『相棒』シーズン9【第15話】 - 2011.02.22 Tue
第15話『もがり笛』
「こういう人なんです」byミッチー
決まり文句になってきたなあ(笑)
「こういう」右京さんなので次回の話になるのね。
…って、その前に今回のお話。
医療刑務所での事件ということで、イタミン達とのアレコレが入ったりして
最初の方は比較的軽くコミカル。
捜査が進むにつれ、人の心の重みがどんどん増し加わっていった。
殺された浪岡は、このところ続いている「同情できない被害者」の一人。
彼に夫を殺された人の苦しみは理不尽でやるせないものだから。
浪岡と対を成すかの様な江田。
彼に父親を殺された洋子さんも上記の人と同じく理不尽でやるせない思いをしてきた。
でも、この父親が江田に向けた態度も、別の意味で理不尽でやるせない…
まあ、世間一般の態度なのかもしれないけど。
で、まるきり理不尽な浪岡には罪悪感とか反省という言葉は無縁で
複雑な要素を孕む江田は苦しんでいるってところが
これまた、やるせない。
“もがり笛”って、聞き覚えはあるけど意味は知らなかった。
木々の間等を風が通り抜ける時に起きる高い音―
それが転じて刑務所では狭い所に押し込められた人があげる叫び声を指すのだとか。
右京&ミッチーの背後にずっと、“もがり笛”が響く。
江田はずっと心の中で叫び続けていたのだろう。
病から来る苦痛で文字通りの叫びを上げる時、
ほんの少しだけ、その心の“もがり笛”が小さくなったのかもしれない。
でも、現実的に考えるなら、病は病、罪は罪…
次に江田は洋子さんの罪を被り死ぬことで“もがり笛”を消そうとしたけれど
やはり、それは真の償いにはならない。
寧ろ洋子さんを、より苦しめる結果になっただろう。
人間の罪を負ったキリストの様にはいかないよね。
だって自分自身も罪人だから。
ということで、江田が最終的に神に目を向けるようになったのは興味深い。
まあ、まだ“神”という概念にまでは到達していないだろうけど
教誨師に出逢って初めて人を信頼することを知った様子。
これから、どう生きるべきか―残り僅かな人生ではあるけれど、罪とどう向き合っていくか
その教誨師と共に考えていくことができるのだという右京さんの言葉が優しかった。
物凄く個人的な感想だけど、
この結論には、はちょっと涙ぐんでしまった
私自身が直面する“信仰”の問題に重なる部分があるからだろう。
個人的には、いわゆるキリスト教世界の教会というのは信じていないのだけど
個人的に、あの教誨師の様に“愛”を体現できる人間にならねばなあ…と思った。
人間をちゃんと描けていないのに安易に「神様」を口にする駄目ドラマも多い中
根本的なことを(ごく一部だけど)取り上げてくれた『相棒』は、やっぱ良いですな。
↑そーいうわけなんで、ぎこちない感想になったかも(笑)
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やっくんち
「こういう人なんです」byミッチー
決まり文句になってきたなあ(笑)
「こういう」右京さんなので次回の話になるのね。
…って、その前に今回のお話。
医療刑務所での事件ということで、イタミン達とのアレコレが入ったりして
最初の方は比較的軽くコミカル。
捜査が進むにつれ、人の心の重みがどんどん増し加わっていった。
殺された浪岡は、このところ続いている「同情できない被害者」の一人。
彼に夫を殺された人の苦しみは理不尽でやるせないものだから。
浪岡と対を成すかの様な江田。
彼に父親を殺された洋子さんも上記の人と同じく理不尽でやるせない思いをしてきた。
でも、この父親が江田に向けた態度も、別の意味で理不尽でやるせない…
まあ、世間一般の態度なのかもしれないけど。
で、まるきり理不尽な浪岡には罪悪感とか反省という言葉は無縁で
複雑な要素を孕む江田は苦しんでいるってところが
これまた、やるせない。
“もがり笛”って、聞き覚えはあるけど意味は知らなかった。
木々の間等を風が通り抜ける時に起きる高い音―
それが転じて刑務所では狭い所に押し込められた人があげる叫び声を指すのだとか。
右京&ミッチーの背後にずっと、“もがり笛”が響く。
江田はずっと心の中で叫び続けていたのだろう。
病から来る苦痛で文字通りの叫びを上げる時、
ほんの少しだけ、その心の“もがり笛”が小さくなったのかもしれない。
でも、現実的に考えるなら、病は病、罪は罪…
次に江田は洋子さんの罪を被り死ぬことで“もがり笛”を消そうとしたけれど
やはり、それは真の償いにはならない。
寧ろ洋子さんを、より苦しめる結果になっただろう。
人間の罪を負ったキリストの様にはいかないよね。
だって自分自身も罪人だから。
ということで、江田が最終的に神に目を向けるようになったのは興味深い。
まあ、まだ“神”という概念にまでは到達していないだろうけど
教誨師に出逢って初めて人を信頼することを知った様子。
これから、どう生きるべきか―残り僅かな人生ではあるけれど、罪とどう向き合っていくか
その教誨師と共に考えていくことができるのだという右京さんの言葉が優しかった。
物凄く個人的な感想だけど、
この結論には、はちょっと涙ぐんでしまった

私自身が直面する“信仰”の問題に重なる部分があるからだろう。
個人的には、いわゆるキリスト教世界の教会というのは信じていないのだけど
個人的に、あの教誨師の様に“愛”を体現できる人間にならねばなあ…と思った。
人間をちゃんと描けていないのに安易に「神様」を口にする駄目ドラマも多い中
根本的なことを(ごく一部だけど)取り上げてくれた『相棒』は、やっぱ良いですな。
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