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2021-03

笑わせる>『おちょやん』第75話 - 2021.03.19 Fri

​​​​​​​​​​​​​ひじゅにの希望通りの獄中死だったな。
でも、それほど惨めなものでもなかったのが残念…

​​↑こんな書き方すると「どんだけ~!?」と言われそう(笑)​​

…ひじゅにですが何か?



​「嫌なことも全部忘れさしたるさかい」​by千代



↑結局、これなんだと思う。
それが芝居。
現実世界もまた芝居。



外堀を埋められちゃった千代。
自分の内部からも押し寄せる「血縁」の呪い。
少なくとも表面上は「父親」らしくなりつつある相手。
「死」によって全ては浄化すると考える日本人ならでは(?)の圧力。

許さないわけにはいかない状況。
許したくても許せない心境。


昨日も書いた通り、ひじゅにはテルヲに憤っているわけではない。
でも、今迄の行動を簡単に許して和解してメデタシメデタシ!
…では、物語として薄いと思う。
だから、皆に疎まれながら惨めに孤独死する方がふさわしいと思う。
決して「ザマアミロ!」という気持ちではない(笑)

千代は許せる様になった方が気持ちはずっと軽くなるだろう。
でも、どうしても許せない!という思いがあるのも分かる気がする。
だから、安易に好意的になったら不自然。
ここは、その​葛藤​を描くべき。

…という考えなので
今日の結末は「賛」寄りの賛否両論って感じかな(笑)


テルヲは千代の芝居を観ることなく獄中で亡くなったけど
看取ってくれたわけではないけど、一応は傍に人がいたし(笑)
実質的には千代に許されたわけだから罪悪感も軽くなっていただろう。

杉咲花さんの演技は葛藤を深く表現していたと思う。
決してストレートに「許す」とは言わなかったし。


何となく良い話で纏まった感はあるけれど
これって、もしかして
死の間際の​テルヲの夢​かもしれず
見放した父の死を知った後の​千代の夢​かもしれない。

まあ、そうではないだろうけど(笑)
そう思わせる余地はあった。


「うちがあんたらを捨てたんや」
千代の視点で描かれた第一週での父娘の別れ。
あの時は、千代のこの叫びに愕然とした表情を見せたけど
それだけだった。

それが今日はテルヲ視点で、直後に号泣するテルヲが映る。

実際には…心は痛んだかもしれないけど
すぐにテルヲは日常に戻って行ったと思う。
栗子とお腹の子、そしてヨシヲとの暮らしに。
それを維持するために、千代の犠牲は仕方のないことだった…と。

でも、テルヲの夢の中では
あの時、心から悲しみ、後悔したのだということになっている。
結果的に栗子達との日常は壊れてしまい、その理由の大部分は恐らくテルヲ(笑)
なのに、千代を捨てたことによる苦悩がテルヲをそうさせたと言い訳に使っている。

現実に圧し潰される中で、それでも自分は父親として
娘を愛し続けてきたのだ…と塗り替えられている。

だから、夢の最後で
大人の千代と子供の千代が並んで
「お父ちゃん」と呼んで笑顔を向けてくれたのだ。
テルヲの望みが叶えられたのは、結局は夢の中でのこと。


これって
冷酷な現実を反映してもいる。
子供と大人の間を繋ぐもの
その間の千代の姿をテルヲは知らない。
知らないから、その間の千代は出て来ない。


許された夢をテルヲが見た様に
許した夢を千代が見る。

ずっと自分を苦しめてきた「小っちゃい小っちゃい石」を
テルヲに対し吐き出して
亡き母親の力も借りて
「許す」という言葉は出せないけれど「お父ちゃん」とは呼んで…

「わいの自慢の娘や」
と、テルヲに言わせる。

千代がずっと夢見ていた「家族」
理想化していた「親の愛」
それが、この一瞬だけ実現する。


でも、「血縁」という「小っちゃい小っちゃい石」は
以前より重くなった。


帰宅した時、近所の家族の姿を見てしまう千代。
父と母と娘と息子。
同じ構図。
明るく幸せそうな様子を目の当たりにする。

遠い夢ではなかったかもしれないのに
テルヲのせいで届かぬ夢になってしまった。
それは事実。


皆が千代のところに集まってくれた。
テルヲではなく千代のため。
死者のことを悪く言うことはないものの
誰もテルヲの死を惜しんではいない。

千代はまだ夢の続きを見ている。
最後にテルヲは父親らしいことをしてくれていた。
死後もまた自分を思ってくれている。


テルヲの言葉とは逆に役者を続ける決意をする千代。
つまりテルヲの意見に逆らうことになる。
これこそが現実なのだろう。

勿論、千代の芝居を観たがっていたテルヲは
既に役者人生を認めていると受け取れるわけだけど
それもまた夢かもしれない(笑)

テルヲに人生を左右された千代が
今は自分で自分の歩み方を選んでいる
…ってことの象徴かと。


そして、2人の夢は合わさって芝居になる。
そこには子供に「無償の愛」を注ぐ親がいる。



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