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2017-06

生きる>『洞窟おじさん』最終話 - 2015.11.04 Wed

遂に最終回。
何だかとても寂しい気がする。

だから感想も大幅に遅れました>ぉ



「生きるって楽しいんだな」by一馬



一馬は障碍者の自立支援施設へ。

そこは、最初に暮らした洞窟に近い場所。
かつて両親や兄弟達と暮らした家にも近い場所。

つまり群馬県

ああ、ひじゅに地元に
こんな人がいて、こんな生き方をしてきて
そして今も生きている。


今回、さり気なく
御本人登場。


それも、最終的に一馬が
この地に居場所&自分なりの生き方を見出した
象徴ともいえるブルーベリー栽培に関するシーンで。

だから最後に
ドラマと現実とが繋がって
“今”に至って終わったところが良かった。

未来へと続く余韻を持って。


それにしても、感心したのは
丹波さん@施設の理事長。

一馬が携わることになった仕事@工事現場で出逢った
絵に描いた様な意地悪キャラの若社長の存在も
一馬が心開いた軽部さん@施設の事務員との突然の別れも
乗り越えるべきもの、そうして前進するためのもの…と
積極的な見方をするところ。

軽部さんの働きは凄く立派だし
彼女あっての、この結果ではあるけど
よくあるドラマみたいに(?)彼女の単独行動ではなく
丹波さんの指示によるものってところ。

情は勿論ある>寧ろ情で動いている
けれど
決して流されず、理性で判断し決断する
その柔らかい強さみたいなのが凄いと思った。


とはいえ、やはり
素晴らしいのは軽部さんの熱意。

山に逃げ出した一馬が
「シロ」と呟くところにはグッときたんだけど
その直後に軽部さんが現れることで
ああ、やっと、シロに匹敵する存在が見つかったんだな
…と思って嬉しくなった。

彼女との触れ合いは、まんま一馬の今迄の生き方を辿ること。
線路を行く一馬を追いかけることから
魚釣りから
最初に暮らした洞窟を訪れることから
一馬のシロに相当する、軽部さんのクロの話をすることから
一馬の両親のお墓に行くことまで―


この、お墓に行ったことで
一馬は過去から一歩踏み出すことが出来たんだろうね。

ところどころでフラッシュバックする両親からの虐待シーン。
縛られたり殴られたり…という行為そのものだけでなく
ていうか、それよりも
それが親から与えられた…というのが、あまりにも重い。

一馬はそれから逃げていたし、忘れようとしていたけど
親への思慕だって、やはりあったのだろうし
何十年も経ての再会がお墓だったわけで
そこに湧き上がった複雑な感情は、甘ちゃんひじゅにには想像もつかない。

車に戻ってから号泣する一馬の横に
一緒に泣いてくれる軽部さんがいて本当に良かったと思ったよ。


それにしても、一馬
山関係だけでなく機械にも強い
ってところが凄い。

それと
意外にボキャブラリーが豊富。

それだけ、人間との出逢いも豊富だったって証拠なんだろう。

野生動物の様に生きてきたといっても
言葉を持っている=人間、だから
本当の居場所は人間社会だってことだな。


恐さには耐えられたけど、寂しさには耐えられなかった―
そう言っていた一馬は

その寂しい心を埋めてくれた軽部さんが好きな
ブルーベリーを植え

そのブルーベリーをジャムにして売ることで
今度は多くの人達の心を喜ばせようとする。

この心の成長が感動的だった。




原作:加山一馬『洞窟オジさん 荒野の43年』
脚本:児島秀樹、吉田照幸
演出: 吉田照幸
出演:
加山一馬
(中年時代):リリー・フランキー
(青年時代):中村蒼
(少年時代):富田海人
宅間刑事:浅利陽介 / 桃園刑事:生瀬勝久
軽部久美:尾野真千子
丹波惣一郎:小野武彦






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初恋>『洞窟おじさん』第3話 - 2015.10.21 Wed

リリー・フランキー演じる中年時代に突入。
寅さんみたいなお話だった。
寅さんよりトボケたキャラだけど(笑)


「まさか惚れちゃった?」by桃園


少年時代、青年時代と洞窟で暮らし
おじさんになったら川辺で暮らしている一馬。

魚釣りでお金を稼ぎ
釣り仲間もでき
夜は密漁者から川を守る
川おじさん。

住まいは橋の下のバラック。

着るものも動物の皮ではなく
ちゃんとした服>だいぶ薄汚れているけど
監視員の腕章も。

先回、“野生生物”から“人間”に近付き始めたと思ったら
今や、見た目は典型的なホームレス。
つまり、表面上はすっかり人間。


今回は、内面がさらに人間に…というお話。
メインは先生と真佐子さんの2人との出逢い。



先生によって
一馬は文字を学び、ストリップまで学ぶ。
真佐子さんによって
一馬は初恋を知る。

ストリップから人に雇われて働くことも覚えるし
女の裸にも飽きるということも(笑)知るし
行きずりの女性により、それ以上のことも経験する。

ああ、本当に
良い意味だけでなく裏側的なことまで含めて
人間として成長していく一馬。

その途上で実兄に再会するという
奇跡の様な出来事が起こるのも
必然と言えるな。


両親が一馬を虐待していたのは
理由はなく息抜きなのだと
兄@次郎は言う。

次郎自身も子供だったわけだし
ここの事情はハッキリ分からないままってことなんだろう。

つーか
そこに意味を求めても仕方ないってことだね。


感動の再会どころか、実に淡々としていて
しかも2人は元々仲が良かったわけでもなく
家に招かれても3日しかいられない…
というのがリアル。
いや、リアルな出来事がベースなんだけども。

一馬はそこのところをクヨクヨ悩むのじゃなくて
甥姪と過ごした楽しい時間だけが重要で
自分も子供が欲しいという気持ちに至るところが良いね。

人同士の交流、温かさや愛…
そうしたものに到達したってことだし。


なのに、その直後
全てのものは失われてしまう。

先生も真佐子さんも去り
魚釣りは禁止される。

先生が残した読み仮名を振った手紙と
たどたどしい字で一馬が書いた返事@出さず仕舞い

一馬が直接考えを述べるのではなく
手紙の中身をナレーションの形で出すのでもなく
画面に手紙が映るだけにしたのが
却って雄弁に彼の気持ちを表していて
ここは泣けた。


先生も真佐子さんも一馬との出逢いによって
一歩踏み出す勇気を得る。
そして旅立っていく。

一馬は寂しく取り残される。
初恋は脆くも敗れる。
そこのところに寅さんを連想した>私だけ?


人との触れ合いを知ってしまった一馬は
もう洞窟には戻れない。
かといって
世間の枠に大人しく納まっていることもできない。

そうして第1話冒頭の逮捕シーンに戻るわけだけど
自販機のお金を盗もうとしたというよりも
なけなしのお金を入れて買おうとした飲み物が出てこず
必死の思いで自販機をいじっていた…
というのが何か良いね。

とはいえ
山の中でサバイバルしてきた彼が
今やコンビニでカップラーメンを買う。
お金が少なくなってきて途方に暮れる。

人間でいる方が生き難いなんて
皮肉だよね。

それでも人と繋がっている方を選ぶのだから
人間って弱くてナサケナイけど愛しい。


ラストではオノマチ登場。
上記の桃園刑事の台詞で明るい方向に向いて今回は終了。

1~3話まで全て後味を悪くしない配慮が全体の優しい雰囲気に繋がっている。





原作:加山一馬『洞窟オジさん 荒野の43年』
脚本:児島秀樹、吉田照幸
演出: 吉田照幸
出演:
加山一馬
(中年時代):リリー・フランキー
(青年時代):中村蒼
(少年時代):富田海人
宅間刑事:浅利陽介 / 桃園刑事:生瀬勝久
白石真佐子:坂井真紀
軽部久美:尾野真千子






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Doors>ジム・モリソンの遺産


人間>『洞窟おじさん』第2話 - 2015.10.12 Mon

今回は青年時代。
愛犬との強い絆の次は
人間になかなか心許せない様子が描かれる。


「しっかり生きんだよ」by雅代


*前半は、老夫婦との触れ合い―

第1話ラストで登場した老夫婦。

毛皮を纏い、汚れた顔の見知らぬ青年の姿に
普通、逃げるでしょ!?ってところを
逆に近付いて、おにぎりを渡してくれたりして
イカニモ人の良さそうな夫婦。

そんな彼らに一馬が心許して行く―
という話かと思った。

そしたらさ
一馬は頑などころか
意外に素直にスンナリと2人の間に溶け込んでいった。

一馬が心を解していくのではなく
一馬によって2人の心模様が次第に明らかになっていく―
という、夫婦視点の話だった。


第1話は完全に主人公主観だったので、真逆になる。
なかなか面白い。



20年前に今の一馬と同じくらいの年齢だった息子を戦争で亡くし
ずっとずっと悲しみや寂しさを抱えて生きてきた2人。
一馬に出逢って、心の内に抑えていたものが飛び出してくる。

時には切なく
時には可愛く。


でも、彼らが一馬を息子にしたいと言い出した時
一馬の方から別れを告げる。

実親から与えられたトラウマのせいで人間が信じられないのだと
自分のせいにして。


人間不信もあるだろうけど
夫婦があまりにも温かく善意の人なので
自分という異分子が入り込むことによって
壊したくない…という思いもあったのかな?

いずれにしても
ここでハッピーエンドになってしまってはいけなかったのだろう。

夫婦は息子を再び得
一馬は初めて愛してくれる家族を得る。
つまり欠落していた部分が埋まるわけで
それこそが幸せと言えば言えるんだけど…

お互いに今の状態では
不完全で脆いものしか築けなかったのかも?


いやいや、やはり
ハッピーエンドになってほしかったよ。

だから、それが叶わなかったことで
ちょっと理屈をこねてみたりなんかしちゃっただけデス(^^;)



*後半は、友達だと思った人の裏切り―

老夫婦がお金を持たせてくれるシーンの後で
一馬は「野生生物の立場」で山を追われ追われ暮らした末に
山菜を、後には蘭を売ることを覚え
お金を儲け始める。

これって、彼自身が少し“人間”に近付いてきたってことだよね。


蘭を売ることを教えてくれた男は
お金の使い方も教えてくれた
カレーライスの美味しさも教えてくれた。

そんな男を「友達」と慕う一馬。

老夫婦の優しさが壊れることが怖くて
再び一人になることを選んだ一馬が
今は人を信じる様になった。

これこそ“人間”に戻ってきたってことだよね。


でも、男は一馬を騙していた。
何という皮肉。

男は一馬を「臭い」と罵倒し
一馬も男の不自由な足を指摘することで言い返す。

物っ凄っく切ないシーンだけど…まさに“人間”って感じだよね。

お金を得たことで狩りをする必要がなくなり
ゆっくり眠る時間ができた代わりに
今迄見なかった昔の夢に悩まされる様になったことも含めて。


そうして一馬は自殺を考える。

彼を乗せてくれた車の運転手は良い人だった。
結局のところ、一馬が出逢う人は良い人が多いみたい。

それにハッキリ気付かないまま、一馬は自分の道を行ってしまう。

それでも、彼を思いとどまらせた「おじさん」もまた
“人間”だった>過去形だけど

犬@シロは死んでしまったので
一馬を救ってくれるのは、やはり“人間”なのだろうし
一馬も完全に“人間”に戻るべきなのだろう。

何かとても寂しい気もするし、温かい気もする。



原作:加山一馬『洞窟オジさん 荒野の43年』
脚本:児島秀樹、吉田照幸
演出: 吉田照幸
出演:
加山一馬
(中年時代):リリー・フランキー
(青年時代):中村蒼
(少年時代):富田海人
宅間刑事:浅利陽介 / 桃園刑事:生瀬勝久
砂川義夫:井上順 / 砂川雅代:木内みどり





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蘭>プリンと焼き菓子の詰め合わせ


原作(加村一馬)


ぼくを救ってくれたシロ


シロ>『洞窟おじさん』第1話 - 2015.10.09 Fri

一週間遅れで観たんだけれども
なかなか凄いドラマだと思った。


「1日かけて、まだ少年のあたりです」by宅間刑事


13歳の時から43年、山奥の洞窟で暮らしていた
加村一馬さんの物語―

第1話は上記↑の台詞の通り、少年時代。

生まれたのは群馬県。

子沢山の貧しい家で
何故か一人だけ虐待されている一馬。

盗み食いをするからと親には言われていたけれど
理由は彼にだけ食事をマトモに与えていないから。

貧しいからといっても
他の子供達と明らかに差を付けられている。

兄弟姉妹も彼には冷淡だし
学校でもイジメられているし
そんな環境を「地獄」と感じてしまうのは当然。


かなりワンマンっぽい父親の下で
母親は自分を押し殺しているかの様に最初は見えたけど
そんな父親と一緒になって(というより、率先して)
折檻しているところから普通の親子ではない様に思えた。

その後、叔母さんと呼ばれる女性が彼のところにだけ現れ
隠れてお菓子を与えたり
家出したいという彼を泣いて止めたりしていたので
もしかしたら、彼は叔母さんの実子なのではないか…
なんて邪推も生まれたけど

これは既に56歳になっている一馬の回想なので
真相はきっと分からないままなのだろうし
それを探る話でもないし

そこは、何となく
こんな雰囲気だったなあ―
と受け取っておけば良いのだろうね。


そんな事情云々よりも
山でのサバイバル生活
愛犬シロとの物語が今日はメイン。

子役も素晴らしいし
シロ役のワンちゃんも凄い。

シロったら、表情演技まで出来ちゃうんだもんなあ…
人間でも表情の付け方が下手だったり乏しかったり
中にはほとんど無表情の役者もいるってのに>ぉ


最初はシロを置いて家出する一馬。

家で飼っていた犬なのだろうから>一馬が内緒で飼っていたのではなく
そこに留まれば餌は貰えるし普通に長生きするかもしれないけど
飼い主(家の主人ではなく最も可愛がってくれた人という意味で)が
いなくなった後って、例え動物でも寂しさや虚しさを感じるのではないか
…と考えてしまって、そこだけで辛かった。

なのに、追いかけてきちゃうシロ。

一夜明けてだったし
もしかして家族が犬を使って彼を探しにきたのでは
…と一瞬思ってしまった私は甘いですねそうですね(^^;)


制服姿の一馬&シロが山や川を歩く姿は
詩情も漂っていて美しかった。



最初は父を見て覚えた生活の術が役立つという
ある意味、皮肉な状態だったけど
その後、知恵を付け、工夫して野生動物を捕獲するようになり
逞しく成長していく姿が面白くも頼もしい。

同時に
そんな風に年月が経っていけば
かならずシロは先に死ぬのだと
そればかりが頭に浮かんできて観続けるのが辛かった。
(これは私の弱点)


実際、話しているのは43年後の一馬なわけだし
そんな事実が描かれないわけないと思ったので
途中で視聴を止めちゃおうかなと思ったくらい(笑)

せめてアッサリ終わらせてくれれば良いなあと思ってたのに
長々と切々と描くんだな、これが。

もう、まんまと泣かされたじゃないか!?


途中、猟師が登場したので
間違って撃たれて死んじゃうのかとヒヤヒヤしたけど
そうではなかったのだけが救いだったな。

3日程前から様子がおかしかったけれど
気付かないふりをしていた
…という気持ちがよく分かる。


高熱で苦しむ一馬のために
手ぬぐいを川の水で濡らしてきたり
獲物を捕まえてきたり
…という奇跡の様な行動を取った初期のシロと

固くなってしまったシロに一馬が3日付き添っていたところが
泣ける対比になっている。

その後、埋めに行った時もしばらく抱き締めていたり
埋めた後で引き換えし、掘り返してもう一度抱き締めたり
…もう号泣ですがな。


原作は未読だけれど、ネットで調べたところによると
実際には手ぬぐい云々ではなく耳を齧ったとのこと。
何とか目を覚まさせようと思ったのだろうね。

でも、手ぬぐいだって非現実的とまでは行かない。

我が家の愛犬も、祖母が風邪を引いて嘔吐していた時
ブルブル震えながら心配していたし
私が手を怪我した時は舐めてもくれたし
退院したばかりで寝込んでいた時は
じっと傍で番付きをしてくれていた。

愛猫は、祖母がお腹を撫でていた時
その手を鼻でどかして代わりにペロペロ舐めていたし
私が歯医者から帰って痛みで泣いていた時>子供の頃ね
頬を舐めてくれた。

思ってるよりずっと賢いし優しい。

だから、一馬とシロの束の間の生活は
ファンタジーの様でありリアルでもあると思う。



そして、その死の描写も
お涙頂戴なんかじゃない。
動物如きで…なんてことは、もっとない。
本当にこんな気持ちになるから。

ひじゅにも、かつて
飼っていた犬が死んだ時、その身体をずっと置いておきたいと思ったし
猫が死んで庭に埋めた後、何度掘り返したいと思ったかしれなかった
…そんなことを思い出しちゃってさ。

でも、ひじゅには卑屈なヤツだから
そんな頃に意地悪してきた動物嫌いのご近所さんに
新たに恨みが湧いてきたりもしてさ(笑)
これは悲しみから来る八つ当たり>実際の恨みもあるけど

ともかくも
喪失感のキツさというのは経験したよ。
文字通り、心が空っぽになる感覚。
呼吸も出来なくなる感覚。

一馬にとってシロは
家出前も唯一の友達だったし
家出後はまさに一心同体だったわけで
ひじゅにの小さな経験など及びもつかないくらいのものだったハズ。


でも、一馬は自分をその境遇に追い込んだ元家族を恨むこともせず
ただただ純粋に悲しみ
シロに感謝を述べた後
淡々と思い出の洞窟を後にして旅立っていく―


これは少年時代との決別とこれからの成長を示している。
まさしく物語として
王道というか定番というか
(ベタという意味ではなく)
しっかりと構成されている。


ここで第1話を終えず
何年か後の一馬の姿や
しかも、他の人との触れ合いが始まったところまで
進めてくれたのが、次回への引きというより
辛くなってしまったこころへの少しの救いになってくれたよ。


あ、それと勿論
彼の話を聞く刑事達の反応が適度にコミカルで
ドラマ全体に程よい明るさ軽さを加えていて良かった。



原作:加山一馬『洞窟オジさん 荒野の43年』
脚本:児島秀樹、吉田照幸
演出: 吉田照幸
出演:
加山一馬
(中年時代):リリー・フランキー
(青年時代):中村蒼
(少年時代):富田海人
宅間刑事:浅利陽介
桃園刑事:生瀬勝久





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感想まむし


原作(文庫版)


すべてがFになる【第9話~10話(最終話)】 - 2014.12.26 Fri

第9~10話『有限と微小のパン』前&後編


何となく楽しみ方が分かってきた様な気がしてたのに
もう最終回…


「神様が作ったプログラムのエラー、それが人間です」by真賀田四季


最後だけあって殺人事件も色々。

取り合えず教会が2つというのは分かりやすかった。
その後にホログラムが出てきたので
これと掛けているんだなあ…と。

最初の2件がお芝居の予定だったというのは
教会でのあの女性従業員の態度がワザトラシイことや
彼女と被害者がかつて付き合っていたという情報や
城田優の余裕ある態度から何となく察せられたものの
本気で萌絵のことが好きだとは思わなかったので
イマイチ自信が持てなかった。

考えてみれば、最初の事件の動機は恋愛のもつれってことで
これも(広い意味で?)掛けている…と言えるかも?


マスクの女性は途中まで真賀田四季だと勘違いしていたくらいなので
私の推理力は大したことないのは明白(^^;)

まあ、動きというか仕草というか全体に漂うものが
四季とはだいぶ違うよな、とは思ったんだけども。

アパートの隣人が四季というのは全く気付かなかったし。


でも、このオチは笑えたというか
四季を可愛く感じてしまった。

それこそ「神」みたいに言われている彼女が
幾ら演技とはいえ、ごくごく普通の女性として暮らしていたなんて
想像すると何だか可愛いじゃん>私だけ?


そもそも
萌絵を殺そうとしていると見せかけて
実は逆に助けてくれた…というオチと

さらに、その動機は
犀川先生を得るためだった…という点も。

簡単に「愛」と呼んでしまってはそぐわないのかもしれないけど
まあ、あれは「愛」だよね、一種の。


現実とは何か?
そう考えた瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だよ
そもそも、そんなものは存在しない

(by犀川)


現実には意味はなく
生きていることにも意味はなく
死んだ状態
つまり動くことも食べることも必要なく
ただ思考のみ続けられることが最高の幸福

という考えで一致している四季&犀川。


何とね
感情というものが欠如していると思われる四季と
トライアングル・ラブになるとは…

ていうか

犀川&萌絵は四季を分離したもの、
というか
2人揃って四季という存在を(完全ではないにしろ)象徴するもの
なのかな?

犀川&萌絵=S&M
真賀田四季のイニシャルもS&M
だし。


そして、犀川先生は生きていることを選んだ。

煙草とか食事とか言っているけど
要は萌絵と生きることを望んだってことだよね?

萌絵もまた犀川先生の存在により生かされている。

…ちゅーことで
S&Mのラブストーリーはハッピーエンド


以前、某SFミステリを
私は毎回取り上げられる謎や、それを巡る話を面白いと思い
そこに結構ハマってたんだけど

友人某は碌に視聴していないのに
主役2人の恋の行方だけは気にかけていた。

私的には、ラブストーリーは彩り程度の認識しかなかった。

連続性や深みをもたらす重要な要素ではあるものの
メインはそこにはないと判断していた。

でも、少なくともこのS&Mシリーズに関しては
ラブストーリーこそが根幹を成すもので
毎回、2人が直面する事件により
2人の何かが明らかになったり深まったり変化したり…
していく様子を楽しむのが醍醐味なのだろうな、と思う。


一見「情」よりも「知」が勝っている事件及び物語だけど
実は可愛らしい萌え系ラブストーリー。

まあ、あくまでもドラマの印象なので
原作を読んだら感想はまた違うかも?



ところで
犀川先生、素敵!と
それこそ萌え~一歩手前だったんだけど>手前かい!?

今回、メガネをかけフードを被った彼を見て分かった。
昔好きだった人にソコハカトナク似ているのだわ(笑)

まあ、その人はイケメンとは言い難い容姿だっ…(以下略



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原作


サントラ


四季のクッキー


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