topimage

2017-08

名探偵キャサリン - 2015.09.06 Sun

エリー@『マッサン』を演じたシャーロット・ケイト・フォックス主演
ということで観ました。


キャサリン・シリーズはどれも未読。
かたせ梨乃版ドラマはチラ見程度。
マンガのみ何作か読んだことあり。
…という程度(笑)

マンガでは、もっと若くて明るくて元気溌溂というイメージなので
シャーロットはちょい大人しい感じ。
でも、所々でオチャメな顔を見せているし
何よりドラマの中で浮いていないところが、さすがですね。

日本のドラマに外国人が出てくると
そこだけ空気が変わってしまった様に見えることが少なくないでしょう?
『マッサン』のおかげか日本人向けするカワイイ系のルックスのせいか
シャーロットは上手く溶け込めていたと思います。

逆を言うと、あまり新鮮味はなかったかなあ>スマソ
CMで見かけると「おお、シャーロットだ!」ってなるのに
ドラマでは、何ていうか…当たり前にそこにいる感じ?
逆の逆を言えば、役者としての強みってことなのかもしれません。


ドラマそのものは、あまり面白くなかったです>スマソ

何つーか、緊張感ないし…寧ろ間延びしてるし
親友を始め多くの人が死んでいるのに悲壮感みたいなのもない様な…

でもまあ、二時間サスペンスってこーいうものなのかも?


お金が絡んだ事件と思わせて
親の復讐と恋愛沙汰(横恋慕と逆恨み?)が真の動機だった―
というところも「らしい」かも?

その代わり、商談の方はどこかへ行ってしまったけど(^^;)

それにしても、あの密室トリックは何なんだ?
ギャグか!?

…という気も(^^;)

トリックそのものもそうだし
もしも、濱田マリが自分も残ると言い出していたら
高岡早紀に警察を呼びに行かせていたら
後始末はどうするつもりだったんでせう?

…ちょっと無理クリ>スマソ


濱田マリは『マッサン』でキャサリンだったので
彼女の本作出演はスタッフの遊び心ってヤツかしら?

他にも、ひじゅにも知ってる有名俳優が大勢出演していて
(それも、朝ドラでお馴染みの人多数)
しかも、その有名どころがアッサリ殺されちゃったりして
そこは面白いというか興味深かったです>ぇ

竜雷太と榎木孝明は役柄が大物なので良しとして
河相我聞なんて台詞もほとんどないし
存在感も示さないまま簡単に殺されてしまって
ちょっと笑ってしまったくらい>こらこら


シャーロットが歌うシーンや
一郎@谷原章介に日本語を教わるシーンは
キャサリンとエリーとシャーロットが重なって
やはり遊び心というかサービス・シーンって感じでしたね。

それにしても
アラサー設定の女性2人(キャサリン&笛木優子)が
『愛燦々』はないよな…という気も>スミマセンスミマセン

いや、『川の流れのように』よりは『愛燦々』の方が良いけれども…
いやいや、美空ひばりの歌唱力はジャンルを超えて素晴らしいと思うけれども…
いやいやいや、ひじゅにが演歌が苦手なのでそう感じるだけかもしれないけれども…

その流れで
キャサリンが愛しているというジェームズも
「ジェームズ・ディーンのことだよ~ん」なんて言うんじゃないだろーな?
と斜めの目をしていたら…亀というオチでした>どっちもどっち?


京流家元の息子@尾上松也をキャサリンが「愚息」と呼ぶところ
何度も自転車を走らせる一郎
SP2人との触れ合い
…等は、面白味があったと思います。

正直、イマイチ乗れなかったのだけど
それは気分の問題もあるから(笑)
乗れれば楽しめる部分だったと思います。

自転車は一郎の魅力に繋がるし

SP2人は車で待機しながら食事をするところが数回あり
   しかも、カッコつけて食べられるものではなく
   麺類だったりお菓子やバナナだったりと工夫してた


キャサリン&一郎と屋台で並んで座って飲食するまでになり

ラストではすっかりキャサリン派になった2人が
京土産(生八ッ橋?)を渡し

…と、フード理論を意識的に取り入れたかの様な描写で
好感持てました。


あと
ひじゅにが美的センスがないことや流行に疎いことを露呈してしまうけど
キャサリンのファッションにも、ちょっと不満が…

最初の方の黒いドレスは綺麗だったし
さり気なく簪を髪に差していたのも素敵でした。

でも、他のシーンでの
身体の線がバッチリ出ている白系のサマーセーター&スカートとか
何かイマイチに感じてしまいました。

赤は似合って可愛かったし
ジーンズや黒のベストは悪くはなかったかなあ…
でも、もう少し彼女を引き立てる服装があったんじゃないかなあ…


いつもは衣装のことなんて大して気にしないくせに
エラソウなことを言ってしまいました。

トンデモナイ勘違いである可能性大(笑)




原作:山村美紗『花の棺』
脚本:岡本貴也
演出:唐木希浩
キャサリン・ターナー:シャーロット・ケイト・フォックス
浜口一郎:谷原章介





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花の棺>電子書籍版


WABI SABI>シャーロット・ケイト・フォックス


生八つ橋>4色詰め合わせ


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オリエント急行殺人事件 - 2015.01.29 Thu

遅まきですが、ちょこっと感想をば(^^)


エルキュール・ポアロ勝呂武尊
おお、「」と「」だけ合ってる(笑)


一見、イメージが全く違う野村萬斎がポアロ役と聞いて
かなり期待していた。

多分、多くの視聴者がそうだった様に
最初は、あの声&喋り方に、ちょい困惑。

でも、もしかしたら
デヴィッド・スーシェ版ドラマの吹き替え@熊倉一雄へのオマージュかしら?
少なくとも、フィクションだということを強調して
作り上げられた物語世界をお楽しみ下さいということかしら?
つまり彼を案内役として?

と、好意的解釈。

で、結局のところ
それがドラマ全体を象徴していた気がする。


ぶっちゃけ
期待していたほどの斬新さはなかったけれど
懸念していたほどトホホなデキではなかったと思う。

つーか
なかなか面白かったデス。



私にとって初めて呼んだクリスティ作品で
傷跡が12、陪審員と同じ人数…という点が非情に興味深かった。

スーシェ版ドラマでは、ラストでポアロが下した結論が
原作や他の映像化作品とは違い、まさしく苦渋の決断で
その苦悩を深く描いていたところが衝撃的だった。

そして今回は、第1夜の段階で
そもそもの発端である剛力家の事件が身近に感じられ
関係者達の悲しみが切々と伝わってきた。


だから第一夜は良かったと思う。
あまり盛り上がりはなかったけど(酷
まあ、無難に作ってあるねって感じ。
ふぐの一夜干し等のクスグリに三谷節が出ているし。

第二夜は賛否両論ってところかなあ。
いや、面白くはあったんだけどね。


第一夜で剛力家のアレコレが行間から滲み出てくるのが良かったので
第二夜では、そこを直接描くと知って>観るまでは単純に前後編かと
ちょっと過剰じゃね!?と思ってしまった。

実際、第一夜の時ほど切ない感情は湧かなかった。

でも、作り手側としては
こちらの方こそ描きたいんだろうな…と思った。

事件そのものだけでなく
その後、何年もかけて計画を練り実行に至るまでのアレコレも。

原作には詳しく描かれていない部分なのでイジリ甲斐もあるだろうし。


ただまあ長いので緊迫感なくなっちゃってたけど
でも、そこはちゃんと登場人物の言動で説明してもいたしね。

つまり、当事者である彼ら自身が
時の流れにより最初の憤りをなくしてしまいつつあったこと―
計画がゲーム化してしまって、恨みより娯楽の様に変質していったこと―

ラストでは罪を問われなかったことで調子に乗って
必殺仕置き人みたいになろうなんて会話も見られたし…

ここのところは皮肉っぽくて悪くなかったと思う。
後味はイマイチだったけどね(^^;)



ポアロの決断はスーシェ版の様には行かなかったけど
だからこそアレは異彩を放っていて良しとしよう。

こちらの勝呂氏は、あまりにも明るく軽く
自らの信念を曲げてみせたけど(笑)
これが最大の皮肉だったりしてね。

少なくとも
作り上げられた物語世界の案内役として
綺麗に綺麗に纏めてくれた…と言うべきかも?




原作:アガサ・クリスティ
脚本:三谷幸喜
演出:河野圭太
出演:
【一等客室】
野村萬斎(勝呂武尊)、佐藤浩市(藤堂)
沢村一樹(能登大佐)、富士純子(羽鳥夫人)、草笛光子(轟侯爵夫人)
玉木宏(安藤伯爵)、杏(安藤伯爵夫人)、池松壮亮(羽佐間・万年筆販売員)
【二等客室】
藤木隆宏(保土田・輸入車セールスマン)、小林隆(益田・執事)、二宮和也(幕内・秘書)
青木さやか(昼出川・メイド)、松嶋菜々子(馬場・家庭教師)、八木亜希子(呉田)
【その他】
西田敏行(三木・車掌)、高橋克美(莫・鉄道省重役)、笹野高史(須田・外科医)
【剛力家その他】
石丸幹二(剛力大佐)、吉瀬美智子(曽根子)、小林星蘭(聖子)
黒木華(小百合・小間使い)




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ふぐ一夜干し


『坂道の家』 - 2014.12.28 Sun

録画してたのを、ようやく観た。
なかなか面白かった。


例によって原作は未読なので、あくまでもドラマの感想―


まず、登場する家が良いな♪

タイトルになっている坂道の家は勿論のこと
最初にヒロイン@杉田りえ子が住んでいた家も
彼女が建てた店も
幼馴染@川添直樹が住むマンションも。

舞台を現代に変えたことを象徴するかの様にモダンなデザインで
窓から光が差し込んでくる様子が素敵だと思った。


物語は、りえ子の少女時代のある出来事から始まる。

穴の上におびき寄せて…ってところは
映画『黙秘』と同じ>ワザと?

あちらは母が…
こちらは娘が…
というところで関連付けてる?

穴の中で母親@鷹子がカッと目を見開くところは
あの瞬間、娘の自分への憎しみに気付いたってことなのかな?

母親として、これ以上の苦痛はないだろうな。
いつか娘と2人で町を出たいと言っていた彼女だから。


そうした過去が先に語られたことで
後のりえ子の生き方にも嫌悪感はなかった。

あ、勿論、イケナイことですけど(^^;)

でも、寺島吉太郎に行き当たるまでは
サラッと描かれたせいか、相手の男側も割り切った関係だった様な
ドライな印象を受けたもんだからさ。

その分、寺島の場合は登場時から違う雰囲気が感じられ
彼はズタボロにされちゃうんだろうなあ…
後味悪そうだなあ…
と、ちょっと観続けるのが不安になってしまった。

後半の豹変ぶりに、そんな気持ちは吹っ飛んだけど(笑)

もう、目つきからして別人の様になっていて
さすが榎本明!と思ったよ。


尾野真千子&榎本明のコンビで松本清張モノは以前に『疑惑』があった。
あちらはオノマチが下品ちょっと手前みたいな味わいなのが良かった。
田舎のオジサンが夢中になっちゃうのも分かる、みたいな。

今回は、上品とまでは行かないものの(酷)
美形度が上がったというか、慣れきった日常の少し上に居る感がある。
現実にどっぷり浸っているオジサンが夢を追っちゃうのも分かる、みたいな。

どちらも絶妙と言えるかな。

まあ、今回はもうちょい妖艶な感じでも良かった気もするけど
でも、それではイカニモ危険な女って印象が強くなっちゃうかもな。


ところで、ちょっと疑問に思ったのは

調査会社に頼んだからといえ
母親の一件が殺人であること、りえ子が犯人であることが
簡単に判明しちゃうもの?

一応、事故として片付いてるんでしょ?

寺島が個人的にそう推理したとか
それでカマをかけたとかなら分かるけど
そういう描写じゃなかったよね?

単に私の理解不足?>有り得るあり得る

それから直樹は
あの状況で、あの坂道を、あれだけの氷を運んどいて
りえ子がしようとしていることを全く察することができなかったの?

てっきり 2人で示し合わせての行動かと思っちゃったよ。

それは母親の件でも同じ。
いっそ共犯にした方が良かったんじゃ…?

単に2人して…というのではアリキタリかもしれないけど
準教授だけあって頭良いハズの直樹が計画して
りえ子が実行して
その後は今も昔も直樹はトンズラ
…みたいな結末なら後味悪くて面白かったかも>ぇ


そうではなく彼は潔白、とするのなら
逆に彼も破滅するという結末であってほしい(酷

直樹の婚約者が写真を直樹に見せたシーンでは
りえ子同様“女のシタタカサ”を描いてんのかな?
と思ったけど

りえ子が逮捕されれば嫌でも直樹との関係は発覚するハズだから
直樹は罪に問われなかったとしても、婚約はダメになり
社会的に抹殺されちゃったりしてさ。


まあ、この最後にはバレるってオチは
倫理的には合っているのだろうけど
物語的にはよくあるオチなのが、ちょい残念かも>ぇ

ただ、イカニモ望遠レンズで見てるって感じの映像が何度か出て
その後に調査会社の話が出てきたので、そのカメラだったのかと思わせて
実は…という、どんでん返し風な描き方は面白かったと思う。



最期になりましたが

いよっ、オノマチ!!!

やはりコレを言わないとね(笑)
次作を楽しみにしてるぜ。




原作:松本清張
監督:鶴橋康夫
脚本:池端俊策
出演:尾野真千子、柄本明、小澤征悦、渡辺えり、笛木優子





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水に入れればファンタジー


長谷川町子物語~サザエさんが生まれた日~ - 2014.01.04 Sat

いよっ、オノマチ!

ということで、やっと観ました(笑)

最初に『サザエさん』のアイディアを思いつくシーンから始まって
過去に一気に話は遡り、再び同じシーンに戻って、その後が描かれる―
という構成はテーマが明確で分かりやすかった。

紙に描かれた長谷川町子の(それも初期の?)絵が
現在放送中のアニメの絵にメタモルフォーゼするところは
ちょい強引な気もしたけど>ぉ
まあ、今の人(ひじゅに含む)はアニメの絵柄の方に慣れ親しんでいるものね。

…決してその乖離を示唆しているわけではないよね>穿ち過ぎ


実は私が『サザエさん』と聞いて真っ先に思い浮かぶのは
原作でもアニメでもなく、石ノ森章太郎の自伝マンガの1シーンなのだ。

若き日の章太郎が恋人にプロポーズするシーンで
「でも私、マンガは『サザエさん』しか知らなくてよ」
「良いんです…それで良いんだ」
という会話が交わされる。

昔、マンガは
田河水泡『のらくろ』に代表される
視点は正面、動きは左右という、いわば舞台劇を観ている様な
二次元的な手法が主だったそうだ。

そこに、いわば映画の様にマルチな角度からの視点を加えるという
三次元的手法を取り入れたのが手塚治虫
構図だけでなく、駒の形や大きさも変えたし
それだけでなく
そこに展開される内容にも、それこそ映画的に
笑いだけでなく、あらゆる要素を含む壮大な物語を描きだした。

石ノ森章太郎は手塚フォロワーとして、やがては独自に
マンガの上に色々な実験を施した。

そんな彼の妻となる人が『サザエさん』しか知らないというのは
当時の状況(マンガ世界の状況だけでなく世間でのマンガの立ち位置)
が伺えるだけでなく
何となく微笑ましいというか、マンガ本来の懐の深さや広さ優しさ…みたいなものを
感じさせて、今だに印象に残っている。

…前置き長過ぎ(笑)


その田河水泡の弟子であり
4コマ・マンガで一世を風靡し
今尚愛され続けている長谷川町子の生涯を
マチコ繋がりで(ぇ)オノマチが演じた。

これは事件です>ぇ


『カーネーション』もそうだけど
14歳の時からオノマチ本人が演じちゃってるところが良い。
髪の毛以外は違和感なし(笑)

この手のドラマって、ダイジェスト風になってしまうのは免れないんだけど
それほどには気にならなかったのは、やはりオノマチの演技力かなと思う。
だって繋がりがスムースで、次のシーンにもすんなり入り込めたから。


『カーネーション』といえば
現在放送中の『ごちそうさん』で、ヒロインが陣痛の最中に餅を食べてるシーンがあって
『カーネ』の糸子@オノマチが陣痛の最中にスルメを齧ってた姿を連想し
とても懐かしかったんだけど
この長谷川町子もマンガ執筆中(ある意味、陣痛の最中)にスルメを齧ってたので
ちょっと嬉しくなってしまった(笑)


内容的には
天才プロデューサーな母親や>でもノホホンとした性格なのが○
行動力ある社長の姉や>でも上品な感じが○
一番の読者である妹>自分は平凡と嘆いてたけど平凡な幸せを唯一掴んで○
と、家族それぞれの様子が描かれたていた。

でも、それ以上に
父親の影響が凄く強かったんだなあ…と、そこに感銘。

まあ、ファザコンとも言えるけど。
海老蔵に恋心を抱いたのも父親の面影を見たからというのが大きかった様子だし。

でも、イッセー尾形なんだものなあ。
そうなるのも分かるよなあ>ぉ

絵が好きで、あらゆる紙に描いてしまう…というのは共感わく。
真っ白なノートをプレゼントされて凄く嬉しいという気持ちもよく分かる。
そのノートをくれたのが父親なんだものなあ。


肝心のマンガの方は、絵が好きという前提があるだけで
深くは描いていない。
田河水泡への弟子入りも、水泡のキャラありきって感じで
町子自身の凄さみたいなのは、あまり伝わってこなかったな。
スランプに悩むところも、素人にも想像できる範囲でサラッと…って程度。

“ダイジェスト”だと思えば、それで良いのだろうけど
彼女が未婚のまま一生を過ごしたことで「幸福か否か」を判断しようとしている様で
ナンダカナ…な気はした。

創作の喜びと苦しみ…
“選ばれし者”としての喜びと苦しみ…
を、もっと掘り下げてくれれば彼女の「幸福」がもっと強く迫ってきたかも?

この“選ばれし者”ってのは、海老蔵とのエピでチラリ語られたし
結婚で象徴される“当たり前の幸せ”ってヤツは妹の人生でチラリ示されたし
創作に関しては水泡からの励ましの言葉に込められてはいたし
全く描かれてないってわけじゃないんだけど…>望み過ぎ?


でも、全体的には面白かったです。
長いのに長さを感じなかった。

これからも頑張れオノマチ!

↑結局これかい(笑)




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サザエさん うちあけ話


長谷川町子 思い出記念館


サザエさんの東京物語

火の魚 - 2012.12.30 Sun

いよっ、オノマチ!


遂に観た。
これは素晴らしい。
「どうしよう?」と思うくらい。
「どうしてくれんのよ!?」と叫びたくなるくらい。


これは、一言で表すならラブストーリー。


死を意識したことで故郷の島に籠り
身体的には“健康的”な生活を送りながらも
精神的には死に囚われ
その歪みが作品の低下という形で表れている老作家と

暗い色のスーツに身を包んだ
固い意志を秘めている様に見える女性編集者の。


冒頭、赤い金魚と黒い金魚が会話を交わしている様な仕掛けで
地元民の軽い噂話を通して作家の状況が示される。

それから作家のモノローグへ移行。
赤い花束を抱いた作家が病院の階段を上って行くシーンは
上方が白い光で透けていて、まるで天国への階段の様だった。


ここで“”と“”のイメージが提示される。


作家が女性編集者に興味を持ったのは
彼女が砂浜に海藻で描いた龍の絵がきっかけだった。

その後、彼女が作り演じる影絵の紙芝居を通して
作家は彼女に好意を持ち始めた自分に気付き、戸惑う。

それから、彼女が魚拓の技術を持っていることを知り
自分が可愛がっていた赤い金魚の魚拓を作らせる。

全てに(いわゆる)芸術が絡んでいるのが面白いし説得力があるな、と思う。
直接的な言葉や説明がなくても、互いの心に流れ合うものが見える。


…淡々とした語り口。
作家と女性編集者の辛辣だったりユーモアが漂っていたりする会話。


作家が描く官能小説の登場人物@金魚娘は
赤いミニスカートから伸びる足の美しさを誇っている。
暗い色のスカートから伸びるオノマチの足は綺麗だけど逞しい。

一見クールで
知的で落ち着きがあって
適度に距離を置いている印象のある
上品な敬語を纏い
オノマチの表情が微妙に変化する。

金魚の魚拓を取るところは息が詰まる様だった。

そして、病院の廊下で作家を見上げるオノマチの表情…
凄いなあ…
本当に凄い女優だと思う。


勿論、原田芳雄も素晴らしい。

聞くところによると、撮影時、彼は既に癌で余命宣告されていたそうだ。
その状態で、この役柄を演じるとは…役者は凄いなあと思う。

フレディ・マーキュリーが『The Show Must Go On』を歌う様なもの?
↑ちょっと例えが変?


ほとんど、この2人だけで構成されている。
そういえば、同じ渡辺あや脚本の『その街のこども』も
ほとんど、2人だけで進行するロードムービーだった。

こちらも、場所はあまり動かないけど
精神のロードムービーと言えるかもね。


まさに2人が火花を散らし
その火花でお互いを照らし合い
この上なく輝いた作品に仕上げてくれたと思う。



「お前が持って生まれ、そしてお前なりに守り通すであろうその命の長さに
 俺が何の文句をつけられよう」

この台詞は凄く切ない。
これを聞いた時点で涙が溢れた。


「心配するな、俺とて後に続くのにそんなに時間がかからんさ」

いずれ訪れる“死”を遂に受け入れることが出来たことを
示しているんだよね?


「だが、それでももし叶うなら、今生何処かでまた逢おう」

そしてその上で、“生”を見つめている。
“死”そのものというより、“死”への恐れという呪縛から
抜け出せた時に“生”への希望や意欲を取り戻せる。


「タバコ吸いてぇ~」

最後にこういう叫びで終わらせる、このユーモア感覚が優しくて良いね。
彼女が指摘した作品の低迷が吹っ切れたことの証だよね。


最初は“老い”を強調している様子だったけど
それは隠れ蓑に過ぎない。
彼の孤独を表面的に説明するための。

“死”も“生”も年齢や立場には関係ない。

鮒や鯵と金魚を分けるのは、やはり“赤”なんだと思う。
で、多分、“赤”というのは表面の色ではなくて
互いの間に生じる火花なんだと思う。





2009年/日本
原作:室生犀星『火の魚』
脚本:渡辺あや
演出:黒崎博
出演:原田芳雄(村田省三)、尾野真千子(折見とち子)





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朝ドラを中心にドラマや映画の感想、
K-POP歌詞訳やイラスト、
猫や食べ物の話題など
何だかんだと書いています。
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