戦火の中へ - 2012.01.07 Sat
1950年6月25日午前4時―
朝鮮戦争勃発。
同年8月―
浦項を守っていた部隊は洛東江へ終結。
誰もいなくなった浦項は71人の学徒兵達に任されることになりました。
詰襟の学生服に学帽を被った、まだ銃をマトモに撃ったこともない
子供の顔をした学徒兵達に。
実話を基にしていること
戦闘シーンがリアルであること
とにかく泣かせる物語になっていること
…と、実に韓国映画らしい作品です。
少年らしい真っ直ぐさ、熱気、未熟さ、友情、弱さと強さ
それらが戦闘を通して束の間の輝きを見せ、散っていくのでした。
例えば優等生のメガネ君@ジェソンが私はお気に入りだったのですが
彼の最後はですね…
撃たれてメガネが飛んで
メガネのない顔で倒れた傍の地面にメガネが落ちて
そのメガネを戦車が踏んでいく…
もう、見せ方を心得てるわねっ!
て感じのものでした(涙)
特筆すべきはやはりT.O.P.でしょう。
彼が演じるジャンボムは、最初のシーンでは台詞がなく
激しい戦闘の中、必死で弾を運んでいるのですが
そして、その姿は、まだまだ戦いに慣れていない頼りない姿なんです。
でも、悲惨なシーンの中に埋没してはいないのです。
凄い存在感があると思います。
彼の出演作を観たのは『IRIS』『19』ときて、これが3番目なんですけど
私的には、今作の演技が一番光っています。
本来持っているルックスとか雰囲気とかだけでなく
役者としての魅力を発揮していると思います。
母親に見送られ戦地に向かう回想シーンでは
無垢な子供の顔をしているのに
少しずつ強い意志の光が見えてくるんです。
特別な能力を持っているわけでもない
最初からリーダーシップを発揮していたわけでもない
不良でもなければ優等生でもない、普通の学生って感じなのが良いと思います。
彼とは対照的に、絵に描いたような不良ガプチョを演じるのはクォン・サンウ。
“学生”役が違和感ないのが凄いかも(笑)
本来はT.O.P.と共にW主演ってことなんでしょうけど
(クレジットはチャ・スンウォンがトップなんですけど)
一歩引いてT.O.P.を上手く立てていると思います。
ただラストで、この2人だけが最後まで残り
チャ・スンウォンと対決…ってのは
ちょっと出来過ぎかなあ…(笑)
実話ベースとはいえ、ここは事実ではないでしょう。
実際のところは全滅ではなく、生き残った人達もいて
エンディングに映像が流れますから
ここのところで映画用に作ってしまった部分が目立ってしまうのは
ちょっと失敗だったような気も…
とはいえ、ドキュメンタリーではないのですから
娯楽作品として面白く出来ていれば私的にはOKです。
楽しんだ後に、物語の奥に息づくテーマをしっかり受け止めるのが重要です。
…って、
しっかり受け止めることができたか!?と聞かれたら
あまり明確な答は出せない私ですけど>ダメじゃん
自分が生まれ育った国が2つに分かれて戦い合う…
文字通り身を裂かれるような経験なのでしょうね。
お国のために戦うという言葉はよく聞くけど
その国が分かれてしまっているわけだし
殺し合う相手は同胞なわけですから
この苦悩や悲哀といったものは
私にはとても理解できないだろうな…と思います。
『戦火の中へ/71-Into the Fire』2010年/韓国
監督:イ・ジェハン
出演:チャ・スンウォン(パク・ムラン・北朝鮮人民軍第5師団少佐 766突撃部隊長)
クォン・サンウ(ク・ガプチョ)、チェ・スンヒョン/T.O.P.(オ・ジャンボム)
キム・スンウ(カン・ソクテ・韓国軍大尉 第3師団)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆

やっくんち
朝鮮戦争勃発。
同年8月―
浦項を守っていた部隊は洛東江へ終結。
誰もいなくなった浦項は71人の学徒兵達に任されることになりました。
詰襟の学生服に学帽を被った、まだ銃をマトモに撃ったこともない
子供の顔をした学徒兵達に。
実話を基にしていること
戦闘シーンがリアルであること
とにかく泣かせる物語になっていること
…と、実に韓国映画らしい作品です。
少年らしい真っ直ぐさ、熱気、未熟さ、友情、弱さと強さ
それらが戦闘を通して束の間の輝きを見せ、散っていくのでした。
例えば優等生のメガネ君@ジェソンが私はお気に入りだったのですが
彼の最後はですね…
撃たれてメガネが飛んで
メガネのない顔で倒れた傍の地面にメガネが落ちて
そのメガネを戦車が踏んでいく…
もう、見せ方を心得てるわねっ!
て感じのものでした(涙)
特筆すべきはやはりT.O.P.でしょう。
彼が演じるジャンボムは、最初のシーンでは台詞がなく
激しい戦闘の中、必死で弾を運んでいるのですが
そして、その姿は、まだまだ戦いに慣れていない頼りない姿なんです。
でも、悲惨なシーンの中に埋没してはいないのです。
凄い存在感があると思います。
彼の出演作を観たのは『IRIS』『19』ときて、これが3番目なんですけど
私的には、今作の演技が一番光っています。
本来持っているルックスとか雰囲気とかだけでなく
役者としての魅力を発揮していると思います。
母親に見送られ戦地に向かう回想シーンでは
無垢な子供の顔をしているのに
少しずつ強い意志の光が見えてくるんです。
特別な能力を持っているわけでもない
最初からリーダーシップを発揮していたわけでもない
不良でもなければ優等生でもない、普通の学生って感じなのが良いと思います。
彼とは対照的に、絵に描いたような不良ガプチョを演じるのはクォン・サンウ。
“学生”役が違和感ないのが凄いかも(笑)
本来はT.O.P.と共にW主演ってことなんでしょうけど
(クレジットはチャ・スンウォンがトップなんですけど)
一歩引いてT.O.P.を上手く立てていると思います。
ただラストで、この2人だけが最後まで残り
チャ・スンウォンと対決…ってのは
ちょっと出来過ぎかなあ…(笑)
実話ベースとはいえ、ここは事実ではないでしょう。
実際のところは全滅ではなく、生き残った人達もいて
エンディングに映像が流れますから
ここのところで映画用に作ってしまった部分が目立ってしまうのは
ちょっと失敗だったような気も…
とはいえ、ドキュメンタリーではないのですから
娯楽作品として面白く出来ていれば私的にはOKです。
楽しんだ後に、物語の奥に息づくテーマをしっかり受け止めるのが重要です。
…って、
しっかり受け止めることができたか!?と聞かれたら
あまり明確な答は出せない私ですけど>ダメじゃん
自分が生まれ育った国が2つに分かれて戦い合う…
文字通り身を裂かれるような経験なのでしょうね。
お国のために戦うという言葉はよく聞くけど
その国が分かれてしまっているわけだし
殺し合う相手は同胞なわけですから
この苦悩や悲哀といったものは
私にはとても理解できないだろうな…と思います。
『戦火の中へ/71-Into the Fire』2010年/韓国
監督:イ・ジェハン
出演:チャ・スンウォン(パク・ムラン・北朝鮮人民軍第5師団少佐 766突撃部隊長)
クォン・サンウ(ク・ガプチョ)、チェ・スンヒョン/T.O.P.(オ・ジャンボム)
キム・スンウ(カン・ソクテ・韓国軍大尉 第3師団)
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