十三人の刺客 - 2011.10.16 Sun
やればできんじゃん日本映画!!
傑作だとか
吾郎ちゃんが凄いとか
伊勢谷さん出てるよ、とか
オヤジ達の魅力がハンパないとか
…色々と評判を聞いていたのだけど、今頃になってようやく観ました。
いや、面白いです!
吾郎ちゃん凄いです。
伊勢谷さん何気に美味しい役です。
オヤジ達、さすが基礎が出来てるからハンパないです。
☆ちょこっとネタバレあり☆
まあ簡単に言うと
とんでもねー残虐趣味の殿様がいて
なのに何故か老中のポストが約束されていて
このままじゃあ日本が危ない!
っちゅーことで立ち上がる13人の侍達!!
…という話なんですが
何せ泰平の世なもので侍っちゅーても侍の意味が分からなくなってるっちゅーか
刀を持っていても実戦経験のない奴ばかりで
武士道とか忠義とか侍魂とかも何が何やら…形だけで本来の意義って何だっけ?
みたいな世界になってるわけです。
↑それほど酷くない?
だから吾郎ちゃん扮する殿様は多分、
誰よりもそんな世の中の様子がハッキリ見えていて
誰よりも憂いている…ちゅーか絶望しきっていて
夢も希望も生きがいも喜びも何も感じないのだと思います。
でも、どーしようもないから、一時的な刺激を求めて残虐行為に走るんだと思います。
その最中はちょこっと面白いような気がするのだけれど、やっぱそれほど面白くない…
だから喜々として行ってるんじゃないし、ましてや恨みとか執念なんてものはない…
悪ではあるけど悪鬼の如くってんじゃなくて寧ろ気が抜けてる(笑)
浮いてるんです。
そこが面白いし、吾郎ちゃんの雰囲気に合ってるし、不思議な魅力があります。
まあ、こういう物語は悪の側に魅力がないと成り立ちませんからね。
もう、この部分だけで成功作になっています。
そんな殿様が行うことだから、それはもう残虐なので
誰にでもお勧めできる作品ではないのですけどね(^^;)
後半はひたすら戦いだし。
暴力描写に定評のある韓国映画や黒社会を扱ったものが多い香港映画が好きな私なので
(『チェイサー』とか『オールドボーイ』とか『息もできない』とか『インファナル・アフェア』とか)
その点は全く問題なかったです(笑)
難点はないわけじゃないです。
例えばね…
あの牛はないだろう、あの牛は!?
ってとことか
伊勢谷さんと岸辺一徳のシーン、必要ある!?
ってとことか
13人が集まるところは、それこそ『少林サッカー』みたいに
各人の個性をしっかり描きつつワクワクするような展開にしてほしかったなあ…
ってとことか
…でも、これでも二時間以上あるのに13人の描き分けを十分に行ったら
トテツモナイ長さになってしまうだろうし
ちゃんと一人一人に見せ場を作っているのだから、これ以上望むのは贅沢ってもんかも。
伊勢谷+一徳は省いても良かった気がするけど(笑)
まあ、伊勢谷さん扮する小弥太は13人の中に加わりながらも
真の意味ではどちらの側にも属さない、侍でさえない(侍の血は引いていると言ってたけど)
特異な立場ってことを強調するシーンだったとは言えると思うけど。
で、彼の存在が“侍”をクールに眺める視点になっているってことで
「え?」って感じのラストも受け入れられるかも。
あれは、もしかしたら新六郎が見た幻という解釈もできますしね。
アクション・シーンは
一人だけプロが混じってます(?)な松方弘樹も良かったけど
一番カッコ良かったのは井原剛志ですな>私的には
刀って数人斬っただけで血や脂肪で使えなくなると聞くけど
そこはフィクションだから何十人と「斬って斬って斬りまくる」のが常ですよね。
でも我らが井原さんは血糊で汚れた刀身をさり気に見せた後
あちこちに刺してある刀をとっかえひっかえして華麗に戦っていくのです。
窪田正孝と見つめ合って死ぬところも萌えシーンでしたし>ぇ
2010年/日本
原作:池宮彰一郎
監督:三池崇史
出演:役所広司(島田新左衛門)山田孝之(島田新六郎)伊勢谷友介(木賀小弥太)
稲垣吾郎(松平左兵衛監督斉韶)市村正親(鬼頭半兵衛)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆

☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆

やっくんち
傑作だとか
吾郎ちゃんが凄いとか
伊勢谷さん出てるよ、とか
オヤジ達の魅力がハンパないとか
…色々と評判を聞いていたのだけど、今頃になってようやく観ました。
いや、面白いです!
吾郎ちゃん凄いです。
伊勢谷さん何気に美味しい役です。
オヤジ達、さすが基礎が出来てるからハンパないです。
☆ちょこっとネタバレあり☆
まあ簡単に言うと
とんでもねー残虐趣味の殿様がいて
なのに何故か老中のポストが約束されていて
このままじゃあ日本が危ない!
っちゅーことで立ち上がる13人の侍達!!
…という話なんですが
何せ泰平の世なもので侍っちゅーても侍の意味が分からなくなってるっちゅーか
刀を持っていても実戦経験のない奴ばかりで
武士道とか忠義とか侍魂とかも何が何やら…形だけで本来の意義って何だっけ?
みたいな世界になってるわけです。
↑それほど酷くない?
だから吾郎ちゃん扮する殿様は多分、
誰よりもそんな世の中の様子がハッキリ見えていて
誰よりも憂いている…ちゅーか絶望しきっていて
夢も希望も生きがいも喜びも何も感じないのだと思います。
でも、どーしようもないから、一時的な刺激を求めて残虐行為に走るんだと思います。
その最中はちょこっと面白いような気がするのだけれど、やっぱそれほど面白くない…
だから喜々として行ってるんじゃないし、ましてや恨みとか執念なんてものはない…
悪ではあるけど悪鬼の如くってんじゃなくて寧ろ気が抜けてる(笑)
浮いてるんです。
そこが面白いし、吾郎ちゃんの雰囲気に合ってるし、不思議な魅力があります。
まあ、こういう物語は悪の側に魅力がないと成り立ちませんからね。
もう、この部分だけで成功作になっています。
そんな殿様が行うことだから、それはもう残虐なので
誰にでもお勧めできる作品ではないのですけどね(^^;)
後半はひたすら戦いだし。
暴力描写に定評のある韓国映画や黒社会を扱ったものが多い香港映画が好きな私なので
(『チェイサー』とか『オールドボーイ』とか『息もできない』とか『インファナル・アフェア』とか)
その点は全く問題なかったです(笑)
難点はないわけじゃないです。
例えばね…
あの牛はないだろう、あの牛は!?
ってとことか
伊勢谷さんと岸辺一徳のシーン、必要ある!?
ってとことか
13人が集まるところは、それこそ『少林サッカー』みたいに
各人の個性をしっかり描きつつワクワクするような展開にしてほしかったなあ…
ってとことか
…でも、これでも二時間以上あるのに13人の描き分けを十分に行ったら
トテツモナイ長さになってしまうだろうし
ちゃんと一人一人に見せ場を作っているのだから、これ以上望むのは贅沢ってもんかも。
伊勢谷+一徳は省いても良かった気がするけど(笑)
まあ、伊勢谷さん扮する小弥太は13人の中に加わりながらも
真の意味ではどちらの側にも属さない、侍でさえない(侍の血は引いていると言ってたけど)
特異な立場ってことを強調するシーンだったとは言えると思うけど。
で、彼の存在が“侍”をクールに眺める視点になっているってことで
「え?」って感じのラストも受け入れられるかも。
あれは、もしかしたら新六郎が見た幻という解釈もできますしね。
アクション・シーンは
一人だけプロが混じってます(?)な松方弘樹も良かったけど
一番カッコ良かったのは井原剛志ですな>私的には
刀って数人斬っただけで血や脂肪で使えなくなると聞くけど
そこはフィクションだから何十人と「斬って斬って斬りまくる」のが常ですよね。
でも我らが井原さんは血糊で汚れた刀身をさり気に見せた後
あちこちに刺してある刀をとっかえひっかえして華麗に戦っていくのです。
窪田正孝と見つめ合って死ぬところも萌えシーンでしたし>ぇ
2010年/日本
原作:池宮彰一郎
監督:三池崇史
出演:役所広司(島田新左衛門)山田孝之(島田新六郎)伊勢谷友介(木賀小弥太)
稲垣吾郎(松平左兵衛監督斉韶)市村正親(鬼頭半兵衛)
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