バービー - 2014.03.08 Sat
『アジョシ』『冬の小鳥』の名子役キム・セロンちゃん主演作
ということで観た。
大きくなったなあ…
というのが最初の感想>親目線?
【お話】
知的障害のある父親と暮らす幼い姉妹。
姉スニョンは家族思いのしっかり者
妹スンジャはバービー人形に憧れる病弱でワガママな女の子。
ある日、叔父マンテクを仲介し
スニョンの方を養子にもらいたいというアメリカ人がやって来る。
★☆★☆ネタバレあり☆★☆★
いやあ、実は途中までエロい映画だと思って観ておりました>ぉ
スニョン達は小さな民宿を経営しているのだけど
そこに中年男の一人客(イ・サンウ監督自身が演じている)がやって来るシーン
「民宿にしちゃ高いな」とか
「部屋にティッシュ持ってこいよ」みたいな台詞に
『悪い女』(キム・ギドク監督)みたいに
民宿を装った売春宿かしら?と疑ってしまった(^^;)
まあ、後の方でその客がまた出てきて
嫌がるスニョンを強引に部屋に連れていこうとして
スニョンの父親に殴られるシーンがあるので
そうじゃないってことが分かるのだけど(笑)
でも、それって、比喩の一種で
わざわざ韓国に養子を求めてやって来たアメリカ人父子の真の目的が
それこそ性的な意味合いを持つものであることを示唆しているのかな?
と、またまた疑ってしまった(^^;)
↑ひじゅにの人間性が疑われるでせうか?
でもさー
あのアメリカ人、見るからに胡散臭いじゃん。
父親は医者で家は裕福らしいんだけど>あまりハッキリとは描かれていない
そんな風には見えないし
寧ろ怪しい雰囲気だし
彼の娘のバービーは
スニョンと年齢は同じくらいなんだろうけど、ずっと大人っぽく色っぽい。
まあ、西洋人と東洋人の違いはあるだろうけど。
ついでに言うと
スニョンもクラスメート達も、バービーのことを
「黄色い髪の女の子」と呼ぶのだけど
バービーは別にブロンドじゃないし>ぉ
でも、父子のシーンも何となし
実の父子というより、幼い愛人みたいに見えてしまった。
スニョンと仲良くなるのも
バービーの方が必要以上にスニョンを追い求めてるって感じで
同じ年頃の女の子と接する機会がないのかも…
あまり自由な環境じゃないのかも…
と邪推してしまった。
↑ひじゅにったら、どんだけ~(古)
で、この胡散臭さは
全く別の意味を持っていたのだってことは
すぐに分かる仕組みになっているんだけどね。
オチが見えて来た時
姉と妹という関係も
スンジャが病弱という設定も
スッと理解できる様になっている。
ちょっと気になったのは
叔父のマンテク(イ・チョニ)が
最初、スニョンを養子に出そうとしていた時は積極的だったのに
スジョンに切り替える話が出たらかなり躊躇していたこと。
スジョンの方に思い入れが強いみたいに感じられるけど
別にそういう設定もなさそうだった。
まだ年齢的に幼いことと病弱なこととで
憐みが増したってことなのかな?
自分の娘のために幼い命を犠牲にしようとしているアメリカ人よりも
このマンテクが小悪党ぶりを発揮していてオイシイ役どころだった。
彼が物語を引っ張っていた、と言える。
根は悪い人物ではないし、罪悪感も抱いているけれど
最後は結局、入手したお金で新車を買いに行ったりして
やっぱ、ダメダメな奴だな…ってところが面白い。
キム・セロンちゃんは繊細な演技が良かったけど
やはり目立つのはキム・アロンちゃんかな。
ちょっと嫌な子で、でも実は必死で…みたいなスジョンを
上手く演じていたと思う。
セロンちゃんの実の妹だそうで
何と達者な姉妹だ!って感じ。
日本でも白人至上主義みたいな人がいる様に
韓国もアメリカ=夢の国と盲目的に受け取る人は結構いるのかもな。
逆にアメリカの方は東洋を少し見下している様子。
たまたま闇ルートがここにあったとか
自国から遠いので足が付き難いとか
ってのもあるだろうけど
自分達より少し下の人間(少し動物に近い存在)と
見なす部分がどこかにあるからこその行為じゃないかなあ…
↑全てのアメリカ人がそうだと言っているわけではないぞ
そうしたコンプレックスと
非情な現実を
皮肉っぽく描いた作品。
実話ベースという噂だけど、確かにリアルにありそう。
子供の頃、バービー人形にはどうも馴染めなかった。
少女マンガっぽい顔のリカちゃん人形には抵抗はなかったけど
バービーは大人っぽくセクシーで別世界の存在に見えた。
アメリカの表面上の(もしくは、イメージ上の)華やかさ
自分とは明らかに違う世界の違う存在…という感覚
上手く言えないけど
憧れるけれど、心を許しきれない…感じ?
そうしたものがバービー人形に絶妙に象徴されていたと思う。
『バービー』 2012年/韓国
監督/脚本:イ・サンウ
出演:
イ・チョニ(マンテク・叔父)、キム・セロン(スニョン)、キム・アロン(スンジャ)
Cat Tebo(バービー)、Earl Jacson(スティーブ)、チョ・ヨンソク(マンウ・父)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

DVD

バックパック

ソーセージ

ということで観た。
大きくなったなあ…
というのが最初の感想>親目線?
【お話】
知的障害のある父親と暮らす幼い姉妹。
姉スニョンは家族思いのしっかり者
妹スンジャはバービー人形に憧れる病弱でワガママな女の子。
ある日、叔父マンテクを仲介し
スニョンの方を養子にもらいたいというアメリカ人がやって来る。
★☆★☆ネタバレあり☆★☆★
いやあ、実は途中までエロい映画だと思って観ておりました>ぉ
スニョン達は小さな民宿を経営しているのだけど
そこに中年男の一人客(イ・サンウ監督自身が演じている)がやって来るシーン
「民宿にしちゃ高いな」とか
「部屋にティッシュ持ってこいよ」みたいな台詞に
『悪い女』(キム・ギドク監督)みたいに
民宿を装った売春宿かしら?と疑ってしまった(^^;)
まあ、後の方でその客がまた出てきて
嫌がるスニョンを強引に部屋に連れていこうとして
スニョンの父親に殴られるシーンがあるので
そうじゃないってことが分かるのだけど(笑)
でも、それって、比喩の一種で
わざわざ韓国に養子を求めてやって来たアメリカ人父子の真の目的が
それこそ性的な意味合いを持つものであることを示唆しているのかな?
と、またまた疑ってしまった(^^;)
↑ひじゅにの人間性が疑われるでせうか?
でもさー
あのアメリカ人、見るからに胡散臭いじゃん。
父親は医者で家は裕福らしいんだけど>あまりハッキリとは描かれていない
そんな風には見えないし
寧ろ怪しい雰囲気だし
彼の娘のバービーは
スニョンと年齢は同じくらいなんだろうけど、ずっと大人っぽく色っぽい。
まあ、西洋人と東洋人の違いはあるだろうけど。
ついでに言うと
スニョンもクラスメート達も、バービーのことを
「黄色い髪の女の子」と呼ぶのだけど
バービーは別にブロンドじゃないし>ぉ
でも、父子のシーンも何となし
実の父子というより、幼い愛人みたいに見えてしまった。
スニョンと仲良くなるのも
バービーの方が必要以上にスニョンを追い求めてるって感じで
同じ年頃の女の子と接する機会がないのかも…
あまり自由な環境じゃないのかも…
と邪推してしまった。
↑ひじゅにったら、どんだけ~(古)
で、この胡散臭さは
全く別の意味を持っていたのだってことは
すぐに分かる仕組みになっているんだけどね。
オチが見えて来た時
姉と妹という関係も
スンジャが病弱という設定も
スッと理解できる様になっている。
ちょっと気になったのは
叔父のマンテク(イ・チョニ)が
最初、スニョンを養子に出そうとしていた時は積極的だったのに
スジョンに切り替える話が出たらかなり躊躇していたこと。
スジョンの方に思い入れが強いみたいに感じられるけど
別にそういう設定もなさそうだった。
まだ年齢的に幼いことと病弱なこととで
憐みが増したってことなのかな?
自分の娘のために幼い命を犠牲にしようとしているアメリカ人よりも
このマンテクが小悪党ぶりを発揮していてオイシイ役どころだった。
彼が物語を引っ張っていた、と言える。
根は悪い人物ではないし、罪悪感も抱いているけれど
最後は結局、入手したお金で新車を買いに行ったりして
やっぱ、ダメダメな奴だな…ってところが面白い。
キム・セロンちゃんは繊細な演技が良かったけど
やはり目立つのはキム・アロンちゃんかな。
ちょっと嫌な子で、でも実は必死で…みたいなスジョンを
上手く演じていたと思う。
セロンちゃんの実の妹だそうで
何と達者な姉妹だ!って感じ。
日本でも白人至上主義みたいな人がいる様に
韓国もアメリカ=夢の国と盲目的に受け取る人は結構いるのかもな。
逆にアメリカの方は東洋を少し見下している様子。
たまたま闇ルートがここにあったとか
自国から遠いので足が付き難いとか
ってのもあるだろうけど
自分達より少し下の人間(少し動物に近い存在)と
見なす部分がどこかにあるからこその行為じゃないかなあ…
↑全てのアメリカ人がそうだと言っているわけではないぞ
そうしたコンプレックスと
非情な現実を
皮肉っぽく描いた作品。
実話ベースという噂だけど、確かにリアルにありそう。
子供の頃、バービー人形にはどうも馴染めなかった。
少女マンガっぽい顔のリカちゃん人形には抵抗はなかったけど
バービーは大人っぽくセクシーで別世界の存在に見えた。
アメリカの表面上の(もしくは、イメージ上の)華やかさ
自分とは明らかに違う世界の違う存在…という感覚
上手く言えないけど
憧れるけれど、心を許しきれない…感じ?
そうしたものがバービー人形に絶妙に象徴されていたと思う。
『バービー』 2012年/韓国
監督/脚本:イ・サンウ
出演:
イ・チョニ(マンテク・叔父)、キム・セロン(スニョン)、キム・アロン(スンジャ)
Cat Tebo(バービー)、Earl Jacson(スティーブ)、チョ・ヨンソク(マンウ・父)
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