『平清盛』最終話>一蓮托生 - 2012.12.26 Wed
最終話『遊びをせんとや生まれけむ』
「海の底にも都はございましょう」by時子
清盛の熱が凄まじいものであったというのは『火の鳥』で読んだのだけど
やっぱ実写で水が蒸発云々の描写は微妙なものがあるな>こらこら
「我が墓前に頼朝が首を供えよ!」
大木が倒れる様な音と恐竜の断末魔の様な音と共に
仰向けに倒れ込む清盛。
西行の前でノリツッコミの後
まだ死ねないとジタバタしていたけど
一門の前で最後に発したこの言葉は
死を受け入れつつも尚、前向きな証だよね。
先回、頼朝に“夢”を託す心境になった様に見えたのに
これじゃ裏腹?
いや、あくまでも“夢”を見据えた上で
「武士同士が覇を争う世」を示してみせたんだと思う。
西行が遺言を伝えたのが
一門だけでなく頼朝にも…ってところに表れているよね。
伝えるっちゅーよりも、降霊術かいっ!?
って感じだったけど。
西行とは確かに親友だったわけだし
その後も何回か印象的な再会の仕方をしてはいるけど
ちょっと出番が少なかったなあ…
最後の最後にこういう役回りをさせるのなら。
あくまでも個人的感覚だけれども
初期は義朝とかなり極端に対比させた描き方をしていたから
最後を頼朝に託すのなら終盤は頼朝との対比をもっと際立たせても良かった。
まあ、時期と時間の関係があっただろうし
そこを補うためもあっての頼朝ナレーションかもしれないけど。
でもって西行との交流をもっと多くしておけば
彼が頼朝の所に行くシーンが、より重く感じられたかも。
ま、文句をつけるのはこんな程度で
―あ、初期の頃はちょっと清盛中二病時代が長かったり
平家パート、朝廷パート、源氏パートと分裂していたというか
それぞれが独立してしまって繋がりがイマイチ…って感じだったっけな―
全体的には、とても面白い作品だったと思う。
アバンで源氏側に逃れた頼盛が
「一蓮托生」と言った時は
「え?」とか思ってしまったけど
平家の血を残す…という大任があったのね。
それは彼にしかできなかったことだし
彼の過去にも関連してくる。
清盛はその過去をも許し受け入れ、さらに彼の使命とした
…ってこと?
それを果たし、
壇ノ浦の戦の僅か一年後に亡くなったということで
一蓮托生と言えるよね。
その壇ノ浦で時子が素晴らしく美しかった。
あまり老けメイクをしていなかったのは、この時のため?>ぇ
いや、実際にはもっと老け顔だったけれど
あのくらい美しく輝いていたという象徴的描写?
『チャングム』のチョン尚宮(チャングム子供時代に水刺間最高尚官になった年配の女官)
みたいな姿でも威厳があって十分に美しかったとは思うけど
演じているのが深キョンだから深キョンとしての美しさを生かしたのは良かった。
それはラストシーンの清盛にも通じるといえば通じるな。
「真の武士とはいかなるものか見せてみよ」
頼朝が義経を許さなかったのは歴史に疎い私にはよく分からなかったので
清盛がまるで後押しをするみたいな遺言を西行を通じて伝えたことに
一瞬、疑問を抱いたんだけど…
そうだ、頼朝は清盛の“夢”を継いで「武士の世」を作っているのだから
義経が朝廷により任官された…というのは、それに逆らう行為だったわけだね。
2人が戦い合うということは「武士同士が覇を争う世」にも通じるしな。
清盛と義朝のその後を分けたのは
清盛は叔父を処刑し、義朝は父を処刑できなかったことだった。
それが今や、義朝の子が兄弟同士で戦い合っている―
頼朝が義朝を超えた瞬間とも言える?
頼朝の命を助けた清盛を超えたとも?
その後は一門の結びつきを大事にしてきた清盛へのアンチテーゼとも?
でもまあ、実際には
頼朝はそれほど清くも真っ直ぐでもなかった気はするけどね。
後白河法皇が頼朝との双六には面白味を感じなかった様子なのは
やはり清盛より遥かに小者と思ったからかな…って思うし(^^;)
そんな頼朝の後は足利幕府が…
そうやって世は続いて行く。
清盛が築いた土台の上に
清盛が目指した武士の世、新しい国が。
予告を観た時点では
義経の最後まで描くことが分かり
神木君の義経はなかなか良い感じだったので嬉しい反面
清盛の死後が長くなり過ぎないのかな?
時間が足りないから駆け足展開で各エピが軽くなっちゃわないかな?
と心配したけれど
まあ、駆け足っちゃー駆け足ではあったけど
“夢”がバトンタッチされながら、どんどん続いて行く―
という
個々の人間の儚さと歴史の雄大さ
個々の人間は儚くても、その目指したものは受け継がれていき永遠にもなる
という
希望や現代を生きる自分達との繋がり等が感じられ
やはり、そこまで描くべきだったのだと納得した。
小兎丸の姿にも「受け継がれていくもの」を感じられて良かった。
そしてラスト
老け演技を頑張った松ケン
どこぞの朝ドラはラストの一ヶ月で女優を交代させるという暴挙
(個人的感覚ではやはり暴挙)
に出て失敗たけど
(個人的感覚ではやはり成功とは言い難い)
松ケンは若くても出来るということを証明してみせてくれたな。
そして本来はまだ若い役者であることの強みとして
ラストでは若い姿を見せてくれたし。
ここでは無邪気ささえ感じられる表情が良かった。
低視聴率なんて何のその
つーか
朝ドラ史上最低視聴率を誇った>まさに「誇った」と言える
あの『ちりとてちん』と同じ脚本家だもの。
質は最高、視聴率は最低
そんな歴史に残る作品をまた世に送り出してくれましたね
って感じ(笑)
ところで
『平家物語』を語っていたのは、あの禿のリーダーだった少年だよね?
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

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清盛の熱が凄まじいものであったというのは『火の鳥』で読んだのだけど
やっぱ実写で水が蒸発云々の描写は微妙なものがあるな>こらこら
「我が墓前に頼朝が首を供えよ!」
大木が倒れる様な音と恐竜の断末魔の様な音と共に
仰向けに倒れ込む清盛。
西行の前でノリツッコミの後
まだ死ねないとジタバタしていたけど
一門の前で最後に発したこの言葉は
死を受け入れつつも尚、前向きな証だよね。
先回、頼朝に“夢”を託す心境になった様に見えたのに
これじゃ裏腹?
いや、あくまでも“夢”を見据えた上で
「武士同士が覇を争う世」を示してみせたんだと思う。
西行が遺言を伝えたのが
一門だけでなく頼朝にも…ってところに表れているよね。
伝えるっちゅーよりも、降霊術かいっ!?
って感じだったけど。
西行とは確かに親友だったわけだし
その後も何回か印象的な再会の仕方をしてはいるけど
ちょっと出番が少なかったなあ…
最後の最後にこういう役回りをさせるのなら。
あくまでも個人的感覚だけれども
初期は義朝とかなり極端に対比させた描き方をしていたから
最後を頼朝に託すのなら終盤は頼朝との対比をもっと際立たせても良かった。
まあ、時期と時間の関係があっただろうし
そこを補うためもあっての頼朝ナレーションかもしれないけど。
でもって西行との交流をもっと多くしておけば
彼が頼朝の所に行くシーンが、より重く感じられたかも。
ま、文句をつけるのはこんな程度で
―あ、初期の頃はちょっと清盛中二病時代が長かったり
平家パート、朝廷パート、源氏パートと分裂していたというか
それぞれが独立してしまって繋がりがイマイチ…って感じだったっけな―
全体的には、とても面白い作品だったと思う。
アバンで源氏側に逃れた頼盛が
「一蓮托生」と言った時は
「え?」とか思ってしまったけど
平家の血を残す…という大任があったのね。
それは彼にしかできなかったことだし
彼の過去にも関連してくる。
清盛はその過去をも許し受け入れ、さらに彼の使命とした
…ってこと?
それを果たし、
壇ノ浦の戦の僅か一年後に亡くなったということで
一蓮托生と言えるよね。
その壇ノ浦で時子が素晴らしく美しかった。
あまり老けメイクをしていなかったのは、この時のため?>ぇ
いや、実際にはもっと老け顔だったけれど
あのくらい美しく輝いていたという象徴的描写?
『チャングム』のチョン尚宮(チャングム子供時代に水刺間最高尚官になった年配の女官)
みたいな姿でも威厳があって十分に美しかったとは思うけど
演じているのが深キョンだから深キョンとしての美しさを生かしたのは良かった。
それはラストシーンの清盛にも通じるといえば通じるな。
「真の武士とはいかなるものか見せてみよ」
頼朝が義経を許さなかったのは歴史に疎い私にはよく分からなかったので
清盛がまるで後押しをするみたいな遺言を西行を通じて伝えたことに
一瞬、疑問を抱いたんだけど…
そうだ、頼朝は清盛の“夢”を継いで「武士の世」を作っているのだから
義経が朝廷により任官された…というのは、それに逆らう行為だったわけだね。
2人が戦い合うということは「武士同士が覇を争う世」にも通じるしな。
清盛と義朝のその後を分けたのは
清盛は叔父を処刑し、義朝は父を処刑できなかったことだった。
それが今や、義朝の子が兄弟同士で戦い合っている―
頼朝が義朝を超えた瞬間とも言える?
頼朝の命を助けた清盛を超えたとも?
その後は一門の結びつきを大事にしてきた清盛へのアンチテーゼとも?
でもまあ、実際には
頼朝はそれほど清くも真っ直ぐでもなかった気はするけどね。
後白河法皇が頼朝との双六には面白味を感じなかった様子なのは
やはり清盛より遥かに小者と思ったからかな…って思うし(^^;)
そんな頼朝の後は足利幕府が…
そうやって世は続いて行く。
清盛が築いた土台の上に
清盛が目指した武士の世、新しい国が。
予告を観た時点では
義経の最後まで描くことが分かり
神木君の義経はなかなか良い感じだったので嬉しい反面
清盛の死後が長くなり過ぎないのかな?
時間が足りないから駆け足展開で各エピが軽くなっちゃわないかな?
と心配したけれど
まあ、駆け足っちゃー駆け足ではあったけど
“夢”がバトンタッチされながら、どんどん続いて行く―
という
個々の人間の儚さと歴史の雄大さ
個々の人間は儚くても、その目指したものは受け継がれていき永遠にもなる
という
希望や現代を生きる自分達との繋がり等が感じられ
やはり、そこまで描くべきだったのだと納得した。
小兎丸の姿にも「受け継がれていくもの」を感じられて良かった。
そしてラスト
老け演技を頑張った松ケン
どこぞの朝ドラはラストの一ヶ月で女優を交代させるという暴挙
(個人的感覚ではやはり暴挙)
に出て失敗たけど
(個人的感覚ではやはり成功とは言い難い)
松ケンは若くても出来るということを証明してみせてくれたな。
そして本来はまだ若い役者であることの強みとして
ラストでは若い姿を見せてくれたし。
ここでは無邪気ささえ感じられる表情が良かった。
低視聴率なんて何のその
つーか
朝ドラ史上最低視聴率を誇った>まさに「誇った」と言える
あの『ちりとてちん』と同じ脚本家だもの。
質は最高、視聴率は最低
そんな歴史に残る作品をまた世に送り出してくれましたね
って感じ(笑)
ところで
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