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2017-02

ごめん、愛してる - 2012.09.16 Sun

「生きているのに死ぬほど孤独だった彼を放っておけなかった」


TV放映の際、録画予約したのだけれどレコーダーの調子が悪くて何話か失敗
またTV放映した時にまた録画予約したのだけれどレコーダーが遂に壊れて失敗
後にレンタル店で借りようとしたけれど行くたびに貸し出し中
…と、タイミングが悪かったため今回ようやく観ることができました(笑)

前知識としては

*ソ・ジソプ主演
*彼が演じる主人公は頭部に弾丸が埋まったまま、いつ死ぬか分からない状態
*悲しい結末に立ち直れない視聴者続出で、原題の頭文字を取って
「ミサ廃人」と呼ばれている

という程度。

何だか暗そう…と思い
観たいという気持ちと観るのが怖いという気持ちがせめぎ合い
ついつい避け気味だったのも事実。
(哀れのレコーダーはそんな私に気分を察知したのかも?)

まあ、そんなわけで遂に観ました。
いやあ、面白かったです!


当然、ラブストーリーが主体だと思っていたのだけれど
復讐譚に重きが置かれていて、やはり韓国モノらしいですね。

その対象は自分を捨てた母親で、現在の彼女には溺愛する息子もいるので
愛情や嫉妬も絡む複雑なもの…

そんな主人公ムヒョクを演じるソ・ジソプの
乱暴だったり繊細だったり怒りに燃えたり弱気になったり…
微妙に変わる表情演技が良かったです。


ムヒョクは赤ちゃんの時に親に捨てられ、
施設からオーストラリアへと養子に出されたという設定。

『冬の小鳥』そして『Alone』を思い出します。

同じ境遇の若者達の多くが実親への恨みや憎しみを抱えている中
ムヒョクはミルクを買う余裕もないほど苦しい状況だったのだろうと思いやり、
だから自分がお金を稼いで韓国に戻り親に家を買ってやるのだ…
と明るく言っていました。

この設定と台詞で彼の本質が素直に伝わってきて
見た目はチンピラなんだけど大いに好感が持てました。
それだけ愛情に溢れた人で
だからこそ、ああいう物語になったのですよね。

その後、自分で言っていた「5年後」がやって来ても、
相変わらずチンピラのまま…
観光客を騙して車に乗せ身ぐるみ剥いで路上に放り出すという
しょーもない犯罪で何とか日々を暮している、しょーもない男。
しかも、画面に出てくるその犯罪シーンでの被害者は日本人(^^;)

なのに彼に対し嫌悪感が湧かないのは、最初の印象が強いからでしょう。

実を言うとジソプ氏ってビジュアル的にちょっと苦手だったんです>スミマセンスミマセン
でも、ムヒョクはめちゃカッコイイ!
絵に描いた様な二枚目ってのじゃなくて弱さを曝け出しているところが逆に素敵。


ヒロインのウンチェを演じるイム・スジョンも魅力的です。
これまた絵に描いた様な美女ってのではなくて年齢よりずっと子供っぽい。
その子供っぽさが素敵。

無垢さを表現しようとして鈍感でKYなキャラになってしまう…
ってのはよくある失敗(例:朝ドラ)
でも、ウンチェはそういうアザトサはなく、
ブリッコどころか物事をちゃんと考えてる感があって
とても自然な可愛さがあると思います。


印象的だったのは
初回でユンを助けて顔に怪我したウンチェが終盤でムヒョクの前で顔を怪我するところ。
前者ではユンに、後者ではムヒョクに手当してもらうところが象徴的。
それに前者では、直接的にはユンを助けて怪我するわけだけど
その原因となったのは(お互い気付かないままだったけど)ムヒョクだったんですよね.


ユン(ジョン・ギョンホ)が後半になってウザい奴になったのがちょっと残念だったんですが
最初から自覚がないだけで本当はウンチェが好き感は溢れていたし
元々恵まれた環境にあり母親ともベタベタ状態のお坊ちゃまに描かれていたので
あんな風に壊れるのももっともだと思えたし
何より最終回で明かされた“事実”によりストンと納得行ったのでした。

壊れるしかなかったってところもあるけど、
何より意識的に壊れてみせたんだろうなって感じで…

ユンと母親の過剰なまでのベタベタぶりには引いたし
幾ら家族関係を重視する韓国であっても、あれじゃ幾ら何でも…という気もしてたので
そこのところもまたストンと納得行きました。

こんなところも伏線にしてたなんて、さすがだなという感じです。


ラストはやはり泣けました。

いや、もう、ラーメンのシーンで涙が出てきて
後はもう泣きっ放し。

ムヒョクの母親が結局は悪い人ではなかった、という結末は
賛否両論かなあ…という気もしなくもないけど…
でも、復讐は無駄だったということが彼の唯一の救いになったんだろうから
あれで良かったんでしょうね。

愛の正反対は無関心。
ムヒョクは愛することと憎むこと、
両方の感情で母親を精一杯愛したと言えるのでしょう。

その分、ウンチェの父親が悪役になってしまったけど(^^;)
結局は彼は娘の決断により報いを受けたのですよね。

でも、ウンチェはそんな父親の罪をも引き受けて
「報いは私が受けます」と言い残したわけで

男女と親子と
色んな“”を描き、一つの答を出した物語だと言えるのかも。



*機会があったら一話ずつの感想も書いてみたいと思っています



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魔王 - 2012.01.03 Tue

evil(悪)の反対はlive(生きる)―

DVDを大人借り(笑)
その代り非常に駆け足で鑑賞したので細かい点が把握できてないと思いますが
それなりに感銘を受けたので、ちょこっと感想を書いてみます。

ちなみに、これをリメイクした同タイトルの日本ドラマは未見です。
機会があったら観てみたいと思います。


☆☆☆ネタバレあり☆☆☆


『復活』のスタッフ&主役による復讐物としか聞いてなかったので
サイコメトラーが出てきたのには少しビックリしました(笑)

『復活』との大きな違いは>サイコメトラーの存在は別として
あちらは主人公が復讐をする物語であるのに対し
こちらは主人公が復讐される側であるということです。

共通しているのは
復讐者が死んだと思わせて実は生きていたことと
他人に成りすましているという点でしょうか。

↑あ、復讐する側とされる側とW主人公ではあるんですが
一応、分かりやすくするためにこう書きました。



タロットカード
聖書の言葉
ロダンの地獄門
サイコメトラー
…等のおどろおどろしい、もしくは神秘的な要素が散りばめられ
“魔王”のタイトルにふさわしい暗くて謎めいた物語が進行していきます。

とはいえ、その復讐者は最初からイカニモそれらしく登場するので
彼の正体が明かされるくだりは別に意外性も何もないんですけど(^^;)
その代わり、実は苦しんでいる彼の内面が少しずつ露わになっていきます。

ここは賛否両論かな。
いや、一般的には「賛」かも。
「恨」の国@韓国においては、こここそ重要なのかもしれず大いに「賛」かも。

でも、私的には最後まで復讐者にはクールでいてほしかった気もします。
最善か否かはわからないけど>多分「否」(笑)


復讐者は自分で直接手を下すのではなく、他の人間の心を巧みに動かします。
そして、問題の事件に関わった人々を殺させます。
その後、弁護士という自分の表の顔を利用して無罪に導いてやります。

アフターケアも怠りない(笑)
というだけでなく、
自分の兄を殺しながら無罪になった主人公に逆の立場を思い知らせるのです。

凄く効果的な復讐に仕方だな、と感心したし>するなよ
反面、これって自分をもまた逆の立場に置くことになるので
当然ながら彼の心には葛藤が生まれてくるわけですから
ここが面白いな、と思いました。


サイコメトラーの女性との淡い恋愛も絡んだりして
主人公を含めて三角関係の要素も加わったりして
そこのところは韓ドラらしいと言えるかな(笑)

彼女がサイコメトラーであるという設定は
物語に雰囲気と動きを加えてはいるけれど
それほど大きな意味合いはなかったような気もしました>スミマセンスミマセン

その能力までもが復讐者により操られて警察がミスリードされている…
というくだりは面白いと思ったのだけど。

でも、個人的には
彼と主人公の、まさに表裏一体という感じの関係性を
もっと深く描いてほしかったかな。

女性を間に入れることでそうしようとしたのだろうけど
やはり恋愛が絡んでしまうと、そっちに重きが行ってしまう気がして…


ラストでは、色々な事が繰り返される…というオチが興味深かったです。

場所も同じだし
揉み合っていて弾みで…というのも同じだし
彼女が駆けつけて死体を見つけるのも同じです。

つまりは鏡面ということなのでしょう。
こういう終わり方は凄く好きです。

感動どころは、復讐者が主人公の肩に頭をもたれて亡くなっていたこと。
まるで兄と弟の様に…

だから、この2人の内面のぶつかり合いをもっと強調して描いてほしかったなあ。


いきなり話は逸れますが
冒頭で殺された少年のカバンから沢山の薄荷飴が零れ落ちたところ
復讐を開始した彼の弟が一つ一つをクリアする毎に薄荷飴を食べるところに
映画『ペパーミント・キャンディ』を思い出しました。

失われてしまった幸福だった頃の思い出…
それを象徴するものとして、この甘くて辛い飴が登場するところが似ています。

最後、薄荷飴を口にすることができなかった復讐者
彼はトンネルを抜けることができたんでしょうか?



2007年/韓国
監督:パク・チャンホン
脚本:キム・ジウ
出演:オム・テウン(カン・オス)、チュ・ジフン(オ・スンハ)、シン・ミナ(ソ・へイン)






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今後こちらと並行して行くつもりです。
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