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2017-10

執行者 - 2014.04.13 Sun

日本の場合だけれど
絞首台のボタンはダミーと合わせて3つ設置されており
3人の刑務官がそれぞれを同時に押すことになっているとか。
実際に作動させたのは誰なのか分からない様にして
精神的負担を軽くしようとの配慮らしい。

随分前にこの話を聞いた時は、ちょっとした衝撃だった。
死刑を執行する側の気持ちを考えたことがなかったから。

相手がどんな凶悪犯であっても
法を執行するだけだと割り切ろうとしても
これもまた「殺人」であることには変わりはない。

物凄い矛盾。

韓国では1997年12月30日に23人が死刑に処されたのを最後に
現在まで死刑執行命令は下されていないそうだ。

2009年に作られた、この映画は
12年ぶりに死刑が復活したら…
という物語。

ちなみに
韓国もまた絞首刑で>軍刑法では銃殺刑あり
映像の様子では日本と同じ形式>ダミーを交えた複数のボタン



☆★☆ネタバレあり☆★☆



その理由は
連続殺人事件の犯人が遂に捕まったものの
罪の意識は全く伺えず、遺族に対しふてぶてしい態度を取り続けるので
「死刑にすべき!」という世論が高まったため。

群衆の中の一人としては、痛ましい事件が起こるたび
死刑は必要だと強く思ってしまうのは事実なんだけどね…


死刑というと何となく思い浮かぶ素朴な疑問。

前日に自殺を図ったら―?
殺すために命を助ける―?
本番になって、どのボタンを押しても作動しなかったら―?
実行されたのに、死ななかったら―?


そういう場合が全て出てくるのが面白い。


ただ、それらは全て件の凶悪犯の上に成就するから
まだモンスターを見ている様な目で見ていられるのだけれど

S・キングが書いていた
長年刑務所にいる間に罪を悔い改め本来の人間性を取り戻し
いざ刑が実行される時には“善人”に戻っている場合がある―

という様なことを。

まさに、その通りの囚人も登場する。

刑務官の一人@キム刑務官との間に友情が芽生えてさえいる。
まあ、ここは映画ならではのデフォルメだろうけど
でも、映画だからこそ、ここに泣けた。


その囚人が前夜遅くまで一生懸命作っていたクリスマス・プレゼントは
多分、キム刑務官に向けたものだったろうから
彼が手に取るところを見たいと思ってたんだけど、そこは全くスルーだった。
でも、そこまで描いちゃうと過剰になっちゃうからかもね。

で、その囚人が20年前に犯した事件―強盗殺人―の被害者は
キム刑務官と同じ姓なんだけど
ここの関連性がボンクラひじゅににはよく分からなかった(^^;)

その刑務官は一人暮らしの様だったし
まさにその因果関係にあるのか?
単に同姓というだけか>よくある姓ではあるし
同姓というところに意味を持たせているのか>悔い改めの象徴?
アホ過ぎて理解できなかったんだけど>スミマセンスミマセン

でも、このエピは良かったと思う。
オッサン同士ってとこが、また味があるしさ。


とはいえ物語は
新人であるオ刑務官の視点で描かれる。

『プンサンケ』では野性的かつクールな男だったユ・ゲサンが
ここでは未熟で軽い若造を自然に演じている。

「命」「殺すこと」という点で
彼の恋人のお腹の子が重ねられるところが興味深い。


彼の先輩であるぺ刑務官も良い味を出している。

ひじゅにがキム・ギドク監督に惚れるきっかけとなった
『悪い男』に主演していたチョ・ジェヒョンなんだけど
こちらでは人間的弱さも醸し出していて、また違った魅力。

彼は同期だった刑務官の死という悲しい過去を背負っている。


この3人の年齢もタイプも経験も違う刑務官が
執行者としての苦悩を象徴している。


聞くところによると、韓国本国では
公開初週にかなり良い成績を収めたのにも関わらず
(ボックスオフィス全体の中で2位、封切り作の中で1位)
7日目に交差上映が決定されてしまったそうだ。

ボンクラひじゅには交差上映って知らなかったんだけど
複数の作品を交互に上映することらしい
つまりそれだけ観る機会が失われてしまうことになる。
ヒットしないと決めつけられてしまった様なもの。

いやあ、なかなか良い作品だと思いますよ。



『執行者』 2009年/韓国
監督:チェ・ジノ
脚本:キム・ヨンオク
出演:
チョ・ジェヒョン(ぺ矯査)、ユン・ゲサン(オ矯導)、パク・イナン(キム矯尉)
チャ・スヨン(ウンジュ)、キム・ジェゴン(ソンファン)、チョ・ソンハ(チャン・ヨンドゥ)





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