オリエント急行殺人事件 - 2015.01.29 Thu
遅まきですが、ちょこっと感想をば(^^)
エルキュール・ポアロ=勝呂武尊
おお、「ル」と「ロ」だけ合ってる(笑)
一見、イメージが全く違う野村萬斎がポアロ役と聞いて
かなり期待していた。
多分、多くの視聴者がそうだった様に
最初は、あの声&喋り方に、ちょい困惑。
でも、もしかしたら
デヴィッド・スーシェ版ドラマの吹き替え@熊倉一雄へのオマージュかしら?
少なくとも、フィクションだということを強調して
作り上げられた物語世界をお楽しみ下さいということかしら?
つまり彼を案内役として?
と、好意的解釈。
で、結局のところ
それがドラマ全体を象徴していた気がする。
ぶっちゃけ
期待していたほどの斬新さはなかったけれど
懸念していたほどトホホなデキではなかったと思う。
つーか
なかなか面白かったデス。
私にとって初めて呼んだクリスティ作品で
傷跡が12、陪審員と同じ人数…という点が非情に興味深かった。
スーシェ版ドラマでは、ラストでポアロが下した結論が
原作や他の映像化作品とは違い、まさしく苦渋の決断で
その苦悩を深く描いていたところが衝撃的だった。
そして今回は、第1夜の段階で
そもそもの発端である剛力家の事件が身近に感じられ
関係者達の悲しみが切々と伝わってきた。
だから第一夜は良かったと思う。
あまり盛り上がりはなかったけど(酷
まあ、無難に作ってあるねって感じ。
ふぐの一夜干し等のクスグリに三谷節が出ているし。
第二夜は賛否両論ってところかなあ。
いや、面白くはあったんだけどね。
第一夜で剛力家のアレコレが行間から滲み出てくるのが良かったので
第二夜では、そこを直接描くと知って>観るまでは単純に前後編かと
ちょっと過剰じゃね!?と思ってしまった。
実際、第一夜の時ほど切ない感情は湧かなかった。
でも、作り手側としては
こちらの方こそ描きたいんだろうな…と思った。
事件そのものだけでなく
その後、何年もかけて計画を練り実行に至るまでのアレコレも。
原作には詳しく描かれていない部分なのでイジリ甲斐もあるだろうし。
ただまあ長いので緊迫感なくなっちゃってたけど
でも、そこはちゃんと登場人物の言動で説明してもいたしね。
つまり、当事者である彼ら自身が
時の流れにより最初の憤りをなくしてしまいつつあったこと―
計画がゲーム化してしまって、恨みより娯楽の様に変質していったこと―
ラストでは罪を問われなかったことで調子に乗って
必殺仕置き人みたいになろうなんて会話も見られたし…
ここのところは皮肉っぽくて悪くなかったと思う。
後味はイマイチだったけどね(^^;)
ポアロの決断はスーシェ版の様には行かなかったけど
だからこそアレは異彩を放っていて良しとしよう。
こちらの勝呂氏は、あまりにも明るく軽く
自らの信念を曲げてみせたけど(笑)
これが最大の皮肉だったりしてね。
少なくとも
作り上げられた物語世界の案内役として
綺麗に綺麗に纏めてくれた…と言うべきかも?
原作:アガサ・クリスティ
脚本:三谷幸喜
演出:河野圭太
出演:
【一等客室】
野村萬斎(勝呂武尊)、佐藤浩市(藤堂)
沢村一樹(能登大佐)、富士純子(羽鳥夫人)、草笛光子(轟侯爵夫人)
玉木宏(安藤伯爵)、杏(安藤伯爵夫人)、池松壮亮(羽佐間・万年筆販売員)
【二等客室】
藤木隆宏(保土田・輸入車セールスマン)、小林隆(益田・執事)、二宮和也(幕内・秘書)
青木さやか(昼出川・メイド)、松嶋菜々子(馬場・家庭教師)、八木亜希子(呉田)
【その他】
西田敏行(三木・車掌)、高橋克美(莫・鉄道省重役)、笹野高史(須田・外科医)
【剛力家その他】
石丸幹二(剛力大佐)、吉瀬美智子(曽根子)、小林星蘭(聖子)
黒木華(小百合・小間使い)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

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ふぐ一夜干し

エルキュール・ポアロ=勝呂武尊
おお、「ル」と「ロ」だけ合ってる(笑)
一見、イメージが全く違う野村萬斎がポアロ役と聞いて
かなり期待していた。
多分、多くの視聴者がそうだった様に
最初は、あの声&喋り方に、ちょい困惑。
でも、もしかしたら
デヴィッド・スーシェ版ドラマの吹き替え@熊倉一雄へのオマージュかしら?
少なくとも、フィクションだということを強調して
作り上げられた物語世界をお楽しみ下さいということかしら?
つまり彼を案内役として?
と、好意的解釈。
で、結局のところ
それがドラマ全体を象徴していた気がする。
ぶっちゃけ
期待していたほどの斬新さはなかったけれど
懸念していたほどトホホなデキではなかったと思う。
つーか
なかなか面白かったデス。
私にとって初めて呼んだクリスティ作品で
傷跡が12、陪審員と同じ人数…という点が非情に興味深かった。
スーシェ版ドラマでは、ラストでポアロが下した結論が
原作や他の映像化作品とは違い、まさしく苦渋の決断で
その苦悩を深く描いていたところが衝撃的だった。
そして今回は、第1夜の段階で
そもそもの発端である剛力家の事件が身近に感じられ
関係者達の悲しみが切々と伝わってきた。
だから第一夜は良かったと思う。
あまり盛り上がりはなかったけど(酷
まあ、無難に作ってあるねって感じ。
ふぐの一夜干し等のクスグリに三谷節が出ているし。
第二夜は賛否両論ってところかなあ。
いや、面白くはあったんだけどね。
第一夜で剛力家のアレコレが行間から滲み出てくるのが良かったので
第二夜では、そこを直接描くと知って>観るまでは単純に前後編かと
ちょっと過剰じゃね!?と思ってしまった。
実際、第一夜の時ほど切ない感情は湧かなかった。
でも、作り手側としては
こちらの方こそ描きたいんだろうな…と思った。
事件そのものだけでなく
その後、何年もかけて計画を練り実行に至るまでのアレコレも。
原作には詳しく描かれていない部分なのでイジリ甲斐もあるだろうし。
ただまあ長いので緊迫感なくなっちゃってたけど
でも、そこはちゃんと登場人物の言動で説明してもいたしね。
つまり、当事者である彼ら自身が
時の流れにより最初の憤りをなくしてしまいつつあったこと―
計画がゲーム化してしまって、恨みより娯楽の様に変質していったこと―
ラストでは罪を問われなかったことで調子に乗って
必殺仕置き人みたいになろうなんて会話も見られたし…
ここのところは皮肉っぽくて悪くなかったと思う。
後味はイマイチだったけどね(^^;)
ポアロの決断はスーシェ版の様には行かなかったけど
だからこそアレは異彩を放っていて良しとしよう。
こちらの勝呂氏は、あまりにも明るく軽く
自らの信念を曲げてみせたけど(笑)
これが最大の皮肉だったりしてね。
少なくとも
作り上げられた物語世界の案内役として
綺麗に綺麗に纏めてくれた…と言うべきかも?
原作:アガサ・クリスティ
脚本:三谷幸喜
演出:河野圭太
出演:
【一等客室】
野村萬斎(勝呂武尊)、佐藤浩市(藤堂)
沢村一樹(能登大佐)、富士純子(羽鳥夫人)、草笛光子(轟侯爵夫人)
玉木宏(安藤伯爵)、杏(安藤伯爵夫人)、池松壮亮(羽佐間・万年筆販売員)
【二等客室】
藤木隆宏(保土田・輸入車セールスマン)、小林隆(益田・執事)、二宮和也(幕内・秘書)
青木さやか(昼出川・メイド)、松嶋菜々子(馬場・家庭教師)、八木亜希子(呉田)
【その他】
西田敏行(三木・車掌)、高橋克美(莫・鉄道省重役)、笹野高史(須田・外科医)
【剛力家その他】
石丸幹二(剛力大佐)、吉瀬美智子(曽根子)、小林星蘭(聖子)
黒木華(小百合・小間使い)
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