ハートビート - 2013.01.17 Thu
子を思う母と母を思う子
…というと綺麗なんだけど(^^;)
★★★ネタバレあり★★★
手塚治虫のファンだからか
生前はぶつかることも多かった母を失くして久しいからか
母の愛は至高
…という思いがある。
時には狂気にもなり得るけれど
だからこそ美しい…と。
でも、この作品に登場する母親は
う~ん、微妙(^^;)
つーか
そこまで行ったらマズイっしょ
…って感じ(笑)
でもまあ、
世の“毒親”よりは
遥かにマシ、つーかマトモ
…なのかもしれない。
“母親”という意味では。
主人公ユニは心臓病の娘を抱えるシングルマザー。
娘イェウンは心臓移植をしなければ明日をも知れない状態。
そんなある日、臓器ブローカーから紹介されたのは“生きている”臓器提供者。
何かあって死んだ時に…とか
既に脳死してしまったから…とかではなく
生きているうちに心臓を取り出して売りたい、という申し出。
家族にお金を送るのに、もうそれしか手段がない、と。
その時まで、ユニは何とか理性を保っていた。
この申し出を断るだけの分別があった。
でも、それが引き金というか
彼女の意識を緩ませるきっかけとなった。
お金で命は買えるのだということ―
そのお金は遺された家族のためになるのだということ―
そして勿論、実際に
容体が急変した娘を目の当たりして
彼女の理性は吹き飛んでしまう。
ちょうど上手い具合に娘と適合する瀕死の女性が運ばれてきて
まだ、辛うじて息がある彼女から何としてでも心臓を奪おうと。
ということで
子供のために鬼になるユニの姿が描かれるのだけど
それがあまりに強引で傲慢で
「母の愛」なんぞと甘いフィルターをかけて見ることなど、とても出来ない(^^;)
それを強調する様に母の命を守ろうとする息子が描かれる。
この息子@ヒドとユニの対決が物語の中心になるわけなんだけど
つまり第三者である観客にとっては、どちらが良いとも悪いとも言えない状況で
ジレンマを抱えつつ顛末を見守る…というのが正しいあり方かと思うんだけど
ヒドの気持ちは切なく伝わってくるんだけど
ユニの気持ちはどんどん遠ざかるばかり…
どうしても偏った見方になってしまった。
ま、結局のところ
子供の言葉に我に返るんだけどさ
それでもヒドに対し、悔い改めの言葉を述べたと思ったら
「イェウンが死んだら後を追えば良いことよね」とまで言っちゃうなんて
おい!
と説教したくなっちゃったよ>ぉ
それに、ヒドの母親は最初から助からないとは言われていたものの
あそこで亡くなってしまうのは、やはりユニが引っ張り回したからじゃ…
と疑っちゃうしさ>言い過ぎ?
ラストのユニの複雑な表情も…解釈分かれそうな気がする。
様子からして既にわだかまりはなくなって
もう何度も仲良く過ごしている様子なので
あそこで悲しい顔やショックを受けた様な顔をしたら却って変だろうけど
何かなあ…
ヒドの方は生活の改善も見られたし
辛い思いをして人間的に成長したね!って感じで
彼にとってはハッピーエンドだと思う。
でも、もしかして
表面上は思う通りに行ったユニの方が
今は寧ろ葛藤の中に生きていて
内面が物凄く(良い方に)変わった…
と好意的解釈をすべき?
いずれにしろ
母は強し!
それは間違いない。
ヒドの母親も含めて…ね。
『心臓が走る』 2011年/韓国
監督・脚本:ユン・ジェグン
出演:キム・ユンジン(チョ・ヨニ)、パク・ヘイル(イ・ヒド)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆

やっくんち
…というと綺麗なんだけど(^^;)
★★★ネタバレあり★★★
手塚治虫のファンだからか
生前はぶつかることも多かった母を失くして久しいからか
母の愛は至高
…という思いがある。
時には狂気にもなり得るけれど
だからこそ美しい…と。
でも、この作品に登場する母親は
う~ん、微妙(^^;)
つーか
そこまで行ったらマズイっしょ
…って感じ(笑)
でもまあ、
世の“毒親”よりは
遥かにマシ、つーかマトモ
…なのかもしれない。
“母親”という意味では。
主人公ユニは心臓病の娘を抱えるシングルマザー。
娘イェウンは心臓移植をしなければ明日をも知れない状態。
そんなある日、臓器ブローカーから紹介されたのは“生きている”臓器提供者。
何かあって死んだ時に…とか
既に脳死してしまったから…とかではなく
生きているうちに心臓を取り出して売りたい、という申し出。
家族にお金を送るのに、もうそれしか手段がない、と。
その時まで、ユニは何とか理性を保っていた。
この申し出を断るだけの分別があった。
でも、それが引き金というか
彼女の意識を緩ませるきっかけとなった。
お金で命は買えるのだということ―
そのお金は遺された家族のためになるのだということ―
そして勿論、実際に
容体が急変した娘を目の当たりして
彼女の理性は吹き飛んでしまう。
ちょうど上手い具合に娘と適合する瀕死の女性が運ばれてきて
まだ、辛うじて息がある彼女から何としてでも心臓を奪おうと。
ということで
子供のために鬼になるユニの姿が描かれるのだけど
それがあまりに強引で傲慢で
「母の愛」なんぞと甘いフィルターをかけて見ることなど、とても出来ない(^^;)
それを強調する様に母の命を守ろうとする息子が描かれる。
この息子@ヒドとユニの対決が物語の中心になるわけなんだけど
つまり第三者である観客にとっては、どちらが良いとも悪いとも言えない状況で
ジレンマを抱えつつ顛末を見守る…というのが正しいあり方かと思うんだけど
ヒドの気持ちは切なく伝わってくるんだけど
ユニの気持ちはどんどん遠ざかるばかり…
どうしても偏った見方になってしまった。
ま、結局のところ
子供の言葉に我に返るんだけどさ
それでもヒドに対し、悔い改めの言葉を述べたと思ったら
「イェウンが死んだら後を追えば良いことよね」とまで言っちゃうなんて
おい!
と説教したくなっちゃったよ>ぉ
それに、ヒドの母親は最初から助からないとは言われていたものの
あそこで亡くなってしまうのは、やはりユニが引っ張り回したからじゃ…
と疑っちゃうしさ>言い過ぎ?
ラストのユニの複雑な表情も…解釈分かれそうな気がする。
様子からして既にわだかまりはなくなって
もう何度も仲良く過ごしている様子なので
あそこで悲しい顔やショックを受けた様な顔をしたら却って変だろうけど
何かなあ…
ヒドの方は生活の改善も見られたし
辛い思いをして人間的に成長したね!って感じで
彼にとってはハッピーエンドだと思う。
でも、もしかして
表面上は思う通りに行ったユニの方が
今は寧ろ葛藤の中に生きていて
内面が物凄く(良い方に)変わった…
と好意的解釈をすべき?
いずれにしろ
母は強し!
それは間違いない。
ヒドの母親も含めて…ね。
『心臓が走る』 2011年/韓国
監督・脚本:ユン・ジェグン
出演:キム・ユンジン(チョ・ヨニ)、パク・ヘイル(イ・ヒド)
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