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2024-03

『陽だまりの樹』第6話 - 2012.05.18 Fri

第6話『蘭方医 対 漢方医』


意図したことが意図した通りに進んで行く…とは限らない。
地平は見えていると思っていたのに、
確信して踏み出したはずの一歩が既に違う方向を向いてしまっていて
ほんのちょっとしたズレが大きな大きなヒビとなり
最初に思い描いていたのとは真逆の結果に辿り着く。

そんな皮肉な展開がテンコ盛り。


万二郎、西郷吉之助に出逢う―

何となく若くて軽い西郷だけど>こらこら
関わる主要人物達が若いからなあ。

こーいう歴史物に実在の人物が登場するのは定番なんだけど
それと関わった主要人物達が決して良い方向に行かないところが面白いね。


万二郎カワイイ~!
と、今迄何度も言ってきた私だが
でもって今回も、カワイイ~と思ってしまったのだが(笑)
主人公は彼と良庵の2人であるはずなのに
ドラマは万二郎に傾き過ぎな感じはする

まあ、彼のエピの方が派手だし描きやすいとは思うけど。
良庵エピの方は『JIN』と被る部分があるしな。

原作を読んだのは昔なのでほとんど忘れている…とはいえ
それでも、かなり端折られてるって感じる(^^;)
まあ、じっくり描くには全12話じゃ無理だけど。


とはいえ今回、この2人が絡み合うエピがメインだったのは良かった。
ちょっとアッサリ進み過ぎな気はするけど。

西郷にヒュースケンと、万二郎が関わった人物が大きな助けとなってくれたのに
ちょっとサラリとしていたよね。
西郷の方なんて台詞で説明しただけだったし(^^;)


種痘所開設の喜びで締められたけど
お品の件とか後味悪いよなあ…

原作通りなら、まだ他にもレイプ・エピは残っているわけで(^^;)


でも、それもこれも含めて
色んな人や色んな出来事が重なって絡み合って
それぞれの人々の当初の希望や思惑から少しずつ少しずつズレて行った結果なわけで
人生の皮肉を感じるよね(シミジミ)




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『陽だまりの樹』第5話 - 2012.05.13 Sun

第5話『父の仇』


良庵、早くも江戸に帰還。
といっても、もう二年も経ってるのね。

朝帰りが続いて肝心の学問が疎かになり破門一歩手前のところで
緒方洪庵先生に課されたのは大量の書物を暗記すること。

結果的にできちゃうのは分かりきっていることだけれど
もうちょい苦労した様子が描かれた方が良かった気がするな。
福沢諭吉の教え方が上手いおかげで…なんていう台詞だけでは
良庵自身の真剣さが伝わってこないじゃん。

まあ、ちゃらんぽらんなのが彼の持ち味で
江戸への帰り道でも早速ナンパしちゃうし(笑)

これって原作では船の中での出来事で
事を終えた後、「大した女じゃなかったな」的なことをほざくんだよな。

ドラマでは、さすがにそこまでは描かず
寧ろ、道で思わず後戻りするくらいだから好みのタイプの女性ってことで
「年貢の納め時」になるのも、まあ良いじゃんって感じ(笑)



万二郎の方はシリアスで、
父の死のために江戸へ戻ることに。

万二郎にとって武士としての手本であり目標だった父親が
川へ落ちて死んだとい皮肉。

実際には刺客から良仙を庇ってのことだったけど
刀を抜いてなかったので武士としては「不名誉の死」になってしまうという皮肉。

そしてすべてを捨ててでも父の仇を討とうとした万二郎が
戦いの最中に父と同じ様に川に落ちてしまうというのも皮肉っぽいかも。


おせきに世界の大きさ、日本の小ささについて話すところは可愛かったのに
彼の前途にどんどん暗雲が広がっている感じなのが不安で悲しいな。



良庵の方は念願の種痘所に向けて前進しているところが良い。
それに万二郎が関わることになった展開も良いし。
それと勘定奉行さんの粋な計らいが良いよね。



こうしてまた江戸で2人が揃ったので新たな展開が期待できる。

万二郎は真っ直ぐ過ぎて上手い世渡りなんて絶対無理だし
良庵は適度に遊んではいるけど器用に世の波を切り抜けていくわけでもない。

華々しいわけでもなく歴史に名を残すわけでもない
そんな一庶民に過ぎない2人が主役というところが面白い。




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『陽だまりの樹』第4話 - 2012.05.04 Fri

第4話『偉人との遭遇』


う~ん、爽やかだ。


時代は幕末
これから色々な出来事が押し寄せてくるのは分かっているのに
今でさえ暗雲は目に見えてきているのに

どうして、こんなに気分が良いのだろう。

まあ、手塚治虫原作ってことでフィルターがかかってる部分もあるとは思うけど>ぉ



最初は、良庵と万二郎という対照的な2人を絡ませ
少しばかりBL風味も漂わせ>ぇ
間に、おせきが入ることで少し緩和させ
良い感じの友情物語になってきたかと思うと

2人を離れ離れにさせ、その対照的な生き方を並行して描いていく手法に切り替え
また違う面白さを引き出している。



今回は、
堅物万二郎が異人に対し心を開いていき
彼を通し世界に目を向け始めた。
逆に柔らか過ぎる良庵は痘瘡に罹ったらしき男性を巡って
ボコボコにされるカッコ悪さと意外な(?)熱血漢ぶりを見せた。

こういう展開も面白い。




万二郎の手紙に発奮する良庵。
「明日からにしよう」と、すぐ楽しい方向に流れてしまうオチ付きではあったけど(笑)

場所も状況も全く異なる場所で全く異なる経験をして
それぞれの方向に成長していく2人が
成長するにつれ少しずつ重なってくる様にも見える。
そこがまた面白いね。



歴史的人物も次々と登場し、2人と接していく様も興味深い。
いっそ、大河ドラマで扱ってくれれば良かった様な気がする。
どうせ原作は長編なのだし。

名もなき人物(片方は架空の人物)が主役だと難しいのかな?
一年じっくりかけて作ってほしいな。

でも、この爽やかさはBS時代劇ならでは…だったりして?



その爽やかさの向こうに
苦難や悲劇も待っているから…
だから刹那的で
より美しく愛おしく感じられる…
のかもしれないけどね。




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『陽だまりの樹』第3話 - 2012.04.23 Mon

第3話『天地鳴動』


万二郎は安政の大地震
良庵は女郎の死と腑分け


地震の映像は軽いものだったけど
やはり昨年の3.11を思い出してしまって軽い気持ちではいられなかった。


思わぬ活躍をする万二郎がカッコイイ。
そんな彼に人を斬ってほしくないと訴える、おせきはウザい…かも。

ちょっと嫉妬かしら?>ぇ

つーか、女性としても、お寺の娘という点からも
殺生を嫌うのは当然のことで
ここで既に万二郎とは住む世界が違うということが明らかだな…

二度と剣は抜かないと安請け合いしてしまう万二郎も万二郎だけど
そこは純情で一途な性格だから、その時は真剣で嘘偽りはなかっただろう。

で、その直後にアッサリ誓いを破ってしまうのも
その時その時で真剣だからだよね。


今回の見どころは何といっても良庵と十三奴のエピだったな。
先回は万二郎が目立ったので今回はいよいよ手塚治虫のご先祖様がクローズアップ。

いつもの如く女遊びが好きな良庵の姿で始まって
相手の女郎が病気になるという展開。

早速、漢方医との対立が…。

漢方医のダメダメぶりは極端な描き方ではあったけど
それ故に良庵の焦りや怒りや恐れが十分に伝わってきた。

手術を決意するも、いざメスを持つと切る勇気が出ない。
ここが良いよね。

手術に成功して漢方医の鼻を明かす…なんていう安易なオチではなく
逆に漢方医の前で卑屈に頭を下げる結果になるところが何とも悲しかった。

“医者の意地”で腑分けを実行しようとするところで
奉行所の役人が粋な計らいをしてくれたところも良かった。

そして良庵の診断が正しかったことが証明されるのだけれど
それで助けられなかったことを悔いる…という安易なオチではなく
手術を実行していたら確実に殺していた、と気付くというのがこれまた良い。

それほどに人体は複雑。

良庵の医者としての実力や意欲や足りないところが露わになって
「日本一の医者になってみせる」という決意に繋がる
綺麗な物語だったと思う。




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『陽だまりの樹』第2話 - 2012.04.20 Fri

第2話『恋の鞘当て』


万二郎の純情が前面に出てた回だったな。

内側はボロボロになっている“陽だまりの樹”
それを支えようと必死に頑張るのが彼の様な純で真っ直ぐな人間…
というところが切ないよね。


とはいえ今のところ、彼はそんなことよりも初恋に夢中。

良庵が女遊びに長けた男なので、対照的に万二郎は純情一筋
というのは、まあ、よくある手ではあるし
相手の女性に思いを告げることもできない…他の話で誤魔化したり邪魔が入ったり
というのもベタではあるんだけど

万二郎カワイイ!

と素直に思えるのが良い(笑)

恋敵の良庵が長崎に行っている間は護衛役に徹するというのも
良庵に言われるまでもなく、万二郎だったら絶対あり得ると思えるもの。


まあ、そのままでは話が進まないから
おせきが狼藉に遭い万二郎が助ける、というエピが入ったわけだけど

手塚作品って結構レイプが多いよな…
と、ちょっと思う(^^;)


まあ、今回のは、ある意味伏線?

でも、万二郎が助けただけでなく
無事かどうかを確認してもらう…
というところが医療ドラマっぽくもあるな。

そんなところと
おせきの名を出さないところが、
実に万二郎らしくて良いよなあ、と思う。


でもって、これらが単なる恋話ではなくて
種痘所を作ろうとしている良庵達の状況が関係した事件だし
時代性も出ていて面白いね。

ていうか、そういう大きな歴史の流れと
その中で蠢く人々
視点の大きさや角度や広さや細かさが自由自在に変わって
物語が進行していくところが醍醐味だよね。


今日の一番の見どころは
良庵と万二郎の相撲>そこかい

いや、あれって「萌え」シーンだよね。




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