『夫婦善哉』第1話 - 2013.09.04 Wed
第1話『芸妓とぼんちが出会うて惚れてああしてこうしてこうなった』
「誰が人さらいやねん」by柳吉
例によって(?)原作も映画版も未見。
尾野真千子に惹かれて観た。
だからまず、第一声
いよっ、オノマチ!
冒頭で宮嶋麻衣がチラリ顔を出したかと思ったら
ナレーターは富司純子だし
ヒロイン蝶子の父親は火野正平だし幼馴染は青木崇高だし
柳吉の父親は岸部一徳だし妹は田畑智子だし
桂吉弥や茂山逸平も出てくるし…
あっちを向いてもこっちを向いても朝ドラでお馴染みの顔顔顔…
で、朝ドラーとしてはワクワクした(笑)
貧乏が嫌いで、綺麗な着物を着られる芸妓になりたいという
蝶子の少女時代から始まるのだけれど
暗くも重くもなくユーモアを交えて描かれていて
映像も映画っぽくて綺麗で
すぐにドラマ世界に引き込まれた。
そしたら脚本は藤本有紀。
観終わってから名前を確認したのだが
「おお、やはり!」って感じだったな。
少女時代から、あっという間にワープ。
蝶子をからかう小天狗が大人になってからも登場して
上手く繋ぎになっている。
蝶子は彼の悪態をサラリとかわすし
彼の言動からは蝶子を好きだから…という気持ちが伺えるので
陰湿なイジメではなく微笑ましいものになっている。
しかもこの小天狗
後の方で、駆け落ちした蝶子を心配して
捜索費用を出すとまで言い出したりして
実に良い奴。
でも、思いは報われることなく、直後に蝶子が柳吉と共に帰ってくる。
そこで小天狗はアッサリ退場となるんだけど
蝶子&柳吉と蝶子の両親が語り合うその背後、出入り口のすぐ外を
ゆっくりと通り過ぎ、皆の様子を気にかけつつも黙って消えていく…
このユーモラスかつ切ない(でも目立たない)演出が良かった。
てことで
蝶子は同じ金持ちのぼんちでも小天狗ではなく柳吉を好きになってしまうのだけど
ガキっぽい小天狗とは違い、優しく食事に誘うのだ。
それも、高級レストランなんてのじゃなくて、どっちかっちゅーとB級グルメ。
自由軒のカレー(カレーがご飯に混ぜてあって生卵が乗ってるヤツ)
まむし、土手焼き、おでんのタコ…etc.
それから寄席で笑い合ったり…
貧乏から抜け出したい
日本一の芸妓になりたい
…肩肘張って生きている蝶子の心をごく自然に解してくれる。
そんな柳吉が勘当されるきっかけとなるのは蝶子の手紙。
でも、責めるどころか蝶子に貰った草履を嬉しそうに履いているところが
憎めないところだよね。
彼は彼で多分、蝶子と一緒にいる時だけホッとできたのだろう。
ちょっと目を引いたのが、芸妓仲間のサトエリとの2ショット。
蝶子が同じ店で人気NO.1の芸妓の座にいる時は
サトエリとは座った状態で並んでいた。
蝶子の方が大きく華やかに見えていた。
駆け落ちから帰ってきてヤトナとなってからの再会は
道端で立ち話の形で、しかもサトエリが少し手前に映っていた。
当然ながらサトエリの方がずっと大きく、着物や雰囲気も華やかになっていて
蝶子のやつれ感が強調されていた。
やつれ感といえば、そのヤトナとなる時のシーン
ヤトナの斡旋をしている麻生祐未の>『カーネーション』では母子だったね
「女が甲斐性つけたかてロクな事あらへんで」という言葉に
顔をやや下に向けたまま上目使いをした時に、額に皺がくっきりと浮かんで
これからの苦労を予兆しているかの様だった。
その後のアレコレは、まあよくある話なんだけど
よくある話ってのは元ネタがあるわけで
その元ネタがこの原作小説だ…という可能性は大。
ともかくも、ここが
ヘンにシリアスに描かれていたら観ている方も辛かっただろう。
そこを、笑いを入れて落語チックに描くところが良かった。
健気な女していた蝶子が爆発するところは
さすがオノマチって感じだった。
それで家を飛び出した蝶子がどうするかと思えば
自由軒のカレーを食べに行ったり寄席に行ったり…
かつての柳吉とのデートコースを独りで辿るところが
切ない女心が表れていたな。
落語っぽいから藤本有紀なのか
藤本有紀だから落語っぽいのか
語り口だけでなく
出演者だけでなく
落語家という設定の登場人物もいる。
草刈正雄演じる草楽。
「草」の字が付いているところからして
草若師匠@『ちりとてちん』と関係あり?
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆

やっくんち
サントラ

完全版

映画版

「誰が人さらいやねん」by柳吉
例によって(?)原作も映画版も未見。
尾野真千子に惹かれて観た。
だからまず、第一声
いよっ、オノマチ!
冒頭で宮嶋麻衣がチラリ顔を出したかと思ったら
ナレーターは富司純子だし
ヒロイン蝶子の父親は火野正平だし幼馴染は青木崇高だし
柳吉の父親は岸部一徳だし妹は田畑智子だし
桂吉弥や茂山逸平も出てくるし…
あっちを向いてもこっちを向いても朝ドラでお馴染みの顔顔顔…
で、朝ドラーとしてはワクワクした(笑)
貧乏が嫌いで、綺麗な着物を着られる芸妓になりたいという
蝶子の少女時代から始まるのだけれど
暗くも重くもなくユーモアを交えて描かれていて
映像も映画っぽくて綺麗で
すぐにドラマ世界に引き込まれた。
そしたら脚本は藤本有紀。
観終わってから名前を確認したのだが
「おお、やはり!」って感じだったな。
少女時代から、あっという間にワープ。
蝶子をからかう小天狗が大人になってからも登場して
上手く繋ぎになっている。
蝶子は彼の悪態をサラリとかわすし
彼の言動からは蝶子を好きだから…という気持ちが伺えるので
陰湿なイジメではなく微笑ましいものになっている。
しかもこの小天狗
後の方で、駆け落ちした蝶子を心配して
捜索費用を出すとまで言い出したりして
実に良い奴。
でも、思いは報われることなく、直後に蝶子が柳吉と共に帰ってくる。
そこで小天狗はアッサリ退場となるんだけど
蝶子&柳吉と蝶子の両親が語り合うその背後、出入り口のすぐ外を
ゆっくりと通り過ぎ、皆の様子を気にかけつつも黙って消えていく…
このユーモラスかつ切ない(でも目立たない)演出が良かった。
てことで
蝶子は同じ金持ちのぼんちでも小天狗ではなく柳吉を好きになってしまうのだけど
ガキっぽい小天狗とは違い、優しく食事に誘うのだ。
それも、高級レストランなんてのじゃなくて、どっちかっちゅーとB級グルメ。
自由軒のカレー(カレーがご飯に混ぜてあって生卵が乗ってるヤツ)
まむし、土手焼き、おでんのタコ…etc.
それから寄席で笑い合ったり…
貧乏から抜け出したい
日本一の芸妓になりたい
…肩肘張って生きている蝶子の心をごく自然に解してくれる。
そんな柳吉が勘当されるきっかけとなるのは蝶子の手紙。
でも、責めるどころか蝶子に貰った草履を嬉しそうに履いているところが
憎めないところだよね。
彼は彼で多分、蝶子と一緒にいる時だけホッとできたのだろう。
ちょっと目を引いたのが、芸妓仲間のサトエリとの2ショット。
蝶子が同じ店で人気NO.1の芸妓の座にいる時は
サトエリとは座った状態で並んでいた。
蝶子の方が大きく華やかに見えていた。
駆け落ちから帰ってきてヤトナとなってからの再会は
道端で立ち話の形で、しかもサトエリが少し手前に映っていた。
当然ながらサトエリの方がずっと大きく、着物や雰囲気も華やかになっていて
蝶子のやつれ感が強調されていた。
やつれ感といえば、そのヤトナとなる時のシーン
ヤトナの斡旋をしている麻生祐未の>『カーネーション』では母子だったね
「女が甲斐性つけたかてロクな事あらへんで」という言葉に
顔をやや下に向けたまま上目使いをした時に、額に皺がくっきりと浮かんで
これからの苦労を予兆しているかの様だった。
その後のアレコレは、まあよくある話なんだけど
よくある話ってのは元ネタがあるわけで
その元ネタがこの原作小説だ…という可能性は大。
ともかくも、ここが
ヘンにシリアスに描かれていたら観ている方も辛かっただろう。
そこを、笑いを入れて落語チックに描くところが良かった。
健気な女していた蝶子が爆発するところは
さすがオノマチって感じだった。
それで家を飛び出した蝶子がどうするかと思えば
自由軒のカレーを食べに行ったり寄席に行ったり…
かつての柳吉とのデートコースを独りで辿るところが
切ない女心が表れていたな。
落語っぽいから藤本有紀なのか
藤本有紀だから落語っぽいのか
語り口だけでなく
出演者だけでなく
落語家という設定の登場人物もいる。
草刈正雄演じる草楽。
「草」の字が付いているところからして
草若師匠@『ちりとてちん』と関係あり?
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