四月の雪 - 2018.10.21 Sun
もう随分と前(年単位)
録画しながら、なかなか観る気にならなかった。
じゃあ何故、録画までしたかというと
韓国映画にハマるきっかけとなった映画の中の一本
『八月のクリスマス』と同じホ・ジノ監督の作品だから。
それじゃあ何故、すぐに観なかったというと―
☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★
―好きな季節は?
―春です
―僕は冬が好きです
―私は雪は好きです
―春に雪が降ればいいのに
―そんなことがあるのかしら
男は、妻が
女は、夫が
交通事故で重傷を負ったという知らせを受け病院に駆けつける。
意識不明の2人はW不倫の仲だった。
混乱と苦痛の中、男と女に次第に惹かれ合っていく―
というお話。
いかにもドロドロしてそうだし、それほど新鮮な題材でもないし
好みでもないので観る気力が涌かないでいた。
でも、HDDがイッパイになりそうなので仕方なく(?)観た。
ドロドロ…という感じではなかった。
映像は綺麗だし
台詞に頼らず、人物の表情や動き、置かれたシチュエーションを通して
静かに語る作風は『八月…』に通じる。
男は、コンサートの照明監督を務めるインス。
女は、専業主婦のソヨン。
最初は、お互い腫れ物に触る様な感じ。
そりゃあ気まずいよね。
まだ自分の状況にも実感が涌かないでいるだろうし
問い質したくても、怒りをぶつけたくても、相手は意識がないまま。
色々なことに納得できないまま、看病のため縛り付けられた様な状態。
そして目の前にいる人は自分と同じ立場に置かれ同じ苦しみを抱いている。
同情とか痛々しさとか、多分、同じ状況故の鬱陶しさも
あったかと思う。
少しずつ、慰め合う様になり
瑕を舐め合うかの様な関係になっていく。
でも、その先は
単純に男と女の恋愛に
甘い言い方をするなら、“純粋な”恋人同士の様になっていく。
いや、これはラブストーリーなのだから
純粋と受け取って良いのだ。
彼らは一旦、別れるのだけれど
上記の会話のまんまの“奇跡”が起きる。
いや、実際は“奇跡”というほど非現実的な出来事ではないだろうけど
でも、彼らにとっては十分な“奇跡”だった。
彼らの出逢いそのものも
同じ様に、“ありえない”というほどではないけれど
やはり“奇跡”と言いたくなるほどの美しい結末となった
…ってことだと思う。
ここは美しく
爽やかささえ感じたな。
ここに感動してしまいましたですよ(^^)
『八月…』もラストシーンは雪景色だったよね。
あれは、夏とは最も遠いところにあるという意味で
クリスマスをくっ付けたタイトルなのだそうだけど
こちらは四月。
冬と春は地続き。
辿り着けないほど遠い先にあるのではない。
でも、全く違う色合いを持つ。
その異なる2つを雪が繋ぐ。
韓国では恋人と一緒にいる時に初雪が降ると
2人は必ず結ばれる、幸福になる―
という伝説(?)があるそうだけど
こちらはいわば、最後の雪。
「どこに行きましょうか」
最後は姿は映らず
交わす言葉が聞こえるだけ。
(それが敬語なのが良い感じだった)
全ては冬と共に過去になってしまったけれど
心の傷はいつまでも残るのだろう。
花々の上に積もる雪の様に。
でも、目の前に広がるのは全く新しい道。
先に何が待ち受けているのかは分からない。
ただ、新しい人生が始まっていく。
『外出/April Snow』2005年・韓国
監督:ホ・ジノ
脚本:シン・ジュノ,イ・ウォンシク,ソ・ユミン,イ・イル,ホ・ジノ
音楽:チョ・ソンウ
出演:ぺ・ヨンジュン(インス)ソン・イェジン(ソヨン)
イム・サンヒョ(インスの妻)キム・グァンイル(インスの後輩)
リュ・スンス(ソヨンの夫)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

四月の雪 プレミアムBOX(初回限定生産)

ドキュメンタリー 四月の雪

八月のクリスマス

録画しながら、なかなか観る気にならなかった。
じゃあ何故、録画までしたかというと
韓国映画にハマるきっかけとなった映画の中の一本
『八月のクリスマス』と同じホ・ジノ監督の作品だから。
それじゃあ何故、すぐに観なかったというと―
☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★
―好きな季節は?
―春です
―僕は冬が好きです
―私は雪は好きです
―春に雪が降ればいいのに
―そんなことがあるのかしら
男は、妻が
女は、夫が
交通事故で重傷を負ったという知らせを受け病院に駆けつける。
意識不明の2人はW不倫の仲だった。
混乱と苦痛の中、男と女に次第に惹かれ合っていく―
というお話。
いかにもドロドロしてそうだし、それほど新鮮な題材でもないし
好みでもないので観る気力が涌かないでいた。
でも、HDDがイッパイになりそうなので仕方なく(?)観た。
ドロドロ…という感じではなかった。
映像は綺麗だし
台詞に頼らず、人物の表情や動き、置かれたシチュエーションを通して
静かに語る作風は『八月…』に通じる。
男は、コンサートの照明監督を務めるインス。
女は、専業主婦のソヨン。
最初は、お互い腫れ物に触る様な感じ。
そりゃあ気まずいよね。
まだ自分の状況にも実感が涌かないでいるだろうし
問い質したくても、怒りをぶつけたくても、相手は意識がないまま。
色々なことに納得できないまま、看病のため縛り付けられた様な状態。
そして目の前にいる人は自分と同じ立場に置かれ同じ苦しみを抱いている。
同情とか痛々しさとか、多分、同じ状況故の鬱陶しさも
あったかと思う。
少しずつ、慰め合う様になり
瑕を舐め合うかの様な関係になっていく。
でも、その先は
単純に男と女の恋愛に
甘い言い方をするなら、“純粋な”恋人同士の様になっていく。
いや、これはラブストーリーなのだから
純粋と受け取って良いのだ。
彼らは一旦、別れるのだけれど
上記の会話のまんまの“奇跡”が起きる。
いや、実際は“奇跡”というほど非現実的な出来事ではないだろうけど
でも、彼らにとっては十分な“奇跡”だった。
彼らの出逢いそのものも
同じ様に、“ありえない”というほどではないけれど
やはり“奇跡”と言いたくなるほどの美しい結末となった
…ってことだと思う。
ここは美しく
爽やかささえ感じたな。
ここに感動してしまいましたですよ(^^)
『八月…』もラストシーンは雪景色だったよね。
あれは、夏とは最も遠いところにあるという意味で
クリスマスをくっ付けたタイトルなのだそうだけど
こちらは四月。
冬と春は地続き。
辿り着けないほど遠い先にあるのではない。
でも、全く違う色合いを持つ。
その異なる2つを雪が繋ぐ。
韓国では恋人と一緒にいる時に初雪が降ると
2人は必ず結ばれる、幸福になる―
という伝説(?)があるそうだけど
こちらはいわば、最後の雪。
「どこに行きましょうか」
最後は姿は映らず
交わす言葉が聞こえるだけ。
(それが敬語なのが良い感じだった)
全ては冬と共に過去になってしまったけれど
心の傷はいつまでも残るのだろう。
花々の上に積もる雪の様に。
でも、目の前に広がるのは全く新しい道。
先に何が待ち受けているのかは分からない。
ただ、新しい人生が始まっていく。
『外出/April Snow』2005年・韓国
監督:ホ・ジノ
脚本:シン・ジュノ,イ・ウォンシク,ソ・ユミン,イ・イル,ホ・ジノ
音楽:チョ・ソンウ
出演:ぺ・ヨンジュン(インス)ソン・イェジン(ソヨン)
イム・サンヒョ(インスの妻)キム・グァンイル(インスの後輩)
リュ・スンス(ソヨンの夫)
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ドキュメンタリー 四月の雪

八月のクリスマス

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