オリエント急行殺人事件 - 2020.11.14 Sat
ポアロの杖が大活躍(笑)
「私は殺人を認めない」byポアロ
ケネス・ブラナーが監督を務めると聞いた時は楽しみに感じ
ケネス・ブラナーがポアロ役を演じると聞いた時は不安になった。
だって、イメージ違うし(笑)
いざ観てみたら、割と素直に入り込めた。
やはり、イメージは違うのだけれど。
舞台となるオリエント急行に乗り込む人々の姿から始まるところを
このブラナー版は、その前の出来事から描き始めている。
事件を解決するポアロを、ちょっとコミカルに。
ここで、ポアロの抜群の推理力と
ちょっと変わった(ちょっとどころではない?)キャラクターが
強く印象付けられる。
列車に乗り込む際も、ポアロと他の乗客が(全員ではないにしろ)絡むので
ポアロと共に各乗客のキャラも少し浮き上がってくる。
まあ、前半は、コミカル過ぎて周囲から浮いている感がなきにしもあらずだけど
今作でのポアロに親しみを感じやすくなっているので良いと思う。
雪で立ち往生している列車の中…という限られた舞台で
ほぼ会話劇なので
悪くすると、閉鎖的な雰囲気になってしまいそうなところを
俯瞰からの構図にしたり、話す相手の顔を窓ガラスを通して映したり
列車の屋根の上をポアロが歩いたり列車の外で尋問をしたり
また、ちょっとしたアクションシーンも入れたりして
工夫しているな、と思う。
ポアロが真相を語るシーンでは、トンネルのアーチ型の屋根を利用して
トンネル内の闇と明るい雪景色とに画面を分けて
美しさと共に舞台劇を思わせる外連味みたいのも感じさせる。
ただ、ミステリーのドキドキ感はなかったし、全体に平坦ではあったかな…
単純に犯人を知っているから…かもしれないけど(笑)
でも、既に有名過ぎる作品なので、知っている人の方が多いと思われるので
ここはもうちょい何かが欲しかった気がする>求め過ぎ?
で、そのラストをどう描くかが、やはり一番興味があった。
原作を読んだ時は、犯人の設定がとても面白いと思った。
最初の映画(アルバート・フィニー主演)を観た時は、クラシカルな雰囲気を楽しんだ。
TVドラマ(デヴィッド・スーシェ主演)を観た時は、ラストの解釈に感動した。
このTVドラマのラストは素晴らしいと思った。
あの決断を下すまでと下した後のポアロの苦悩を強調していたから。
今作は、あそこまでハッキリとではないけれど
ポアロは苦渋の決断をしたのだな…というのは伝わって来る。
一度は命を投げ出そうともしたし。
決断した後のシーンでは、すぐに彼が姿を見せなかったので
少しばかりハラハラしたし。
ああ、それから
ラチェットは見るからに不快というか邪悪な雰囲気を醸し出している人なわけで
ポアロが彼の依頼を「顔が嫌い」という理由で断ることでそれを示しているけど
ラチェットを演じる人によっては「はあ?」と首をかしげてしまうところを
ジョニー・デップは上手く役作りをしていると思う。
一個のケーキをジョニーとポアロで食べるところは
フード理論が当て嵌まるんじゃないかと思うけど
キチンと説明できるほど理解してはいないので省略>ぉぃ
ポアロの杖だけど
冒頭の別の事件では面白い働きをし(笑)
列車内ではドアの鍵を壊すのに重宝し
そひて、ラストでは
列車を降りるまで、杖を突き突き歩いていたのが
次の事件に向かって行くことになり、杖を軽く振り回しながら歩く
…という風に、ポアロの心境を表す小道具になっている。
『Murder on the Orient Express』(2017年 /アメリカ)
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
原作:アガサ・クリスティ
出演:ケネス・ブラナー(ポアロ)ジョニー・デップ(ラチェット)
ミシェル・ファイファー(ハバード夫人)デイジー・リドリー(デブナム)
ジュディ・デンチ(公爵夫人)ペネロペ・クルス(エストラバドス)
ウィレム・デフォー(ハードマン)ジョシュ・ギャッド(マックイーン)
デレク・ジャコビ(ラチェットの執事)レスリー・オドム(アーバスノット)他
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

ブルーレイ

三谷幸喜版(主演:野村萬斎)ブルーレイBOX

原作

「私は殺人を認めない」byポアロ
ケネス・ブラナーが監督を務めると聞いた時は楽しみに感じ
ケネス・ブラナーがポアロ役を演じると聞いた時は不安になった。
だって、イメージ違うし(笑)
いざ観てみたら、割と素直に入り込めた。
やはり、イメージは違うのだけれど。
舞台となるオリエント急行に乗り込む人々の姿から始まるところを
このブラナー版は、その前の出来事から描き始めている。
事件を解決するポアロを、ちょっとコミカルに。
ここで、ポアロの抜群の推理力と
ちょっと変わった(ちょっとどころではない?)キャラクターが
強く印象付けられる。
列車に乗り込む際も、ポアロと他の乗客が(全員ではないにしろ)絡むので
ポアロと共に各乗客のキャラも少し浮き上がってくる。
まあ、前半は、コミカル過ぎて周囲から浮いている感がなきにしもあらずだけど
今作でのポアロに親しみを感じやすくなっているので良いと思う。
雪で立ち往生している列車の中…という限られた舞台で
ほぼ会話劇なので
悪くすると、閉鎖的な雰囲気になってしまいそうなところを
俯瞰からの構図にしたり、話す相手の顔を窓ガラスを通して映したり
列車の屋根の上をポアロが歩いたり列車の外で尋問をしたり
また、ちょっとしたアクションシーンも入れたりして
工夫しているな、と思う。
ポアロが真相を語るシーンでは、トンネルのアーチ型の屋根を利用して
トンネル内の闇と明るい雪景色とに画面を分けて
美しさと共に舞台劇を思わせる外連味みたいのも感じさせる。
ただ、ミステリーのドキドキ感はなかったし、全体に平坦ではあったかな…
単純に犯人を知っているから…かもしれないけど(笑)
でも、既に有名過ぎる作品なので、知っている人の方が多いと思われるので
ここはもうちょい何かが欲しかった気がする>求め過ぎ?
で、そのラストをどう描くかが、やはり一番興味があった。
原作を読んだ時は、犯人の設定がとても面白いと思った。
最初の映画(アルバート・フィニー主演)を観た時は、クラシカルな雰囲気を楽しんだ。
TVドラマ(デヴィッド・スーシェ主演)を観た時は、ラストの解釈に感動した。
このTVドラマのラストは素晴らしいと思った。
あの決断を下すまでと下した後のポアロの苦悩を強調していたから。
今作は、あそこまでハッキリとではないけれど
ポアロは苦渋の決断をしたのだな…というのは伝わって来る。
一度は命を投げ出そうともしたし。
決断した後のシーンでは、すぐに彼が姿を見せなかったので
少しばかりハラハラしたし。
ああ、それから
ラチェットは見るからに不快というか邪悪な雰囲気を醸し出している人なわけで
ポアロが彼の依頼を「顔が嫌い」という理由で断ることでそれを示しているけど
ラチェットを演じる人によっては「はあ?」と首をかしげてしまうところを
ジョニー・デップは上手く役作りをしていると思う。
一個のケーキをジョニーとポアロで食べるところは
フード理論が当て嵌まるんじゃないかと思うけど
キチンと説明できるほど理解してはいないので省略>ぉぃ
ポアロの杖だけど
冒頭の別の事件では面白い働きをし(笑)
列車内ではドアの鍵を壊すのに重宝し
そひて、ラストでは
列車を降りるまで、杖を突き突き歩いていたのが
次の事件に向かって行くことになり、杖を軽く振り回しながら歩く
…という風に、ポアロの心境を表す小道具になっている。
『Murder on the Orient Express』(2017年 /アメリカ)
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
原作:アガサ・クリスティ
出演:ケネス・ブラナー(ポアロ)ジョニー・デップ(ラチェット)
ミシェル・ファイファー(ハバード夫人)デイジー・リドリー(デブナム)
ジュディ・デンチ(公爵夫人)ペネロペ・クルス(エストラバドス)
ウィレム・デフォー(ハードマン)ジョシュ・ギャッド(マックイーン)
デレク・ジャコビ(ラチェットの執事)レスリー・オドム(アーバスノット)他
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