topimage

2017-08

『ヒメアノ~ル』 - 2017.02.12 Sun

観てしばらく経つのだけれど、心のどこかに引っ掛かって取れないので
感想を書くことで消化できればと思います。

かなり壮絶な殺人シーンが複数あるので、決してお勧めはできません。
でも
ラストシーンに全て持ってかれるので、あまり気にならないとも言えます。

   ↑個人的意見

*「ヒメアノール」=ヒメトカゲ
体調10cm程で猛禽類の餌にもなる小型爬虫類
つまり
「ヒメアノール」=強者の餌となる弱者



☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★


原作は未読なのですが
聞くところによるとテーマが変えられているそうなので
別物として楽しむのが正解みたいです。


「お母さ~ん、麦茶2つ持ってきて」


高校の同級生だった森田と岡田という2人の青年が登場します。

森田を主人公とした連続殺人事件と
岡田を主人公としたラブコメとが交互に描かれます。

原作では
最後まで、この2つの世界は交わらないのだそうです。

森田の殺人の動機は
人を殺すことで性的快楽を得る…という持って生まれた特質
によるものだそうなので
そう生まれついてしまった者と、幸いにもそうではない者との
人生を対比的に描いているのでしょうか。

勿論、「強者」と、その餌となる「弱者」を示してもいるのでしょう。


映画の方は
2つの世界は完全に一つになります。

高校時代に酷いイジメに遭ったことが土台となっているので
被害者になってしまった者と、幸いにして免れられた者との
対比であると同時に
実は岡田もそのイジメに加担してしまったことが判明するため
ラストでは2人の対峙が必然となってくるのです。

「強者」と「弱者」は入れ替わります。


最初は岡田ワールドから始まります。

彼は20代半ばくらいのフリーターで、現在は清掃員のバイトをしていて
友達も恋人も趣味もこれといった夢や目標もなく、虚しい日々を送っていましたが
ひょんなことで知り合った女の子@ユカから告白され、付き合うことになります。

冴えない主人公を可愛い女の子が積極的にアタックしてくる、という
まさにラブコメ!という展開です(笑)
ネット用語で言うなら、喪男からリア充へと一気に昇格です。

そして、そこまで進んだところで、ようやくタイトルが出て
森田の視点へとイキナリ変化して、画面全体のトーンが一気に暗く変化します。
ここがまず素晴らしいです。



岡田ワールドも明るいところばかりではなくて
ユカを先に好きになった清掃会社の先輩@安藤が癖のある人物で
笑っちゃうんだけれども、ちょっと不気味なムードを醸し出しています。

森田もユカのストーカーだったことから岡田ワールドに関わることになるので
キャラ的には、この安藤と森田が対比されているのだと思います。

安藤は始めは岡田の名前もウロ覚えだったのに
ユカのことで「親友だよね」と岡田に頼り
ユカが岡田の方を選んだことを知り「絶交」を言い渡し
森田に重傷を負わされた後「俺達、親友だよね」と岡田を許すのです。


森田の方は高校時代のイジメっ子のリーダーを殺し
共犯者の和草を恐喝することで今迄暮らしてきた様子です。
反逆しようとっした和草&婚約者を殺したことがきっかけとなり
連続殺人が始まります。

恨みつらみではなく、寧ろ全く感情のないまま…ってのが怖いし
却ってリアルに感じられたりもします。



イジメっ子の遺体の前で自慰行為をするシーンがありますが
原作の様に殺人に性的興奮を得たからというよりも
女生徒達の前で自慰行為をする様に強いられた経験から来ているもので
性的快楽とは、あまり関係ないんじゃないかなあ…という気がします。
あのイジメっ子には、あの行為で締めくくるのがふさわしいっていうか。

まあ、殺人だけでなくレイプも伴いますし
和草達を殺すシーンでは岡田&ユカのラブシーンと重ねて描いていたので
少しは関係しているのかなあ。


ともかくも、森田の方もまた「友達」が深く関係しているところが
安藤と対になっていると思います。


反面、彼に対し罪悪感を抱いていた岡田のかつての行為のことは
森田は全く忘れていたかの様な態度を示すんですよね。

でも、忘れたわけないと思うんです。
寧ろ、一番ショックだったことかもしれません。
ショック過ぎて、その時の記憶を失ったってこともあるかも?

本音を隠すこと、さっき口にしたばかりの言葉を「言ってない」と誤魔化すのが
彼の生きる手段だったらしいことが最初の方で示されていましたので
それが伏線だったとも考えられます。


ラストは、岡田と一緒だったからこそ、ああなったのでしょう。

犬のことも
上記の台詞も
それが示す記憶障害も。

安藤の「俺達、親友だよね」に繋がっていると思います。


出演者は皆、素敵です。

ムロツヨシが上手い。
勿論、濱田岳も。

森田を演じきった森田剛は最高に素晴らしいです。

殺人シーンにしても、動きも良いし迫力もあるし
何もない空洞の様な暗い目をしているところが何とも言えません。

ラストは泣けます。
物凄く切ないです。



2016年/日本
監督/脚本:吉田恵輔
原作:古谷実
出演:森田剛(森田)
濱田岳(岡田)ムロツヨシ(安藤)佐津川愛実(ユカ)
駒木根隆介(和草)山田真歩(久美子)大竹まこと(清掃会社社長)





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先生を流産させる会 - 2013.01.02 Wed

「生まれる前に死んだんでしょ、いなかったのと同じじゃん」


現実に起きた事件にインスパイアされて作ったということで話題になった作品。

男子中学生だったのを女子中学生に変えたことでブーイングもあったらしいけど
私的には女の子になったことで余計に恐くて観るのが躊躇われた。


現実の事件では、先生に厳しく叱責されたり
席替えの際に障害のある生徒や不登校気味の生徒に配慮を示したこと等に
不満を持ったことがきっかけだったらしい。

だから男子のままだったら、そうした動機というか
彼らが抱える不満やその背景に重きが置かれた話になっていたかも?

でも、女子にしたことで
「サワコ、セックスしたんだよ、キモチワルクない?」
という思春期特有の潔癖さ、同じ女性性に生まれ
自分も妊娠できる身体へと変化しつつあることへの戸惑い等が
動機になっているということで
妊娠、流産、命…というものが、より際立ったと思う。

時間も短いし>約一時間
登場人物達の背景はほとんど描かれていないし>先生の夫さえも出てこない
出来るだけ余分なものを削ぎ落として、この根源的な問題に焦点を絞っている。


だけど、その分
私もまた女であるからかもしれないけど
先生自身をどうこうではなく、そのお腹の赤ちゃんを狙うという点に
嫌になるほどドロドロなもの…どうしようもなくキモチワルイモノが感じられて
堪らなく恐いなあ…と思ってたんだけど

実際に観てみたら、非常に自然にすんなりと世界に入っていけた。

あの年代の女の子ならではの
色気というのか瑞々しさというのか
何だかとても心地良さを感じた>変?

動きが良いのだ。
サッと柵を乗り越えたり、階段をスタスタと昇っていったり
机の上を渡ったり、カートを放り出したり
指輪を盗むのにワッと固まって走り抜けたり…

同時に
もっさり感もあるし
「ガキンチョ」って言葉も浮かぶし
ダサいのだ(笑)

何か、そういうところに妙に惹かれて
あっという間に観終わったって感じ。


薄暗く陰湿なホラーかと思っていたら
瑞々しい青春物語だった…って感じ。



ただ、まあ
サワコ先生が非常に強い人だし
メンバーの一人の母親が絵に描いた様なモンスターペアレントだったり
結局のところ問題児(?)は一人だけだったり
クライマックスはアクション・シーンだったり
…と、ちょっと極端かなあと思わないでもなかったけどね(^^;)

でも、一人を除くメンバー達が
安易に笑いながら参加したり
簡単に離脱したり
…というところは、ある意味リアルかも。

しかも、憧れの男性教師の方になびいちゃったりとかね(笑)
性を嫌悪してたかと思うと異性に惹かれたりとか
何かとっても「らしい」って気がする。


で、最後に一人だけ(強制されてのことだけど)協力したメンバーを
その“問題児”@ミヅキが排除しようとしたのは
彼女がチクったのだと悟ったからかもしれないし
彼女の母親から罵倒されたせいかもしれないけど
それだけでなく
母親に過剰に愛情をかけられている彼女を疎ましく思ったからじゃないかと思った。

グループの母親達が学校に集まった時、ミヅキの母親だけが来ていなかった。
ミヅキに関しては、これだけしかハッキリしたことは語られていない。
母娘の関係が希薄なのだろうか…と察せられる程度。

でも、母親の存在が自分の中で薄いなら
生まれる前に死ぬ=いなかったと同じ という発想になるのは分かる気がする。

胎児を殺すというのは、女性にとっては
母親から生まれてきた自分と、やがて母親になるであろう自分の
両方を否定することになるんじゃないかと思うんだけど>ある意味
ミヅキは自分が母親から生まれたことを本当に否定したかったのかもしれないし
自分が母親になる可能性のある生き物だということを堪らなく嫌悪してたのかもしれない。

思春期の潔癖さや気持ちの不安定さに加えて
言葉に出せない諸々があったから
彼女は一人モンスター化してしまったのかも?

深読みかもしれないけど
実際のところミヅキ一人を残し、バトルに至るところは
物語としては盛り上がるけど、やっぱモンスター化になってしまったと思うので
このくらいの背景を考えないと、ちょっとイマイチな気がしなくもない。


それと、
サワコ先生がミヅキを庇ったのは
「教師である前に女性」と言っていた先生が逆に
究極の瞬間には「教師」になったということで非常に感動的なんだけど
そこまで出来るものかな…
製作者が女性だったら同じ様に描いたかな…
という疑問も少しばかり残った。


でも、最初の話に戻るけど
妊娠、流産、命…という問題を前面に出した場合
やはり、こういう展開になるべきだとも思う。

水着の下から初潮の血が流れ出ていたミヅキと
流産の血で真っ赤に染まった先生のお尻が
鮮明な対照であり対称であったと思う。


ラストでミヅキは理解したってことだよね。
女性の方がドロドロしているけど
女性であるからこそ言葉を超えて理解できる
…と信じたい。

そこは男性の方が厄介かもね(^^;)




『Let’s Make The Teacher Have A Miscarriage Club』 2011年/日本
監督・脚本・製作:内藤瑛亮
出演:宮田亜紀(サワコ先生)、小林香織(ミヅキ)





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君に届け - 2011.10.31 Mon

TVで観たのと原作は未読なのとで
感想を書くには片手落ちってヤツかとは思うのですが
それなりに思うところはあったので書いてみます。

爽やかな子という意味の爽子という名前を持ちながら
人間関係が苦手で緊張のあまり暗い対応をしてしまうので
「貞子」と渾名を付けられ敬遠されている女の子と、
爽やかさの塊のような人気者の美少年との
爽やか学園ラブストーリーです。


ちょっと冴えない女の子を何故か美少年が一途に愛してくれる―
というのは少女マンガの永遠のテーマですね(笑)

まさに王道って感じですけど、
噂によると原作はもうちょっと個性的な作りだとかいう話なので
そういう意味では原作ファンにはあまり嬉しい映画化ではないのかも?

原作を知らないまま観ると、
ベタだけど、それだけに受け入れやすい物語だし
配役がイメージ通りか否かも気にしなくて良いので
それなりに楽しめると思います。


まずヒロインの多部ちゃんは
長い黒髪がまんま貞子でも上目遣いが怖くても、やっぱり可愛いので
敬遠されるどころか普通にモテるだろ!?
という気もしますが、
他の女の子達と並ぶと浮いてるっていうか、別ジャンルって感じで>ぇ
“違い”度というのは存在だけでバッチリ出ていると思います。

まあ実際、爽子はブスというわけではなく頭も良いし真面目な良い子なのですからね。
ただ、胡桃ちゃんとの絡みでは
幾ら何でもイマドキの子がそんなに鈍感なわけないだろっ!
という気もしますが、まあ純情過ぎて鈍感なのはヒロインには付き物の資質なので
あまり問わないでおきましょう(笑)


三浦春馬は原作の風早と比べてどうかは分からないけど
単体で見れば十分に少女マンガチックな美少年なので、
もう存在しているだけで良い!許す!って感じです>ぇ

そんな彼が実に都合良く爽子を好きになるわけですが
彼女の笑顔を、他の誰も見たことがなかった(見ようともしていなかった)時に
一番最初に見た人物だった…というのが分かるので、それほど不自然ではないかも。
それに、ゴミの分別や黒板拭き等の細かい仕事を黙々と自発的に行っている彼女を
度々見つめている姿も映りますから。


脇では蓮佛美沙子が良いですね。
髪を染めてちょっと強がっている彼女が屋上に立っていたりすると
個人的に好きなドラマ上位に入る『Q10(キュート)』を思い出します。


―と、ここまで書くとまるで絶賛しているように見えますね(笑)
でも、実は、それほど良い出来の作品とは思いませんでした>スミマセンスミマセン

何つーかね…

台詞が多過ぎ(^^;)
物語も各人物の心情も説明し過ぎ(――;)

「君に届け」というタイトルからして
気持ちは表現しなければ相手には伝わらない…
自己完結していてはいけない、心を届けるべき…
というのがテーマらしいんですが

それを台詞にしちゃダメじゃん。

つーか、全てが台詞で進行していくんです。
ラジオ・ドラマか!?って感じです。


原作がこの点どうかは知らないですけど
マンガなら成り立つかな、とは思います。
吹き出しも絵の一部ですから。

勿論、吹き出しで人物や風景の絵が埋没していたらやり過ぎですけど。
映画は、そこの基準がマンガよりも厳しいと思います。

まあ、割と見かける台詞が極端に少ないドキュメンタリー風の映画も
個人的にあまり好きではないので、入れ加減はセンスの問題なのでしょうね。


物語的にも
他者とのコミュニケーションに問題を抱えている爽子が
風早達との出逢いで変わっていく様を描くのに
最初から言葉で全て説明してしまっては説得力ないし
感動も薄れてしまうと思います。

もう少し、多部ちゃんを始めとする役者達を信頼しても良かったんじゃないかな。

そうしたらきっと、
もっと瑞々しく、もっと詩的な、もっと普遍で、もっと心に響く
爽やかな作品になっていた気がするんだけどな…




『君に届け』 2010年/日本
原作:椎名軽穂
監督:熊澤尚人
出演:多部未華子(黒沼爽子)三浦春馬(風早翔太)
   蓮佛美沙子(吉田千鶴)




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十三人の刺客 - 2011.10.16 Sun

やればできんじゃん日本映画!!


傑作だとか
吾郎ちゃんが凄いとか
伊勢谷さん出てるよ、とか
オヤジ達の魅力がハンパないとか

…色々と評判を聞いていたのだけど、今頃になってようやく観ました。

いや、面白いです!
吾郎ちゃん凄いです。
伊勢谷さん何気に美味しい役です。
オヤジ達、さすが基礎が出来てるからハンパないです。


☆ちょこっとネタバレあり☆


まあ簡単に言うと
とんでもねー残虐趣味の殿様がいて
なのに何故か老中のポストが約束されていて
このままじゃあ日本が危ない!
っちゅーことで立ち上がる13人の侍達!!
…という話なんですが

何せ泰平の世なもので侍っちゅーても侍の意味が分からなくなってるっちゅーか
刀を持っていても実戦経験のない奴ばかりで
武士道とか忠義とか侍魂とかも何が何やら…形だけで本来の意義って何だっけ?
みたいな世界になってるわけです。

↑それほど酷くない?


だから吾郎ちゃん扮する殿様は多分、
誰よりもそんな世の中の様子がハッキリ見えていて
誰よりも憂いている…ちゅーか絶望しきっていて
夢も希望も生きがいも喜びも何も感じないのだと思います。

でも、どーしようもないから、一時的な刺激を求めて残虐行為に走るんだと思います。
その最中はちょこっと面白いような気がするのだけれど、やっぱそれほど面白くない…
だから喜々として行ってるんじゃないし、ましてや恨みとか執念なんてものはない…
悪ではあるけど悪鬼の如くってんじゃなくて寧ろ気が抜けてる(笑)
浮いてるんです。

そこが面白いし、吾郎ちゃんの雰囲気に合ってるし、不思議な魅力があります。

まあ、こういう物語は悪の側に魅力がないと成り立ちませんからね。
もう、この部分だけで成功作になっています。


そんな殿様が行うことだから、それはもう残虐なので
誰にでもお勧めできる作品ではないのですけどね(^^;)
後半はひたすら戦いだし。

暴力描写に定評のある韓国映画や黒社会を扱ったものが多い香港映画が好きな私なので
(『チェイサー』とか『オールドボーイ』とか『息もできない』とか『インファナル・アフェア』とか)
その点は全く問題なかったです(笑)


難点はないわけじゃないです。
例えばね…

あの牛はないだろう、あの牛は!?
ってとことか

伊勢谷さんと岸辺一徳のシーン、必要ある!?
ってとことか

13人が集まるところは、それこそ『少林サッカー』みたいに
各人の個性をしっかり描きつつワクワクするような展開にしてほしかったなあ…
ってとことか

…でも、これでも二時間以上あるのに13人の描き分けを十分に行ったら
トテツモナイ長さになってしまうだろうし
ちゃんと一人一人に見せ場を作っているのだから、これ以上望むのは贅沢ってもんかも。

伊勢谷+一徳は省いても良かった気がするけど(笑)
まあ、伊勢谷さん扮する小弥太は13人の中に加わりながらも
真の意味ではどちらの側にも属さない、侍でさえない(侍の血は引いていると言ってたけど)
特異な立場ってことを強調するシーンだったとは言えると思うけど。

で、彼の存在が“侍”をクールに眺める視点になっているってことで
「え?」って感じのラストも受け入れられるかも。

あれは、もしかしたら新六郎が見た幻という解釈もできますしね。


アクション・シーンは
一人だけプロが混じってます(?)な松方弘樹も良かったけど
一番カッコ良かったのは井原剛志ですな>私的には

刀って数人斬っただけで血や脂肪で使えなくなると聞くけど
そこはフィクションだから何十人と「斬って斬って斬りまくる」のが常ですよね。
でも我らが井原さんは血糊で汚れた刀身をさり気に見せた後
あちこちに刺してある刀をとっかえひっかえして華麗に戦っていくのです。

窪田正孝と見つめ合って死ぬところも萌えシーンでしたし>ぇ



2010年/日本
原作:池宮彰一郎
監督:三池崇史
出演:役所広司(島田新左衛門)山田孝之(島田新六郎)伊勢谷友介(木賀小弥太)
   稲垣吾郎(松平左兵衛監督斉韶)市村正親(鬼頭半兵衛)




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『HINOKIO』 - 2011.04.10 Sun

スポンサーが東電で、クライマックスでは発電所で地震が起きると聞き
東日本大震災後の今、まるでネタドラマじゃん!
と興味を持って観賞。
そしたら、そんな不純な動機で観たのが恥ずかしくなる程の
純粋なラブストーリーであり成長物語だった。


HINOKIOとは、主人公サトルの父親が作った遠隔制御の介護ロボットの渾名。
軽量化のため一部にヒノキが使われていることから、ピノキオをもじって名付けられた。

サトルは事故で母親を亡くしたショックで引き篭もりになってしまった少年。
自分も脚に怪我をしたもののリハビリをすれば回復すると保証されているのに
それを拒否して車椅子の生活を続けている。
父親にも心を開かず、自分の部屋でゼリーや冷凍食品を食べながらネットゲームをする毎日。

そんなサトルの代わりに学校に行かせるため、父親はHINOKIOを作った。

代わりといっても身体だけの問題で、サトルは自分の部屋にいながらも
HINOKIOを通して色々なものを見たり聞いたりできる。
最終的には感触も(そのためのソフトをインストールすることによって)得られるようになる。
つまり外界と接触するツールとしてHINOKIOは機能する。

サトルはHINOKIOを通して人と出逢い、少しずつ人間性を取り戻していく。
周囲の人々はHINOKIOを通してサトルと触れ合い、少しずつ心の傷を癒していく。

…というような物語。


東電が関わったのって、正解じゃなかったかも…>言っちゃった

おかげでオール電化だのバリアフリー住宅だのインターネットだのが登場するんだけど
この映画が公開された2005年頃であっても、別に近未来的という程ではなかったんじゃ…?
震災後の現在においては、オール電化なんて全く憧れの対象じゃなくなってしまったしね。

それどころか、そういう要素がことごとく画面から浮いてしまっている気がする。
まあ、バリアフリーは好ましいんだけどさ、
インターネットにしたってゲームが中心で、そのゲームも決して良いものとして描かれてない。

それに対し、
サトルが(HINOKIOを通して)友達と遊ぶのは釣り…
友達になったジュンがいじっていたのはチャンネルをガチャガチャ回す昔のTV…と
最先端どころか寧ろレトロな雰囲気。
その他もキャンプだったり線香花火だったりカレーライスだったり遊園地のコーヒーカップだったり…

もしかして監督はこっちを狙ってたんじゃない?
昭和の香りが心地良いし、人情を感じさせるし、何よりHINOKIOとの対照が面白いし。


それと、もう一つ
成長のきっかけとなる“試練”の場が
ゲームないでは煉獄、現実世界では発電所の煙突―
というところや

試練を潜り抜けて“生まれ変わる”ことのメタファーが
発電所での地震―
というところは

何気に皮肉ちゃう?

震災後の現在では尚更だけど、当時でさえ
映画の内容に気付いていないかのように自慢気にオール電化を謳ってた東電って痛い。


ところで、このジュンというキャラが魅力的。
思いっきりネタバレになるけど
多部未華子が演じてる時点で十分ネタバレだけど(笑)
少年の格好をした女の子だ、という設定がミソ。

いや、多部ちゃんはこれが長編映画デビュー作だそうだから
当時の観客は、ジュンが本当に男の子だと信じた人の方が多かったかも?
で、正体が明かされた瞬間、ビックリしたかも?

ショートカットの多部ちゃんは、とても自然に少年に見える。
ちょっと神木隆之介君風の美少年で、知らずに観てたら惚れたかも?

そういう楽しみ方をしたかったな(惜

で、このジュンの設定だけど、
子供の観客を意識してかサラッと触れるだけだけど、彼女は性的虐待を受け
そのために自分が女性であることを嫌悪している…という、なかなか凄いもの。

心に傷を持つ同士だから、彼女とサトルが心通じ合うようになることに説得力があるし
ラストでは姿が映っただけで彼女が苦しみから立ち直れたことがハッキリ伝わってきて感動する。


他にも、男の子達は割とシンプルなんだけど女の子達が個性的に描かれている。

スミレは、ジュンとは違う形で歪んだ心を持っていて
動機は恋心なので可愛いいちゃー可愛い部分もあるんだけど、
外側への表れ方がイカニモ敵役な上に、どんどんアブナイ方向に行っちゃうところが
面白いっちゃー面白い。

江里子まで過去にワケあり、みたいな設定はtoo muchな気もしたな。
ジュンとの関わりの理由として必要だったのかもしれないけど…
でも、そうしなくても成り立ったと思う。

まあ、子供であっても“心の傷”もしくは“闇”を抱えている…
というのが重要なのかもしれないけどね。


ツッコミどころは結構あった>東電のことだけでなく(笑)

海に落ちた後のシーンは所々端折り過ぎな気がしたし、
HINOKIOのイジメの件は回収されてないような…

でも、全体的に面白かったし
HINOKIOのCGは完璧だと思うし
SFファンタジーとしてキチンと作られてるし
瑞々しい初恋物語にもなっているし
成長が描かれているところが、とても良い。




2005年/日本
監督・原案:秋山貴彦
主題歌:『Tomorrow’s way』(YUI)
出演:本郷奏多(サトル)多部未華子(ジュン)
中村雅俊(父)小林涼子(スミレ)堀北真希(江里子)林原めぐみ(ゲーム・キャラの声)




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