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2017-08

捜査でなく調査>『相棒15』第17話 - 2017.03.05 Sun

第17話『ラストワーク』


落ち目の動画クリエイターと
映画監督になりたかった男。



「ままま窓際上等!」by冠城



↑スガチー1888によるラップで始まったのを受けてのことか
ラップ風に答える冠城さん(笑)


第13、14話『声なき者』にも動画クリエイターらしき人物が出てきたので
最初は彼が再登場したのかと思ってしまった。

でも、あっちはキモい奴だったけど、こちらは根は悪くなさそうな感じ。

そんなスガチー1888を演じる尾上寛之さん
勘助@朝ドラ『カーネーション』で強烈な印象を残した人。

今回の方が若々しいしカワイイと思ってしまった>ゴメンよ勘助


動画クリエイター…いわゆるYouTuberッスね>ニコ動もあるけど
さすが『相棒』、今ならではのネタを忘れない。

でもって、何でも知ってる右京さんが動画には詳しくない
ってのもイカニモだし、その方がカワイイ。


そんな右京さんも、しばらく前からスマホだし。
イタミンはタブレットも使ってたな。

さり気なく時代の流れを感じさせる。


YouYuberの動画は私もよく観る。
笑えるものが多いし
素人っぽさも残しているので親近感が湧くし
下手なTV番組より余程面白かったりする。

でも、そうした健全な方向ではなく、時々ニュース報道される様な
過激方向へとエスカレートするイカガナモノカな人達もいる。
今回はそうしたネタかと思わせるスタート。

『ラストワーク』と題されたスガチー1888の新しい動画は
いわゆるスナッフフィルムってヤツらしかった。
エスカレートし続けた果てに辿り着くものの一つだろう。

「娯楽用途に流通させる目的で行われた実際の殺人の様子を撮影した映像作品」
であるスナッフフィルム。
有名なものではヒトラーが作らせた映像もあるらしいし、まさに昔からのもの。

「今」を代表するハズの動画クリエーターが過激を求めるあまり逆に昔に戻る。
人間の暗黒面は変わらないってことでもあるけど。


でも、段々
そんなドロドロ話ではなさそうだな…という雰囲気になっていき
「フェイクドキュメンタリー」という語が出てきて
もうそこで話は読めてしまう。

同じ様に「今」と「昔」を絡めるのでも
映画というのが良かった。

動画を作る若者と映画を作りたかった年配者。

本格的な「映画」には辿り着けていなかった2人が
「命を懸けて」そのフェイクドキュメンタリーを作った
…というところは感動的でもあるよね。

この2人の間に流れる情感をもっと強調してほしかったかも。
実際には父娘の情感を前面に出していたけど。



イカレタ感じで始まった話が
人間の情を押し出す結末になるところが
『相棒』らしいと言えるかも?


スガチー1888がイカレタ奴に言えたのは
どんでん返しのためのミスリードだけど
彼と並行して描かれた青木さんは
逆にイカレタ本性を曝け出してきたな、って感じ。


冠城さんは上記のラップモドキもニヤリとしたし
鑑識の益子さんと仲良しになっちゃってるところも良いなあ(笑)

第13、14話で米沢さんとのツンデレ(?)なやりとりが懐かしかったので
ああいうシーンをまた入れてほしいなあと思っていたら
前回だか前々回だかで益子さんとチラリ似た様な感じを見せたので
ちょっと期待していたんだ。

右京さんとでなく冠城さんと…というところが
今迄の相棒達と違って新鮮でもある。



脚本:森下直
監督:内片輝
ゲスト:渡辺哲 西山繭子 尾上寛之




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Handling warning>『相棒15』第16話 - 2017.02.26 Sun

第16話「ギフト」


何と今回は陣川君回。

まあ、名前が出て来た程度だけど(笑)
でも、おかげで後味悪くなりそうな視聴者の心を
良い感じに引き上げて、笑顔にさせてくれたよね。


「性格が悪い人間同士のファーストコンタクトに
興味がありましたから」
by冠城


「ギフト」と言う語には「天賦の才能」とか「特別な能力」がある。
「賜物」ちゅーやつッスね。

猟奇的な殺人を繰り返す北一幸
そんな彼に自分の命を捧げる有村みなみ
LGBTの潮崎刑事

北が言うところの「こちら側」の人間達。

殺人鬼とLGBTを一緒にしちゃあオカシイでしょう、とは思うけど
「そちら側」の人間の大半から白い目で見ることには変わりはない。
そういう意味では同じ側。
多数派の人々にはないものを持っている。


ゲイとトランスジェンダーの区別がよく分からない私なので
エラソウなことは言えないのだけど
かずえちゃんというYoutuberの動画は好きでよく観るし
観る度に癒されるし
LGBTについて真摯に訴える彼の姿には感動を覚える

だから潮崎刑事が元同級生に何度もからかわれる様子は
マジで頭にきたし
彼に代わって復讐をする北のことは、ちょっとばかり頼もしく思ってしまった(^^;)

北が潮崎刑事の顔を切り刻んだのは彼を「美しい女性」と認める行為だった
…なんてところは、ちょい泣けたし。

元凶の段原を手に掛けようとしたところで右京さん達が走り込んできた時は
邪魔するんじゃねえ!と思ってしまった>おいおい

日本の復讐物語って大抵こうよね。
雑魚からやっつけていってラスボスに辿り着いたところで阻止されるんだから!
…と、いつもの不満が顔をもたげてしまったりして(笑)


でもなあ
これは「復讐」ではないよね。



前シーズンでの陣川君回、すっかり忘れていたんだけど>ダメじゃん
今回はその続編と言うべき話だった。

北が復讐という形で犯行を再開したのも
肝心なところで阻止されたのも
前シーズンの陣川君との対比となっている。

自分自身の恨みや憎しみや怒りや哀しみで
つまり自分自身の感情で行動した陣川君に対し

北は他人の肩代わりだから、そうした熱い思いはなく
復讐という語に酔っているだけで、義憤に駆られているというわけでもなく
殺人自体には快楽を感じているわけだから全く別物。


「神にはユーモアがある」
これは自分のそんな性癖が「ギフト」だと認めた上での発言だろう。

でも、違う。

それは賜物ではない。
人間の不完全さが表れたもの。
歪みの類。

「あなたの側には、あなたしかいない」
やはり右京さんはよく分かっている。


いつもの陣川君回は、必ず失恋で終わるものの全体的には明るい。
それが前シーズンではシリアスで重い終わり方だった。

今回、陣川君が直接関わった話ではないので
この事件によって陣川君が何かを掴むとか解消するとかってのではないんだけど
手紙で登場した彼は悲しい過去から立ち直っていて
相変わらず周囲からはズレているけれど憎めないヤツってイメージを取り戻している。

そして、重く沈んでいた視聴者の気持ちを明るくしてくれた。

だから今回はれっきとした陣川君回。
前シーズンで色合いを変えてしまった陣川君のイメージを元に戻し
厄介だけれども愛すべき彼の存在感をアピールしてくれたのだった。

さすが陣川君!
ある意味、これぞ「ギフト」かもね(笑)




脚本:真野勝成
監督:内片輝
ゲスト:野間口徹 松尾諭




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後編>『相棒15』第14話 - 2017.02.15 Wed

第14話『声なき者~突入』


劇場版へと繋がる鎖の輪は
山崎@警察庁長官官房総務課長とミッチーなのね。

前者は後味悪い、つーかムカつく終わり方だったし
後者は、まだ冠城さんと逢わず仕舞いだし。
(ナポリタンの店紹介しなきゃならないものな)



「酢豚のパイナップル食べられないのに」by冠城



↑確か、梅干しも苦手の右京さん>酸っぱい物がダメ?
酢豚におけるパイナップルの存在意義が分からない
…とか言っていた記憶があるけど
そんなに浮いているかなあ?
某中華料理シェフが酢豚の隠し味はイチゴジャム!
…と言っていたのだけど、そこはどう?



なんてことは置いといて


ヤクザ絡みのクラウドソーシングに
「いつの時代?」な“健全な家庭を守る会”
裏に隠されていたのはDV

さすが『相棒』、時代を表してますね。


「声なき者」であるDV被害者の一人@司君が
必死で声を上げようとしていたのね。

最初から計画的なものかと思っていたけど
ハプニングによる咄嗟の行動だったのね。

正当防衛を認められそうなので良かった。


「妻は夫に従い家庭を守り子供を国家のために役立つ人間になるように育てろ」
DVを行う人が必ずしもこの様な思想を抱いているわけではないだろうし
この様に唱える人が必ずしもDVを行うわけでもないだろうけど
ちょっと温床になっちゃいそうな考えではある。

役割的に、夫がリーダーとなり妻が支える…というのは良いと思うよ。
組織としてね。
でも、この言い方では、家庭の全てを妻に押し付けていることになる。
根底には男尊女卑思想があるし。

「奥様や子供はあなたの所有物ではない、彼らにも人間としての尊厳がある」
だから、右京さんのこの言葉は全くもって正しい。

だけど、その前にさ
お金は入れているかもしれないけど、他は何もせず威張っているだけで
ましてや暴力まで振るっちゃったらさ
「健全な家庭」でもないし「守る」という役割を果たせていない
つーか、自分で壊してしまっている。

理想云々の前に、会の名称からして大いなる矛盾(笑)

母親失格と非難された司君の母親が
司君の様な家族思いの息子を育て
司君は必至で家族を守ったわけで

この逆転が『相棒』らしい皮肉


事件そのものも、司君一家の今後も取り合えず解決し
明るい方向で終われそうだったところなのに
この「声なき者」の叫びを押さえつけようと画策し
最終的に出世までしちゃった山崎のおかげで
視聴者の心にはドンヨリしたものしか残らないのであった(^^;)

劇場版で解消せねば!
と煽られた人は少なくないハズ(笑)


今回、冠城さんがなかなかカッコ良かった。

「突入中止!」と叫ぶところといい
複数相手のアクションといい。

今迄は、どちらかというと、臆病だったんじゃなかったっけ?
それとも、今回のためにワザと爪を隠していた?


その冠城さんが、ミッチーとの出逢いを思い出し過去に遡る―
という形で始まった今回の話なのに
そこに至る前に終わってしまったな。

劇場版のラストがここに繋がるのか?




脚本:太田愛
監督:橋本一
ゲスト:及川光博 菅原大吉 六角精児




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酢豚>パイナップル入り


ドメスティックバイオレンスを子どもの視点からとらえたノルウェーの絵本


DV被害の証拠に

前編>『相棒15』第13話 - 2017.02.05 Sun

第14話『声なき者~籠城』(前後編SP)


まだ半分なので何とも言えない部分ばかりだけど
取り合えず簡単感想を―



「ざっくばらんに行きましょう、ね」by冠城 



ミッチー&米沢さん再登場!

まずミッチー
右京さんにではなく冠城さんにメール
ってとこから始まったのが何か嬉しい(笑)

イニシャル「K」よりも、ナポリタンが好きと聞いて
あ、ミッチーだ!と分かるところも良い(笑)


で、この新旧相棒に接点があったというところから
時は一年前に遡る―


一年前
法務省からの出向中ながらも既に相棒化していた冠城さんを
気にするミッチー。

米沢さんの方は、まだ鑑識にいた頃で
前シーズンでお馴染みだった冠城さんとのツンデレ絡み。

BL好きを刺激する脚本>こらこら


でも、個人的に印象強かったのは
発端の暴行事件を目撃した女子高生が
駆け付けた警官に逃げ去った男の車種やナンバーを
スラスラと伝えたこと。

今回は優れた記憶力を持つ女の子を主役にした物語なのかと
一瞬、誤解してしまった。

でもまあ、緊急事態だし
あのくらいは瞬時で頭に刻み込まれるかも?


そこから一気にタイトル通り「籠城」に―


「みかんをイッパイ貰ったので」
人質の知人が棒読みで電話したり
「俺が真渕のスマホに電話をしたんです」
冠城さんが大胆(?)な行動に出たり
隣の家から様子を伺うオタクっぽい男が登場したり
被害者と加害者が逆転したり
…と、前編だけでも楽しめる様にとの工夫が色々。


オタクっぽい男は最初はアヤシイと思わせて、実は
最近よく世間を騒がせる動画投稿のために無茶をする
困ったちゃんな一般男性に過ぎない?
世相を反映する『相棒』らしさの表れ?

冠城さんがスマホの番号を聞き出したことで
米沢さんが危うい立場に置かれた様子なんだけど
ももももしかして鑑識から警察学校へ移ったのは、この影響?

冠城さんとの関係がツンデレからツンのみになってしまうのでは…


というわけで、今回は
冠城さんをかなり目立たせてるな(笑)

まあ、冠城さん自身の回想という形で一年前に遡ったので
そこのところを表しているのかもしれないね。

後編で、そこがミソになってきたりして?
何かミスリードが行われる?




脚本:太田愛
監督:橋本一
ゲスト:及川光博 菅原大吉 六角精児




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ナポリタン


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コーヒー牛乳>『相棒15』第12話 - 2017.01.22 Sun

第12話『臭い飯』


コーヒー牛乳を飲む右京さん

…って
珍しいし、良い構図(笑)



「本当の臭い飯っていうのはね
一人で食う侘しい飯のこと」
by亀井



冠城さんの恋を絡める話って
お正月SPでやったばかりなので新鮮味もないしちょっとなあ
…と思っちゃったんだけど
それともワザと?

まさかの陣川君化!?


事件のメインは白骨化した死体が発見されたことで
米ドラ『BONES』を思い出したりなんかしちゃったけど(笑)

それより
サブタイトル『臭い飯』と呼応して(?)
イタリアンで始まり
中華に>餃子とフカヒレという対比
かつ丼に、おにぎりに、おはぎに
…と、「飯」が色々登場したのが面白かった。

事件も米に関するものだったしね。


ゲストの笹野高史さんの個性を生かした亀井というキャラが
味があって良かった。

その亀井による名台詞(?)が上記↑で
ちょっと冠城さんに重なる。

前シーズンでマンションで一人食事するシーンがあったのが
印象に残っているし
今シーズンんいなって青木さんから誘われるシーンが多かったりするし
今回の冒頭で右京さんと一緒に食事しているわけだし。

恋愛エピも、彼の中に
一人飯を卒業して、一緒に食べる相手を得たい
という願望をあらわしていたのだと考えれば
テーマに合っていると言える。

彼が恋した女性@しおりさんも
不倫の恋に苦しんだ挙句、一人で外国へ旅立って行った。

この孤独や悲哀が
前科者ゆえの孤独や悲哀に
ある意味、通じている。


そんな風に
「飯」と前科者の孤独や悲哀が絡まって
「臭い飯」という言葉が奥深い意味を持って浮かんできた。

それだけでなく
被害者やその家族も苦しんでいるのだと
右京さんが諭すところが良かったし

そんな風に物悲しさが伴う物語になっているところが
『相棒』らしいと思った。


「今度、シャバに戻ったら連絡してください。食事くらい付き合いますよ」
最後も「飯」で締めているところがなかなか(笑)


絶賛しているわけじゃないんだけど
(それ程、夢中で引き込まれていたわけじゃないんだけど)
好感持てたのは
やっぱ笹野高史さんのおかげ!
って感じ?(笑)



脚本:池上純哉
監督:杉山泰一
ゲスト:笹野高史 入山法子




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