庶民の旗>『とと姉ちゃん』第154話 - 2016.09.29 Thu
読者を一人紹介してくれと言われてもなあ…
自分が凄く感動したものやハマっていうものがあれば
自発的に皆に言いまくる方なので
頼まれる頃には既に知れ渡ってる(笑)
興味を持った人はとっくに読者になっているだろうし
さらに開拓するのは難しいと思いますぜ
…と、マジに考えしまったけど
『暮しの手帖』に関しては
このドラマのおかげで未読のまま終わってしまいそうなんですが…
…ひじゅにですが何か?
「私、どうしたらいいんですか?」by常子
花山さんは自宅のベッドで口述筆記。
社員達が彼に怒鳴られたことを懐かしんだりするところは
まあ、良しとしても
帰って来た、たまきに怒鳴られたか聞くところは
何だかちょっぴりセクハラチック>ぇ
「怒鳴られた方がよっぽど良かったです」
花山さんの病状(つまりは現実)を冷静に見つめているのが
新人であり常子の身内である、たまき…というところが
ナンダカナ…と思ってしまったのは私だけ?>だけだろ
そしてオオトリは常子。
怒鳴るでなく弱った姿を見せるでもなく
淡々と自分の死後に載せる「あとがき」を口述する花山さん。
つまり、「遺書」ってことだろう。
「帰りに交通事故に遭って君が先に死ぬかもしれないよ」
それが現実ではあるけれど
これは花山さんなりの軽口、ちょっとしたジョークだよね。
それに対し何の反応も示さない常子って…!?
ああ、勿論ここで笑い転げちゃったら
それこそブーイングの嵐だろうけどさ(笑)
(笑い転げるほど面白くはないし)
花山さんの意図を汲んで、無理にでも
唇の端だけ上げて微笑んであげるとかさ
笑ってあげたいんだけど、そうすると泣き出しそうで
怖くてとても出来なくて歪んだ表情になっちゃうとかさ
何かしらリアクションが欲しかったんだけど>贅沢?
「一人だけ新しい読者を増やしていただきたい」
その「あとがき」の中で語る花山さん。
実話かどうかは知らんのだけども
実話だとしたら、ほだされるものはある。
もしも花森安治さんがこうした「あとがき」を書いたのだとしたら
広告を載せないから云々ってところは
自分亡き後の雑誌の存続を心配してのこともあるだろうし
何より、それだけ内容に自信がある=信念を込めている
という思いがあるからだろうと思う。
でも、花山さんの場合は
つーか、このドラマの場合は
雑誌の内容の重さを十分に見せてこなかったし
込めたハズの信念も台詞で時々語るだけだったし
それに反して常子達の「拝金主義」ぶりは十分に強調してきたし
雑誌作りにおいても花山さんに丸投げで常子は大したことしてない印象で
全てが全て「お金」のためだけに見えてしまう。
本当は怖い…じゃなくって
本当に怖い連続テレビドラマ!
で、案の定(?)
花山さんのことよりも自分のことを心配する常子の図ぅ―
「君はね、27年一緒にやってきて大体僕の考えと一緒だよ」
だ~か~ら~
丸投げにしか見えないから考えが「一緒」なわけないじゃん!
としか思えないんですけど…
丸投げ以外のところでは、ワザと花山さんの意図とは真逆に
広告を無断で載せることにしたエピしか印象に残ってないんですけど…
そもそも「27年」もの時が流れたなんて、まるで感じられないんですけど…
「悩んだ時は君の肩に語りかけろ、君に宿ってやるから
『おい花山、どうしたもんじゃろのう』と」
こういう声の掛け方って、ひじゅには本来なら凄く弱いんですけど…
絶対って言って良いほど泣けるハズなんですけど…
つーか
「どうしたもんじゃろのう」は
流行語大賞どころかドラマの中でさえショボいままだったじゃん
今更出してもシラケるだけじゃん…
つーか
常子の肩に宿ったりしたら
冷たい目で見下されてオシマイか
他の大勢の人々の様に利用されてオシマイだぞ。
としか思えないんですけど…
困った
困ったことだ
花山さん@唐沢寿明さんは良い雰囲気を醸し出していると思う。
このドラマの中では稀有の存在だと思う。
彼が登場してドラマ全体の“格”が上がったのは事実だと思う。
彼が最初からずっと出演していて
常子とWヒロイン(ヒロインじゃないけど)を成していたら
最終週で彼の最後を扱うというのは実にふさわしいし
きっと盛り上がったと思う。
でも、彼は
常子を主役としたRPGの最終ステージ手前で登場した一人物にしか過ぎない。
それまでの誰より大物ではあるから、ラスボスとは言えるかもしれないけど
でも、実際には常子と戦うわけじゃないしさ
常子が彼を倒すわけじゃない。
彼は病気で退場するだけ。
でも、それでも何故か常子はそれで1ステージクリアし
ゴールしてメデタシメデタシ!
となるのだろう。
常子は多分“成長”しないまま。
「主役」とさえ言えない存在感のまま。
ナンダカナ…という気がする。
「庶民の旗」
せめて、このコンセプトをずっと前から掲げていれば良かったのに。
それとも、言及してはいたけどボンクラひじゅにが覚えていないだけ?
『見よぼくら一銭五厘の旗』というのは
実際に花森安治さんが書いた詩(?)
掲載しているサイトがあったので読んでいたけれど
なかなか心をえぐられるものがあった。
ちょっと驚いたのは
花山さんが戦争体験談の募集文に書いた
「まるでうそみたいだった
なんだかばかみたいだった」
という表現がこの中にある。
西田の実話の取り上げ方のセンス
というか思い入れや思いやりが
やっぱナンダカナ…なのがよく分かった気がした。
このドラマのおかげで『暮しの手帖』を読んでみたいという気持ちが
甚だしく弱ってしまったけど>スマソ
花森安治さんには興味が湧いた。
ももももしかして
それだけが西田の功績?
それもナンダカナ(笑)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆
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