『相棒 Eleven』第11話(元旦SP) - 2013.01.06 Sun
第11話『アリス』 元日SP
「今年は良い年になりそうだ」by内村
アリスと聞くと、やはり思い浮かぶのは
「少女」とか「少女期」という言葉。
これはまさに、そういう物語だった。
まあ全体的に観て
面白いか面白くないか…というと
面白かったんだけど
長過ぎたか長さを感じさせなかったか…というと
長過ぎた様な気がしなくもない
大きく分けて3つの話から成っていて
濃密で翻弄されたか逆に散漫な印象になってしまったか…というと
う~ん微妙>どっちとも取れるけど、やや後者寄り
って感じ>ぉ
「出店」@公安の実働部隊と「国枝文書」のエピも
華族の子孫と隠し財産のエピも
題材としてメインになり得るし『相棒』らしくもあるけど
あくまでもメインはノスタルジックにしてファンタジックとさえ言える
少女の物語にしたのが良かったと思う。
映像も綺麗だったし
雰囲気も良かったし
少女達、特に瑠璃子さんが非常に魅力的だった。
でも、これだけでは、やはり甘過ぎるし文学的(?)過ぎるので
他の2つのエピが絡んだのは正解だったかもね。
おかげでレギュラーメンバーのほとんどが登場してくれたし。
次々と出番があるために先に登場した人達は退場を迫られるわけだけど
悦子さん&大石さんも、大木さん&小松さんも、病院に運ばれるオチって…(笑)
それと
イタミンが服装に文句言ったり空砲だったり数の子拒否したり
なかなか見せ所(?)があったので嬉しい。
で、推理の部分なんだけど―
スクラップブックや花と言うアイテムは良かった。
『不思議の国のアリス』はそこに関係してくるんかい!?
って感じだったけど、まあそこまでは悪くない。
ただ、数字のトリックがちょいショボい>スミマセンスミマセン
結末に関しては―
「出店」関連での「国枝文書」はカビてました!
というオチは粋かも。
華族の子孫には
「それが敗戦だったんです」
と右京さんが一喝するところは「らしく」て良かった。
メインの方は
どうも私には食い足りない気分がしたんだけど
どうなんだろう…
久造さんは、遺体遺棄は明らかな罪だけれど
実際に手を下したわけではないから殺人とは言い難いよね?
瑠璃子さんを追いつめたのも殺意を抱いてしまったのは確かだから
本人が罪の意識を抱くのは当然(つーか誠実とも言える?)としても…
だから、時効になっていなければ、それなりの処罰は下され
それを償うことによって久造さんの余生は救われたものになったかもしれないのに
なまじ年月が経ってしまったがために罪を問われず自ら死を選んだ…という結末が
何だか理不尽な感じもしてしまった>甘い?
でもって右京さんは凶悪犯が自殺しようとしたら
それは償ったことにはならないと怒る人じゃなかったっけ?
久造さんが、そうした選択をすることを察することが出来ない人じゃないしさ。
それとも、誤解はあったとはいえ罪悪感はずっと抱いてきたハズの久造さんにとって
蓮華畑で命を絶ったことが救いになり得たのだ…と解釈したのかな?
それからね、これが一番の問題デス。
瑠璃子さんの心境が私には理解しきれなかった(――;)
施す側から施される側へ…
経験したことのない(経験することになるとは思ってもみなかった)
物質的に乏しい生活に自分はとても耐えられないだろう…という恐怖?
そうした中で自分が必ず穢れていくだろう…という予感?
自分が施していた人達と同じレベルに落ちるのだ…というプライドの問題?
優しい気持ちで施していると信じていた自分が実は
持てるものの優越感を抱いていたことに気付いた…という自己嫌悪?
…ああ、こういう繊細な心の機微が分からない私にとって
少女期なんて遥か昔ってことですねそうですね(^^;)
つーか、まあ
嫌でも突き付けられる“変化”
歴史の変化と少女から大人への変化を重ねてみせたってことなんだろうけども。
財産を隠し歴史の変化に微かな抵抗を見せた華族達と
死をもって自分を少女期に閉じ込めてしまった瑠璃子さん。
一方、朋子さんの方は親友の失踪だけでなく
両親の突然の死、淡い初恋の相手の死、まさに少女期の思い出の籠るホテルの焼失
そしてそれらを自ら招いてしまった…ということで
否が応にも大人にならざるを得なかった。
ただ初恋に関してだけは記憶を失うことで心に封じ込めることができたわけだけど。
ラストで風が国枝さんの写真を見せたところは
朋子さん=風で、遂にその封印が解かれ、彼女も解放されたと解釈して良いのかも?
現代に生きる茜さんは、
やはりある意味閉じ込められた生活をしていたけれど
朋子さんの死の知らせの直前に指を切り血を流したことが
茜さんの封印もまた解かれようとしていることを表していたと思う。
最後は良い思い出ばかりではない今の土地で生き続けることを決意することで
完全に大人へと脱皮したってことだよね?
ところで
今シーズンはカイトの紹介が先立ってる話が多かったけど
今回はそれを外して自然に“相棒”してたと思うし
それでいて
「今度の相棒は何を飲むか?」という視聴者の期待に遂に答えてくれたかの様に
ペットボトルのコーラ(?)を飲むカイトの姿を映してくれた。
でも、決定的な答ではなく次回はまた別の飲み物いなっている可能性も
多いにあるよなあ…と思えるのが、これまた今シーズンの特徴?
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆朝ドラ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆

やっくんち
月下美人ペンダント(清水焼)

スクラップブック・キット

『不思議の国のアリス』のお茶会(トートバッグ)

「今年は良い年になりそうだ」by内村
アリスと聞くと、やはり思い浮かぶのは
「少女」とか「少女期」という言葉。
これはまさに、そういう物語だった。
まあ全体的に観て
面白いか面白くないか…というと
面白かったんだけど
長過ぎたか長さを感じさせなかったか…というと
長過ぎた様な気がしなくもない
大きく分けて3つの話から成っていて
濃密で翻弄されたか逆に散漫な印象になってしまったか…というと
う~ん微妙>どっちとも取れるけど、やや後者寄り
って感じ>ぉ
「出店」@公安の実働部隊と「国枝文書」のエピも
華族の子孫と隠し財産のエピも
題材としてメインになり得るし『相棒』らしくもあるけど
あくまでもメインはノスタルジックにしてファンタジックとさえ言える
少女の物語にしたのが良かったと思う。
映像も綺麗だったし
雰囲気も良かったし
少女達、特に瑠璃子さんが非常に魅力的だった。
でも、これだけでは、やはり甘過ぎるし文学的(?)過ぎるので
他の2つのエピが絡んだのは正解だったかもね。
おかげでレギュラーメンバーのほとんどが登場してくれたし。
次々と出番があるために先に登場した人達は退場を迫られるわけだけど
悦子さん&大石さんも、大木さん&小松さんも、病院に運ばれるオチって…(笑)
それと
イタミンが服装に文句言ったり空砲だったり数の子拒否したり
なかなか見せ所(?)があったので嬉しい。
で、推理の部分なんだけど―
スクラップブックや花と言うアイテムは良かった。
『不思議の国のアリス』はそこに関係してくるんかい!?
って感じだったけど、まあそこまでは悪くない。
ただ、数字のトリックがちょいショボい>スミマセンスミマセン
結末に関しては―
「出店」関連での「国枝文書」はカビてました!
というオチは粋かも。
華族の子孫には
「それが敗戦だったんです」
と右京さんが一喝するところは「らしく」て良かった。
メインの方は
どうも私には食い足りない気分がしたんだけど
どうなんだろう…
久造さんは、遺体遺棄は明らかな罪だけれど
実際に手を下したわけではないから殺人とは言い難いよね?
瑠璃子さんを追いつめたのも殺意を抱いてしまったのは確かだから
本人が罪の意識を抱くのは当然(つーか誠実とも言える?)としても…
だから、時効になっていなければ、それなりの処罰は下され
それを償うことによって久造さんの余生は救われたものになったかもしれないのに
なまじ年月が経ってしまったがために罪を問われず自ら死を選んだ…という結末が
何だか理不尽な感じもしてしまった>甘い?
でもって右京さんは凶悪犯が自殺しようとしたら
それは償ったことにはならないと怒る人じゃなかったっけ?
久造さんが、そうした選択をすることを察することが出来ない人じゃないしさ。
それとも、誤解はあったとはいえ罪悪感はずっと抱いてきたハズの久造さんにとって
蓮華畑で命を絶ったことが救いになり得たのだ…と解釈したのかな?
それからね、これが一番の問題デス。
瑠璃子さんの心境が私には理解しきれなかった(――;)
施す側から施される側へ…
経験したことのない(経験することになるとは思ってもみなかった)
物質的に乏しい生活に自分はとても耐えられないだろう…という恐怖?
そうした中で自分が必ず穢れていくだろう…という予感?
自分が施していた人達と同じレベルに落ちるのだ…というプライドの問題?
優しい気持ちで施していると信じていた自分が実は
持てるものの優越感を抱いていたことに気付いた…という自己嫌悪?
…ああ、こういう繊細な心の機微が分からない私にとって
少女期なんて遥か昔ってことですねそうですね(^^;)
つーか、まあ
嫌でも突き付けられる“変化”
歴史の変化と少女から大人への変化を重ねてみせたってことなんだろうけども。
財産を隠し歴史の変化に微かな抵抗を見せた華族達と
死をもって自分を少女期に閉じ込めてしまった瑠璃子さん。
一方、朋子さんの方は親友の失踪だけでなく
両親の突然の死、淡い初恋の相手の死、まさに少女期の思い出の籠るホテルの焼失
そしてそれらを自ら招いてしまった…ということで
否が応にも大人にならざるを得なかった。
ただ初恋に関してだけは記憶を失うことで心に封じ込めることができたわけだけど。
ラストで風が国枝さんの写真を見せたところは
朋子さん=風で、遂にその封印が解かれ、彼女も解放されたと解釈して良いのかも?
現代に生きる茜さんは、
やはりある意味閉じ込められた生活をしていたけれど
朋子さんの死の知らせの直前に指を切り血を流したことが
茜さんの封印もまた解かれようとしていることを表していたと思う。
最後は良い思い出ばかりではない今の土地で生き続けることを決意することで
完全に大人へと脱皮したってことだよね?
ところで
今シーズンはカイトの紹介が先立ってる話が多かったけど
今回はそれを外して自然に“相棒”してたと思うし
それでいて
「今度の相棒は何を飲むか?」という視聴者の期待に遂に答えてくれたかの様に
ペットボトルのコーラ(?)を飲むカイトの姿を映してくれた。
でも、決定的な答ではなく次回はまた別の飲み物いなっている可能性も
多いにあるよなあ…と思えるのが、これまた今シーズンの特徴?
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

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