には戻れない。
かといって
世間の枠に大人しく納まっていることもできない。
そうして第1話冒頭の逮捕シーンに戻るわけだけど
自販機のお金を盗もうとしたというよりも
なけなしのお金を入れて買おうとした飲み物が出てこず
必死の思いで自販機をいじっていた…
というのが何か良いね。
とはいえ
山の中でサバイバルしてきた彼が
今やコンビニでカップラーメンを買う。
お金が少なくなってきて途方に暮れる。
人間でいる方が生き難いなんて
皮肉だよね。
それでも人と繋がっている方を選ぶのだから
人間って弱くてナサケナイけど愛しい。
ラストではオノマチ登場。
上記の桃園刑事の台詞で明るい方向に向いて今回は終了。
1~3話まで全て後味を悪くしない配慮が全体の優しい雰囲気に繋がっている。
原作:加山一馬『洞窟オジさん 荒野の43年』
脚本:児島秀樹、吉田照幸
演出: 吉田照幸
出演:
加山一馬
(中年時代):リリー・フランキー
(青年時代):中村蒼
(少年時代):富田海人
宅間刑事:浅利陽介 / 桃園刑事:生瀬勝久
白石真佐子:坂井真紀
軽部久美:尾野真千子
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

洞窟オジさん(文庫)

初恋ミントショコラ

Doors>ジム・モリソンの遺産

寅さんみたいなお話だった。
寅さんよりトボケたキャラだけど(笑)
「まさか惚れちゃった?」by桃園
少年時代、青年時代と洞窟で暮らし
おじさんになったら川辺で暮らしている一馬。
魚釣りでお金を稼ぎ
釣り仲間もでき
夜は密漁者から川を守る
川おじさん。
住まいは橋の下のバラック。
着るものも動物の皮ではなく
ちゃんとした服>だいぶ薄汚れているけど
監視員の腕章も。
先回、“野生生物”から“人間”に近付き始めたと思ったら
今や、見た目は典型的なホームレス。
つまり、表面上はすっかり人間。
今回は、内面がさらに人間に…というお話。
メインは先生と真佐子さんの2人との出逢い。
先生によって
一馬は文字を学び、ストリップまで学ぶ。
真佐子さんによって
一馬は初恋を知る。
ストリップから人に雇われて働くことも覚えるし
女の裸にも飽きるということも(笑)知るし
行きずりの女性により、それ以上のことも経験する。
ああ、本当に
良い意味だけでなく裏側的なことまで含めて
人間として成長していく一馬。
その途上で実兄に再会するという
奇跡の様な出来事が起こるのも
必然と言えるな。
両親が一馬を虐待していたのは
理由はなく息抜きなのだと
兄@次郎は言う。
次郎自身も子供だったわけだし
ここの事情はハッキリ分からないままってことなんだろう。
つーか
そこに意味を求めても仕方ないってことだね。
感動の再会どころか、実に淡々としていて
しかも2人は元々仲が良かったわけでもなく
家に招かれても3日しかいられない…
というのがリアル。
いや、リアルな出来事がベースなんだけども。
一馬はそこのところをクヨクヨ悩むのじゃなくて
甥姪と過ごした楽しい時間だけが重要で
自分も子供が欲しいという気持ちに至るところが良いね。
人同士の交流、温かさや愛…
そうしたものに到達したってことだし。
なのに、その直後
全てのものは失われてしまう。
先生も真佐子さんも去り
魚釣りは禁止される。
先生が残した読み仮名を振った手紙と
たどたどしい字で一馬が書いた返事@出さず仕舞い
一馬が直接考えを述べるのではなく
手紙の中身をナレーションの形で出すのでもなく
画面に手紙が映るだけにしたのが
却って雄弁に彼の気持ちを表していて
ここは泣けた。
先生も真佐子さんも一馬との出逢いによって
一歩踏み出す勇気を得る。
そして旅立っていく。
一馬は寂しく取り残される。
初恋は脆くも敗れる。
そこのところに寅さんを連想した>私だけ?
人との触れ合いを知ってしまった一馬は
もう洞窟には戻れない。
かといって
世間の枠に大人しく納まっていることもできない。
そうして第1話冒頭の逮捕シーンに戻るわけだけど
自販機のお金を盗もうとしたというよりも
なけなしのお金を入れて買おうとした飲み物が出てこず
必死の思いで自販機をいじっていた…
というのが何か良いね。
とはいえ
山の中でサバイバルしてきた彼が
今やコンビニでカップラーメンを買う。
お金が少なくなってきて途方に暮れる。
人間でいる方が生き難いなんて
皮肉だよね。
それでも人と繋がっている方を選ぶのだから
人間って弱くてナサケナイけど愛しい。
ラストではオノマチ登場。
上記の桃園刑事の台詞で明るい方向に向いて今回は終了。
1~3話まで全て後味を悪くしない配慮が全体の優しい雰囲気に繋がっている。
原作:加山一馬『洞窟オジさん 荒野の43年』
脚本:児島秀樹、吉田照幸
演出: 吉田照幸
出演:
加山一馬
(中年時代):リリー・フランキー
(青年時代):中村蒼
(少年時代):富田海人
宅間刑事:浅利陽介 / 桃園刑事:生瀬勝久
白石真佐子:坂井真紀
軽部久美:尾野真千子
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

洞窟オジさん(文庫)

初恋ミントショコラ

Doors>ジム・モリソンの遺産

スポンサーサイト
● COMMENT ●
トラックバック
http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/1974-1830d78f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)