梅粥＞『てっぱん』第97話 - 2011.01.22 Sat

我が家も今朝はお粥だったけど、梅干は使わなかった。
つーか、七草粥を今頃食べたのだよ＞7日にも食べたけど

…ひじゅにですが何か？



マッチです。
今日の『てっぱん』は素晴らしいお話でしたよね。
嬉しくて、また来ちゃいました。



昨日、夜になってから、うちの鰐が気の利いたこと言ってたでしょ？
「新幹線ならまだあるぞ」ってね。
このところナサケナイ姿ばかり目にしていたので、久々にウットリしました。
まあ、私が合図したんですけどね。

それで鉄平が夜のうちに大阪に戻り、初音さんに挨拶をして
チャランポランどころか実は礼儀をわきまえた爽やか青年だと実証しました。
これでブレイク間違いなしですよね。
『ゲゲゲ』のムカイリさんみたいにドラマやCMに引っ張りだこになりますよね


え？
他の人達は手紙で済ませるなんてアンマリだ？
せめて伝さんにくらいキチンと挨拶し、お礼もするべきだって？

何言ってるんですか！
鉄平は善意で独居老人と一緒に住んであげてたんじゃないですか。
お礼なら、うちの方が貰いたいものですよ。

出前のついでに他のお年寄り達に親切を示していた事実も明かされたでしょ？
伝さんの件も、そのひとつですよ。
筋が通っているじゃないですか。

まあ、出前中に何をしていたかについては、私もちょっと迷ったんです。
他所の鉄工所を見学していたとか手伝っていた、という事情にした方が
鉄平の鉄への熱意が伝わって、うちの鉄工所を継ぐことに素直に繋がるとも思ったんです。
でも、それじゃ見方によっては純然たるサボりと解釈されて、また批判されそうだし…
お年寄りへの善行ということにすれば意表をつく上に感動的じゃないですか。

鰐や従業員達の心を溶かすには、付け焼刃的な技術より人間的な優しさが一番ですよ。
これで、あの子も文句なく社長になれるってものです。


ともかく、そういうわけで鉄平は伝さんは勿論、下宿の皆にも手紙を書くという、
とってもスマートで詩的とさえ言える挨拶をしてくれました。
ちゃんと一人一人の特徴に合わせた内容で、まさに心の琴線に触れるものでした。

え？
それを皆で大騒ぎして見せ合うなんてデリカシーがなさ過ぎる？
あれなら一通書けば十分だったのに、資源を無駄にしたじゃないかって？

あれは、あの人達の品性の問題で鉄平には関係ないですよ。
それに、ああして読まなかったら内容が視聴者にも伝わり難いじゃないですか。

やはり、何を置いても重要なのは“言葉”ですよ。

ドラマなんて映像もエピソードも必要最低限で良いんです。
適当に流しておけば視聴者は良い風に脳内補完してくれますし、
説明過多な作品が多い中『てっぱん』は行間を読ませる文学だ！
と、絶賛してくれる人も少なくないんです。

そして、訴えたいことは言葉で直接言えば良いことなんです。
『てっぱん』には薀蓄ある素晴らしい台詞が多いでしょ？
映像やエピと合わないなんて考えなくて良いんです。
最初から合わせる気なんてないんですから。
言葉そのものに感動して下さい。

鉄平の手紙は、そうした『てっぱん』の信条を表しているんですよ。
深いですよね。

何もかも中途半端だと悪口言う人もいますけど、てんで的外れだと証明されましたよね！
大阪中のお年寄り達が鉄平に遺産を残してくれるかもしれません。
笹井さんも絵の一枚や二枚プレゼントしてくれるだろうし、彼の死後に価値が出ますよね。
中岡さんも尾道に来れば村上家化は確実ですから、何か益に繋がるでしょう。

そしたら、まずは欽也の信用金庫に預けようと思います。
長男の顔も立ててやらないとね。

え？
駅伝君への手紙はとりわけ痛かった？

だから、囃し立てたのは鉄平の責任ではないですってば！
ていうか、口下手の彼の気持ちを鉄平が代弁してあげたんだから良いじゃないですか。

え？
肝心のあかりには伝わってない様子だった？
KYにも程があるって？

あかりは言われなくても彼の気持ちを把握してますよ。
早いうちから彼のハートをゲットするべく日々励んでいたんです。
駅伝君は上手くすればオリンピックで活躍して名声を得るかもしれません。
それを生かして引退後は芸能界デビュー、最終的には政治家デビューして
沢山稼いでもらうつもりです。

だから、あの手紙は、あかりのためのものではなくて
2人を公認の仲にするためだったんですよ。
そうしておけば、何で駅伝君が策略に気付いたとしても簡単には逃げられないでしょ？


何はともあれ、今日の感動の頂点は鉄平が贈ったミニ鉄板ですよね。

昨日、鉄平がキャリーなんて引っ張って登場したので驚いた視聴者もいた様です。
あれは重さを示していたんですから、さすが細やかな『てっぱん』ですよね。
しかも、さり気に置いていったところが、これまたスマートでしょ？

え？
工場は大忙しだったのに一体いつ作ったんだ？
あれは鋳造品で、村上鉄工所の仕事とは分野が違うんじゃないかって？

そんなこと知りませんよ！
鉄なんだから全部同じじゃないんですか？
同じってことで良いんですよ。

どっちにしても、感動させておいて最後は笑わせたわけですからバッチグーです。

え？
自分で箱から出して岡持ちに入れたんだろうに社長に言われてから重さに気付く、
あかりは変なんじゃないかって？

それが、あの子なんじゃないですか。
ていうか、まだ私みたいにソツのない行動を取るにはまだまだ未熟なんですね。

とにかく、大阪でも尾道でも「家族」が揃って「食の力」で笑顔になって
メデタシメデタシの素晴らしい土曜日だったじゃないですか。

湧いて出たと言われた従業員達もちゃんと招きましたし、辻褄は合わせましたよ。

尾道では“おのみっちゃん”では扱っていないビールを出したし、
“おのみっちゃん”では肉じゃがを使った鉄平焼きが完成したし、
双方が補い合って、まさにメデタシメデタシだったじゃないですか。

え？
肉じゃがのネタ回収が遅過ぎるって？

初登場時は味や大きさに問題があると初音さんに指摘されていたでしょ？
あれから、あかりは忙しい中、少しずつ研究を重ねてきたんですよ。

え？
伝さんがイキナリ肉じゃがを持ってきたんじゃないかって？

そんな細かいことはどーでも良いんです！
立ち聞きにしても何にしても、変なことを気にし過ぎですよ！
ドラマなんですから端折ってるんですっ！


実は私としては、岩崎先生が気になりました。
いつしか、そこにいる…というキャラだいうことには慣れましたけど
折角の鉄平焼きを端の飛び出たところだけ、ほんのちょっと齧っただけで
「絶妙のハーモニー」だなんて知った様なことを言ってのけて…

もしかして、強敵？
イケメンなだけに、マッチ気になっちゃう

マッチでした




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